extraやってから時間たってるからキャラの口調がわかんねー
特に名前の呼びかた、絡み少ないキャラを会話させるの難しい
今回は会話の練習も兼ねていると思ってお付き合いください。
そんな2話です。
数多の試練の果て月の勝者は決した
虚空の観測者は去り、
次なる聖杯は多くの
戦いは舞台を変え、外典の世界へーーーー
第1話 月からの来訪者達〜英霊召喚〜
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイは自らを呼ぶ声で意識を覚醒させた。
「レオ。目を覚ましたか?」
目の前で自分の名を呼んでいるのが自分の兄であるユリウス・ベルキスク・ハーウェイであると理解する。だが覚醒したばかりの頭でそれはありえなと今の状況を不審に思う。
「……兄さん?何故生きて?ボクも兄さんも聖杯戦争で敗北したはずでは?」
「詳しいことは俺にも分かっていない。一つ言えるのは此処が『SE.RA.PH』つまり月ではなく現実だという事だ」
「それは本当ですか⁉︎」
ユリウスの言葉には流石のレオも驚いた。月の聖杯戦争から生きて戻るのはただ一人、勝者だけだからだ。
そこで改めて自分達のいる場所を見回した。
「しかし此処はSE.RA.PHにあった教会のようですが?それに今気がつきましがボクら以外にも居たんですね。皆さんはまだ夢の中みたいですけど」
落ち着いて周りを見る事で自分のいる場所を把握し、次に椅子に座り眠っている見知った顔を見つけた。
「ああ。どうやらオレとレオを含めて七人。聖杯戦争で敗北したはずの参加者が集められているようだ」
「七人ですか……それにこのメンバーは……兄さん、基準は何だと思いますか?」
笑みを浮かべながらユリウスに問いかける。
問いかけてはいるが実際は何となく分かっている様子であり。確認のようなものだ。
「此処にいる奴らは全員あいつと関わった者達だ。そして、レオが此処にいるということは勝者はあいつだ。大方、聖杯で何かしたんだろう」
ユリウスも僅かに笑みを浮かべて答える。
「やっぱりそうなりますね。となるともっと詳しい状況が知りたいですね」
「その点は心配無い。全員が目覚めたら説明があるそうだ」
「何故そんな事が分かるですか?」
「オレが起きた時にはもう一人いた。それだけ言うと出て行ったがな」
「それなら早い所皆さんを起こしますか」
「ああ。だがその前に、起きているだろうダン・ブラックモア」
不意にユリウスが眠っている参加者の一人に声をかける。
「おや、気付かれていましたか?流石ですな」
「ふん。世辞はいらん。随分前から起きていたんだろ?」
「ええ。この老骨もまだ捨てたものではないようだ」
2人の間が僅かに殺気立つが、ユリウスを制してレオが問いかける。
「何故そんな事を?と聞く必要はあまりありませねダン卿、ボクらの会話から情報を得たかったわけですか?」
「そうですな。なにぶんわしは2回戦で敗北していますので少しでも正確な情報が欲しいわけです」
「 なるほど、ボク達が嘘を言う可能性を考えて盗み聞きに徹していたわけですね。月での事を考えてると当然ですが今回は敵同士だとは限りませよ」
「確証がおありかな?」
ダンの問いにレオはどうでしょう、と肩を竦め笑っている。
「なんにせよ先ずは皆さんを起こしましょう」
「そうだな。いつまでもオレ達だけでは話が進まん」
「ですな」
レオの言葉に同意したユリウスとダンは皆を起こしにかかる。
「さて皆さん!目は覚めましたか?」
レオが全員を見回しながら声をかける。
そこには不機嫌な顔をした赤い少女を始めとした月の聖杯戦争参加者達が座っている。
「先ずは挨拶からですね。おはようございまーす!」
レオが大声で挨拶する。これにはレオの横にいるユリウスもなんとも言えない顔になっている。
当然返事はない。
「皆さんノリが悪いですね。白野さんとは大違いです」
「何でこんな訳わかんない状況であんたと呑気に挨拶しなきゃいけないのよ!さっさと説明して欲しいんですけど!」
我慢の限界がきたのか赤い少女が吠えた。
「挨拶は大切ですよミス遠坂。それにボクにも詳しい事は分かっていません」
赤い少女<遠坂凛>の言葉に笑いながら返答するレオ。
そこに別の人物が噛み付く。
「はあ!じゃあ何、状況的には僕らと変わらないってこと?なのに何でお前が仕切ってるんだよ!」
