情報好きな少女の青春はまちがっている   作:銅英雄

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16話目になります。どーぞ。


私と京都デート

~修学旅行3日目~

 

3日目、今日は八幡君とのデートです。楽しみで朝食が終わるとすぐにロビーに向かいました。…まぁ流石に八幡君はまだ来てませんね。待つのも楽しみの1つですし気長に待ちましょう。

 

八幡君を待っていると誰かがこちらに近づいて来ます。あれは由比ヶ浜さんですね。

 

結衣「ユッキー…」

 

由輝子「おはようございます、由比ヶ浜さん」

 

結衣「うん、……今回はありがとう」

 

由輝子「グループのことですか?私は何もしてません。葉山君が解決しましたから」

 

実際何もしてませんしね。

 

結衣「……それでもありがとう。隼人君がユッキーのおかげだって言ってたから」

 

由輝子「…そうですか。…用はそれだけですか?」

 

ちょっと嫌な言い方になってしまいましたがまあいいでしょう。

 

結衣「えっとね…ユッキーってヒッキーと付き合ってるの?」

 

由輝子「どうしてそう思うのです?」

 

結衣「教室や部室のふんいき?でそう思ったから」

 

由比ヶ浜さんはよく見ていますね。…隠す理由もありませんので、言ってしまいましょう。

 

由輝子「そうですよ。私と八幡君は付き合っています」

 

結衣「そっか…うん、ユッキーなら納得かも…おめでとう」

 

由輝子「ありがとうございます」

 

結衣「じゃああたし行くね。今日はヒッキーとデートなんだよね?がんばってね」

 

由輝子「はい」

 

由比ヶ浜さんが行った数分後八幡君が来ました。

 

八幡「悪い、待ったか」

 

由輝子「気にしないでください。今日が楽しみで早く来すぎただけですから」

 

八幡「俺は楽しみすぎて念入りに準備してたらこんな時間になっちまった」

 

由輝子「それでは行きましょうか」

 

八幡「ああ、そうだな」

 

 

私は八幡君と手を繋ぎ、ロビーを出ました。京都デートの始まりです。

 

 

 

 

~そして~

 

最初にやってきたのは常寂光寺にある多宝塔。この場所に咲く紅葉が綺麗なことで有名な秋の観光スポットです。

 

八幡「すげぇ咲いてるな」

 

由輝子「どうやら今が満開の時期みたいですね。これはラッキーでした」

 

八幡「だな、じゃあ歩いて行くか」

 

由輝子「はい」

 

しばらく歩いて……

 

八幡「結構歩いたな」

 

由輝子「そこのベンチでひと休みしましょう。八幡君、これをどうぞ」

 

八幡「これは…マッカンじゃねーか」

 

由輝子「はい、今日のために持ってきておきました」

 

八幡「ありがとな由輝子」ナデナデ

 

八幡君はそう言って私の頭を撫でてくれました。…とても気持ちいいです。

 

その後は2人でマッカンを飲みながら紅葉狩りを楽しみました。

 

 

 

お昼は天下一品でラーメンを食べることにしました。

 

実は私はラーメンがかなり好物です。特にこってりが好きで、なりたけでもギタキタを頼むほどなんです。なのでここに来るのはとても楽しみにしてました。……まあデートでラーメン屋は違うと言う人がいるかもしれませんが、お互いに行きたいところなので問題ありません。

 

八幡「こってりで」

 

由輝子「私もこってりをお願いします」

 

それからラーメンがきたので早速食べます。

 

食べるときは基本黙々と、ラーメンは基本無言で食べるらしいのでそれに見習います。…まあ基本食事中は喋りませんが、

 

他にも餃子を頼み、八幡君とわけあって食べました。

もちろんブレスケアはかかしません。紳士淑女の嗜みというやつです。…ラーメンとても美味しかったです。

 

八幡「うまかったな」

 

由輝子「はい、また行きたいです」

 

 

 

 

食後に来たのは京都のお土産といったらやっぱり生八つ橋ということですので『八つ橋庵かけはし』にやって来ました。

 

美咲さんのお土産に買っていきましょう。

 

八幡「ここ、試食もやってるな」

 

由輝子「そうですね。食べてみて気に入ったものをお土産として買っていきましょう」

 

八つ橋を購入した後は私達も買ってそこのスペースで食べました。

 

八幡「試食の時も思ったが甘さが控えめで美味いな」

 

由輝子「はい、ちょうどいい甘さです」

 

私も八幡君も甘党ですが、この八つ橋は控えめな甘さでも物足りないなんてことがありませんね。

 

 

 

次にきたのは懐石カフェ『蛙吉』。あるアニメにも出てきたらしいですが、なんのアニメでしたっけ?

 

流石にコースは高いので、コーヒーだけ頼みました。

 

八幡「なんかすげぇとこだな」

 

由輝子「私はこういうところは好きですけどね」

 

コーヒーがきたので、一口飲んでみます。…ふむ、おいしいですね。

 

八幡君は砂糖とミルクをたっぷり入れていますが、私はコーヒーの風味を楽しむためにそのままで飲みます。……飲み方は人それぞれですよね。私はマッカンが好きな甘党ですが、ブラックコーヒーもそれなりに好きです。

 

八幡「それにしてもこの修学旅行は大変だったな…」

 

由輝子「そうですね。戸部君の依頼から始まりましたし、そこから海老名さんが来て遠回しな依頼も来て板挟みになりましたし」

 

もしも私が気付かなかったらどうなっていたでしょうか?何もわからない状態で多分八幡君なら気付きそうな感じで言っていましたから、後になって八幡君が気付きそこから……いえ、考えるのはやめましょう。あのグループも『本物』になろうとしています。彼らにとってもこれがハッピーエンドだったのでしょう。終わりよければすべてよしです。

 

八幡「葉山達がテニスに乱入してきた時から思ってたが由輝子ってかなり強気だよな。初めて見たときはそうは見なかったが」

 

由輝子「私は言いたいことがあったらはっきり言うことにしてます。余計な気遣いなんて必要ありません。例え恋人の八幡君であっても遠慮せずに言います。それが私にとって間違っていることなら」

 

八幡「……そうか」

 

由輝子「八幡君も私が間違っていると思ったら言ってくださいね?」

 

八幡「ああ、もちろん」

 

こうして八幡君とのデートはあっという間に終わってしまいました。

 

……楽しい時間は過ぎるのは早いですね。

 

 

 

 

 

夜になって部屋に戻ると相模さんがなにやらニヤニヤして今日はどうだったか聞いていましたが特に気にすることなく

 

由輝子「楽しかったです。とても幸せな時間でした」

 

と答えたら恥ずかしそうにしてましたね。

 

 

これからもこういう風に八幡君との思い出を作っていきたいですね。また2人で京都に行くのも楽しそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでになります。……京都デートを書くのはとても難しかった……。

次回は生徒会選挙ですが……どうしようか?修学旅行編より書くのが難しい……。由輝子を生徒会長にするかどうか悩み中です…。まぁゆっくり考えておきます。

この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。

  • 見たい
  • なくてもいい
  • そんなことより原作キャラの√がよか!

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