とあるポケモントレーナーのお話 (凍結)   作:ミストラル0

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今回はカビゴン戦、でもすぐに片付きます。理由は本編にて。


コボクタウン

結局、コボクタウンに着く前にミツハニーとジグザグマはビークインとマッスグマへと進化することとなった。そして、無事にコボクタウンへと辿り着いた二人はポケモンセンターにて休息を取っていた。

 

「良かったわね。これで入れ替えるメンバーも決まったでしょ?」

 

「ああ、こいつらに決めたよ」

 

そう言ってヒビキが入れ替えたポケモンは・・・・

 

ノコッチ→ラルトス♀Lv.8

ビークイン→リオル♂Lv.9

マッスグマ→なし

 

「あら?一匹減らしたの?」

 

「ちょっとこの先で捕まえたいのがいてな」

 

その後、ヒビキ達が向かったのはコボクタウンを西側に出て北西にある7番道路の先にある6番道路にある草むらだった。

 

「ここにヒビキが捕まえたいポケモンがいるの?」

 

「ああ、ちょっと変わったやつがいてな」

 

そう言いヒビキが草むらを探索していると、そのお目当てのポケモンと遭遇する。

 

「おっ、いたいた」

 

「あのポケモンは?」

 

気になったセレナはポケモン図鑑でそのポケモンを調べる。

 

『ヒトツキ。とうけんポケモン。剣の柄を握った人の腕に青い布を巻き付けて倒れるまで命を吸い取るという』

 

そのポケモンは鋼・ゴーストタイプに属するヒトツキだった。

 

「こんなポケモンもいるのね・・・・」

 

まだゴーストタイプのポケモンに出会ったことが無かったセレナはヒトツキの姿を見てポケモンの多彩さを改めて実感する。それからヒビキはニャスパー、ツチニン、オタチ、ナゾノクサと捕まえ、大通りの茂みにいたフシデとタブンネもゲットする。

 

「ふぅ、私も捕まえたわ」

 

セレナもニャスパーとタブンネを捕まえていた。

 

「そういえばこの先にあるのは・・・・」

 

「パルファム宮殿だったな」

 

「一応、観光名所だし見ていきましょ」

 

ということで千円という少々財布に響く金額を払い二人はパルファム宮殿を見学。その際、ヒビキはあれこれ庭に落ちていたものを拾っていた。

 

「何で秘伝マシンやおまもりこばんがあんだよ・・・・」

 

「いいじゃない。宮殿の持ち主はいらないって言ってくれたんだから」

 

拾ったアイテムは一応宮殿の主に聞いてみたところ「いらないから持っていっていい」と言われ、そのままヒビキが貰うことに。

 

(こんなところまでゲームと同じかよ・・・・)

 

秘伝マシンって貴重品じゃなかったっけ?と思いつつもヒビキはちゃんとアイテムは貰っておく。

 

「さて、一旦コボクに戻るか」

 

「そうね。ポケモン預りシステムの管理者もコボクにいるそうだから挨拶にいきましょ」

 

それからポケモン預りシステムのカロス地方管理者クロケアに会い、ついでに技マシンなども貰いつつ、地繋ぎの洞窟へ行こうとするが・・・・

 

「またやつが出たぞー!」

 

突然コボクタウンが騒がしくなる。

 

「どうしたのかしら?」

 

「行けば分かるだろ」

 

ということで騒ぎの中心であるコボクの西にある橋に行くと、橋を塞ぐようにあるポケモンが眠っていた。

 

「これって、カビゴン?」

 

そう、それはいねむりポケモンのカビゴンだった。

 

「どうすりゃいいんだ・・・・ポケモンの笛はパルファム宮殿に持ってかれちまってるってのに」

 

どうやらポケモンの笛がなくてカビゴンを起こせないらしい。

 

「パルファム宮殿に行くの面倒だし、アレ使うか」

 

すると、ヒビキは人混みを抜けてカビゴンの近くまで行くとカバンからスピーカーとウォークマンを取り出す。

 

「き、君、一体何を?」

 

「こいつを退ければいいんですよね?」

 

「あ、ああ・・・・」

 

代表と思われる人の疑問を他所にヒビキはウォークマンをスピーカーに繋ぎスイッチを入れ、録音されていた【ポケモンの笛の音色】を流し始める。

 

「えっ?」

 

「ポケモンの笛の音色って録音したものでも効果あるらしいですよ?現にカントーのシオンタウンで流してたラジオ音声の音色でカビゴンが起きたという実績があるそうです」

 

ヒビキの言う通り、ウォークマンから流れるポケモンの笛の音色に橋を塞いでいたカビゴンが起き上がる。

 

「悪いが通行の邪魔だ。捕まえさせてもらうぞ?」

 

その後、ヒビキはあっさりとカビゴンを捕獲し、コボクタウンの人々から大変感謝された。ちなみに、カビゴンの捕獲手順はいつの間にかラルトスと入れ替えてきたスボミーで【なやみのタネ】を使ってカビゴンの特性を【ふみん】に変え、【しびれごな】で麻痺させて【メガドレイン】で体力を削るという戦術だった。これによりカビゴンは眠って体力と麻痺を回復できずあっさり捕まったのだ。

 

「恐ろしい手を使うわね・・・・」

 

カビゴン相手に完封とか普通はやらない。

 

「流石はヒビキ君ね」

 

すると、そこにビオラがやってくる。

 

「あっ、ビオラさん」

 

「ジムリーダーのビオラさんが何でここに?」

 

「ちょっとこの先のバトルシャトーに呼ばれててね・・・・そうだ!貴方達も一緒に来ない?」

 

という訳で二人はビオラに連れられてバトルシャトーへと向かうことになった。




カビゴン哀れ・・・・眠れないカビゴンなんて脅威じゃない、と言わんばかりの戦法です。

次はバトルシャトー・・・・そして、ヒビキが色々やらかします。

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