そう声を上げたのはワカ…特徴てきな髪の少年<間桐シンジ>である。
「別に仕切っているつもりはありませんよ。ボクらの今の立場は平等だと考えています」
「どうだかね」
「ボク達は等しく皆敗者であり、死んだはずの人間ですよ」
「くっ⁉︎」
レオの率直な言葉にシンジが怯む。
「皆さんもよく覚えているはずです自分達はあの月での聖杯戦争に敗北し死にました。中にはボクの様に表裏両方で死んだ記憶がある人もいるはずです」
此処で今まで黙っていた褐色肌の少女が口を開いた。
アトラス院のホムンクルス<ラニ=Vlll>である。
「レオ
「ですね。しかし、良かったちゃんと裏側の記憶もある様ですね。おかげで随分やり易くなりますね。同時に問題もありますが…殺生院キアラ、貴女は今回どういう立ち位置ですか?」
ラニの言葉に答えた後、今まで黙っていた女性<殺生院キアラ>に問いかける。
「どういうと言われましても、
困ったものですねと平然とレオに言葉を返すキアラ。
この返答にはレオも苦笑を浮かべているだけで歯切れが悪い。
「立ち位置も何もないでしょ!そいつは裏側では滅茶苦茶してくれたんだから!」
「ミス遠坂に同意します。彼女が行なったことは人類を滅ぼす程の悪業です。彼が止めなければ間違いなく人類は滅んでいました。そんな相手に確認する事があるのですか?」
凛が声を上げ、それにラニが同意する。この二人の言葉を聞いてもレオを含めみな困り顔である。
「ミス遠坂それにラニ、貴女がた二人は最後まで見ていたも知れませんがボク等は途中で退場しています。そのせいか彼女が起こした事に関しての情報が完璧ではありません」
「どういう事よ?」
凛の疑問にレオに代わりユリウスが答える。
「簡単に言えば途中退場したオレ達にはそこの女が最後に敵として現れたことは情報として与えられているが細かい事情や目的までは知らないということだ」
「要するに結果だけを情報として与えられた形になります。簡単に言うと、岸波白野がBBを撃破。その後殺生院キアラが敵としと出現、岸波白野がこれを撃破という感じです。つまり殺生院キアラについては貴女がた2人しか正確な情報を持っていないということですね」
二人の説明に一応納得した様子で頷く凛とラニ。
そういう事でしたか、と納得しているキアラ。
「事情は分かったわ。でも敵なのに変わりはないでしょう!」
「ちょっと待てよ!さっきからキアラ先……さんが悪者みたいに言ってるけど本当に裏切ったのかよ?遠坂とラニの二人しか情報を持ってないなら嘘の可能性もあるだろ!」
シンジが立ち上がって凛に対し反論する。
「ハア⁉︎何で嘘つく必要があるのよ、大体あんたにもその女が裏切ったっていう情報は与えられてるはずよ」
疑ってくるシンジに対し凛が呆れた様に言い返す。
「くっ…。でも「本当のことですよ」なっ⁉︎キアラさん!」
更に言い返そうとしたシンジの言葉を意外にもキアラが遮った。
「庇ってくださりありがとうございますね、間桐くん。しかし、凛さんとラニさんが言ったことは真実。私は確かにムーンセルを乗っ取り己が欲のため世界を滅ぼそうとしました」
シンジはキアラの言葉に気落ちした様子で再び椅子に座りこむ。
「しかし、今回は少々思うところもありますのであの様な事をするつもりはありません」
続けてキアラが言った言葉に顔上げるシンジ。
レオもその言葉を聞き口を開く。
「ではボクらと敵対する気はないと?」
「はい、もちろんです」
「そうですか……。ではキアラさんの件は一先ず置いておきましょう」
「よろしいのですかな?」
「ええ、今考えても仕方ありません」
「ちょっとレオ!ホントに放っておくつもりなの?」
「ミス遠坂、現状最も優先すべきなのはボクらの状況を理解することです。殺生院キアラは危険かもしれませんが今重要なのはそこではありません」
「そうですね。私も会長に同意します。ミス遠坂、優先事項を考え一度落ち着きましょう」
「ラニまで⁉︎……ああもう、分かったわよ!その女の件は後回し!この状況についてさっさと調べましょう」
ラニに諌められ感情的になり過ぎたと恥ずかしくなったのかそれをごまかす様に立ち上がる凛。
だが…。
「その必要は無い。説明ならば私が引き受けよう。というよりそれが此度の私に与えられた役目の一つなわけだが」
声と共に教会の入り口が開かれ外から男が入ってきた。
「戻ったか、随分遅かったな?」
