ちょっとオリジナル要素入れます。
フレア団撃退後、化石や変わった石などを色々手に入れホクホク顔で輝きの洞窟を出たヒビキとセレナ。そんな二人の前にあのアブソルが現れる。
「お前、まだいたのか?」
とっくに何処かへ行ってしまったと思っていたヒビキだったが、アブソルはヒビキ達のことを待っていたようだ。
「・・・・」
そして、アブソルはヒビキに向かって臨戦態勢を取る。
「えっ?」
その様子にセレナは驚くが、ヒビキは何となくアブソルの言いたいことがわかった。
「お前の用事は終わったから、今度は俺の番ってことか」
アブソルは無言で頷きヒビキの言葉を肯定する。
「ど、どういうことなの?」
「忘れたか?俺がこいつと逢った時に何をしようとしてたか」
「あっ・・・・」
ヒビキに言われてセレナも思い出す。最初、ヒビキはこのアブソルをどうしようとしていたかを。
「こいつはさっきの礼にバトルしてゲットする機会をくれたってことさ。なら、トレーナーである俺が取るべき行動はこれしかないだろ!」
そう言ってヒビキはシャワーズを出して応戦する。
「シャワーズ、【アクアリング】からの【とける】!」
対しアブソルは【つるぎのまい】と【かまいたち】を並行して展開しシャワーズに真空の刃を放つ。
「ちっ、【みずのはどう】から空かさず【オーロラビーム】!」
【かまいたち】は【みずのはどう】で相殺して追撃の【オーロラビーム】を放つが、アブソルは【かげぶんしん】でそれを回避する。
「あれを避けるとかお前本当に野生かよ!?」
口ではそう言うものの、ヒビキの顔はとても子供とは思えない獰猛な笑みを浮かべている。
「お前は俺が絶対ゲットしてやる!」
そんなヒビキにアブソルは「出来るものならやってみろ」と言わんばかりの笑みを浮かべる。
「いくぞ、相棒!」
その後もシャワーズとアブソルは一進一退の攻防を続け、二匹ともすっかり疲弊していた。だが、アブソルは負けじと【きりさく】を放つべくシャワーズへと接近する。
「シャワーズ、真下に【みずてっぽう】で跳んで【スピードスター】で迎撃!」
アブソルの【きりさく】を上に跳ぶことで回避したシャワーズがお返しにと【スピードスター】を放ちアブソルに直撃する。
「よし、今だ!いけ、モンスターボール!」
【スピードスター】の直撃でヘロヘロになったアブソルへヒビキはモンスターボールを全力投球する。
「!?」
モンスターボールの当たったアブソルは光となってモンスターボールへと吸い込まれていき、アブソルの入ったモンスターボールは外に出ようとするアブソルが暴れガタガタと震える。しかし、体力の限界に近かったアブソルはモンスターボールから出ることはなく、カチリと音がしてモンスターボールは静止する。
「・・・・よし!アブソル、ゲットだぜ」
「やったね、ヒビキ」
アブソルを仲間にしたヒビキ達は再びサイホーン(ボス)の背に乗りコウジンタウンへと帰還した。
「洞窟での件はすまなかったね。お詫びと言ってはなんだけど君達の持ってる化石をポケモンに復元してあげよう」
「では、僕達はこっちの石を鑑定してあげよう」
コウジンタウンに戻った二人は化石研究所を訪れていた。理由は例の助手に化石の復元をお願いするのと、輝きの洞窟で見つけた判別のできなかった石を鑑定してもらうためだ。
「「よろしくお願いします」」
という訳でヒビキは手に入れた化石や石をテーブルに出す。
「僕の渡した顎と鰭の化石の他に甲羅、貝、琥珀、爪、根子、頭蓋、盾、羽根、蓋・・・・現在確認されてるほとんどの化石があるじゃないか!?」
「あっ、その半分くらいは昔に知り合いが旅のお土産だってくれたものです」
「素晴らしい!この化石、写真を撮らせてもらっても?」
「構いませんよ」
この後、多数の化石に囲まれハッスルした助手によって化石のポケモン達はあっという間に復元された。
「ん?この石はもしや・・・・」
そんな中、石の鑑定を行っていた所員の一人があるものを見つけていた。
「君、この石は輝きの洞窟で見つけたのだよね?」
「ええ、その石は珍しいものなのですか?」
「ああ、これは【キーストーン】の原石さ」
「えっ?えぇええええー!?」
石の中にとんでもないものが混じっていたようだ。
遅くなりましたが、アブソル&化石ポケモンゲット。そしてヒビキが手に入れたのはとんでもないものでした。