唯一男と会話していたユリウスが声をかける。
「いろいろと準備することがあってな。此処は月ではないからな、必要なものは多い。それに私としては君達の話し合いの時間を設けたつもりであったが」
ユリウスの言葉に答えながら中に入り前方に歩いてくる。
「自分達の状況も分からないのにまともな話し合いになるわけないじゃない!」
「だろうな。途中から聞かせて貰っていたが中々に面白かったぞ」
「あんたね!」
「まあまあ、落ち着きましょうミス遠坂。やはり貴方でしたか言峰神父」
「レオ・ハーウェイか……月では残念であったな、君は間違いなく最強のマスターであった」
その言葉とは逆に表情は愉しそうである。
「そうですね。しかし、それは既に終わったことですかな。それにあの敗北はボクに必要なものでした。今は貴方の話です。NPCである貴方がいる以上何らかの役割があるはずですね?」
レオの問いに他のもの達も言峰神父に目を向ける。
「当然だな、NPCには決めらた
言峰神父が全員に目を向けると皆無言で答える。
レオも椅子に座り話を聞く姿勢にはいる。
ユリウスとダンは警戒のためか立ったままである。
「では説明に入ろう。察している者もいるだろうが此処は地上だ、正確に言えば並行世界の地上だがな。……質問は後だ先ずは最後まで聞く事だ。次にこの場所だがこの教会はおまえ達の拠点として用意された場所だ。生活するのに問題は無い。………」
言峰の説明は続く、この教会がいかに素晴らしい住居になっているかを。
凛やシンジは今にも怒鳴り始めそうである。
レオは何故か楽しそうである。
ラニは分析でもしているのか真面目に話を聞いている。
ユリウスとダンは呆れ気味である。
キアラは微笑みを崩さず聞いている。
「……となっている。設備は各自自由に使って構わない。……最後まで口を挟んでこないとは少々期待外れだな」
この言葉に凛がとうとうキレた。
「この似非神父、表に出なさい!ぶっ飛ばしてあげるわ!」
「ミス遠坂、そこで反応したら敗北だと考えます」
怒鳴る凛に対し冷静に言葉をかけるラニの声がその場に良く響いた。
「さて本題だ。君達が此処に送られたのには当然理由がある」
やっとのことで説明が始まった。
「先程からその理由が知りたくて神父の話しを聞いているのですが……」
言峰に言葉を返すレオも流石に精神的に疲れ気味だ。
「これから先のためを思っての私からの配慮だったのだがね。まあ良い、君達が此処にいる理由は当然『聖杯戦争』だ」
『聖杯戦争』という言葉を聞いた瞬間に緩んでいた空気が張り詰めた。
「予想はしていましたがやはりそうでしたか」
「この顔ぶれでそうじゃなかったら驚きよ」
「そうですね。そうでもなければ私達が生きて此処にいる理由がありません」
自らの状況を素早く受け入れた上で発言したのはレオ、凛、ラニの3人である。
他の者も言葉には出さないがそれぞれ受け入れている。そんな中一人だけ反対の声をあげた。
「な、何簡単に納得してるんだよ⁉︎聖杯戦争だぞ、またあんなのに参加しないといけないなんて僕はごめんだね!」
「シンジ、私達に拒否権があると思ってるの?」
シンジに言葉をかけながら言峰の方に視線を向ける。
それに答えるように言峰が口を開く。
「遠坂凛の言う通りだ。お前達に拒否権はない。なにせ月で敗北しているからな、参加しないのであれば今度こそ死ぬだけだな。それでも参加しないと言うのであれば止めはせんよ」
「何だよそれ……」
「それで神父まだ説明はありますよね?」
気を落とすシンジをスルーしてレオは言峰に説明を続けるように促す。
「当然だ。まずこの場所は西暦2000年のルーマニアだ。今この地では聖杯を巡り赤と黒の二つの陣営に別れ戦いが始まろうとしている。お前達には第3陣営としてこの戦いに参加してもらう」
言峰の説明は続きこの世界は未だに
「わしのような年寄りにはついていけませんな」
「ご冗談をダン卿。貴方ほどの人なら必要な事はすぐにでも理解するでしょう」
「買いかぶりですよ。わしは戦うことしかできない軍人にすぎない」
「ボクらがこれから参加するのはまさに戦いです」
「そうでしたな」
2人の冗談混じりの会話の間に他の者達も自分なりある程度状況を整理し落ち着いていた。
それを見計らって言峰が再び口を開く。
「各人自らの状況は理解したようだな、流石は月の聖杯戦争に参加したマスター達、理解がはやくてこちらも助かるというものだ。それでは改めてこの世界での聖杯戦争、いや聖杯大戦に参戦するか否かを問おう」
「ボクは当然参加します。せっかくのチャンスですから無駄にするつもりはありません」
「レオが参加するならオレも参加する」
「わしも参加させて貰おう。月での敗北に後悔はないがあの戦いで学んだこともあったのでな」
「私も当然参加よ。遠坂たるもの常な気高く優雅たれよ。目の前の戦いから逃げたりしないわ」
「私も参加します。アトラス院のホムンクルスとしてこの世界の魔術にも興味があります」
「お役に立つかは分かりませが私も参加しましょう。数合わせ程度にお考えくださいね」
次々に6人が参加を決めた中、間桐シンジは未だ俯いていた。
「あんたはいつまでそうやってるつもり?」
「うるさいな、僕がどうしたって勝手だろ。おい、神父!」
「何だね、間桐シンジ」
「何で僕を選んだだよ?一回戦で負けるようなマスターだぞ」
「その質問には答えれんな、何せ参加するマスターを選んだのは岸波白野だからな」
この場にいる全員がそれを予想していたので驚く者はいなかった。
シンジ自身も分かっていた。彼は決してバカではない。考えれば答えにたどり着く能力を備えている。それでもあえて聞いたのだ。
「やっぱね。分かってたさ、けど岸波の分際で僕を『選ぶ』とか生意気だよホント……」
「それだけあんたのことを認めてたってことでしょ。
「そんなこと分かってたよ。アイツはいつだって僕をちゃんと見てくれてたさ。ならやるしかないよな、自分がどれだけ優秀な友達を持ったか改めてわからせてやるさ」
「全員、参加を決めたようだな。この時を持って君達は聖杯に認められた」
言峰の言葉が終わると同時にその場にいる7人は手の痛みに顔をしかめた。その手に刻まれたのは令呪。聖杯戦争への参加資格である。
皆思い思いにそれを眺めている。
「無事令呪を得たようだ。ではついて来い、地下にサーヴァント召喚のための場所を用意してある」
「この教会地下まであるの⁉︎本当にやりたい放題ね!」
言峰の後に続き地下に降りて来た所で全員に一枚の紙が渡された。
「これは何です?」
「地上の聖杯戦争ではサーヴァントの召喚に詠唱が必要となる。直ぐに覚えたまえ」
「如何にも魔術師って感じね」
「たく、面倒だな。まあこれぐらいの長さなら覚えるのは余裕だけどね」
全員が紙に目を通し始める。
そして数分後。
「さて全員覚えたかね?」
「余裕だって言ったろ」
「問題ありません。皆さんも大丈夫ですね?」
レオからの問いに全員が頷いた。
「では始めよう」
七人のマスターが横一列に並び同時に詠唱を唱え出す。
『素に銀と鉄
礎に石と契約の大公
手向ける証は『月』
降り立つ風には壁を
四方の門は閉じ 王冠より出で
王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ 閉じよ 閉じよ 閉じよ 閉じよ
繰り返すつどに五度 ただ満たされる刻を破却する
ー告げる
汝の身は我が下に 我が命運は汝の剣に
聖杯の寄るべに従いこの意この理に従うならば応えよ
誓いを此処に
我は常世総ての善と成る者
我は常世総ての悪を敷く者
汝三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来たれ 天秤の守り手よ!』
七騎のサーヴァントの同時召喚により膨大な魔力が吹き荒れ視界を覆い尽くす。
「来たようだな」
一際大きな魔力の奔流が収まると共にマスター達の目に入ったのは七騎のサーヴァント。
『召喚に応じ参上しました。我らは月のサーヴァント、我らの運命は貴方方と共にあり、我らの剣は貴方方の剣である。』
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️ーー!!」
月より来たマスターにより七騎のサーヴァントが召喚された。
黒と赤による聖杯大戦に新たに第三陣営・月の陣営が参戦する事が決定した瞬間である。
全然進みませんね、すいません。
アポクリファも読んだのだいぶ前だし今持ってないので調べたり漫画版読んだりアニメ見たりしながら書くので多分遅くなります。
ちなみにextra勢の姿は聖杯戦争中のアバターの姿です。
7人全員を同じ場所で会話させるのが難しい、動かすキャラが多すぎる(笑)
次回 参戦表明〜再開〜
多分!