ブロリーに憑依しまして……(現在更新停止)   作:龍帝2号

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濃いシリアスは存在しません。


憑依

俺はブロリーに憑依した。それも唐突に。

なんてこったいと思ったがこれを転生特典と考えればなかなかのチート特典だ、などと考えを巡らしてから適当に過ごして5年間色々と過ごしていた。

 

わかったこととしてはパラガスがもう生きていないと言うこと。恐らくはブロリー自身が殺してしまったか、ブロリーだけが助かったか。

気の扱いはブロリーの身体が覚えてた。詳しい気の扱い方がわからなかったのに気弾とか放てたのは反射的にその行動を自動的にやったからだと思う。

一応は伝説の超サイヤ人にもなれるけど俺には全くの手加減ができない。ちょくちょくなればそこらへんもできると思うけど、それをマスターするまでに一体何個の惑星がデデられるかわかったもんじゃない。とは言え普通の超サイヤ人になれて力加減もそこそこ出来るようになってるから原作に介入しようと思う。

原作が終了後にGTに行くのか超に行くのかにもよるけどどっちも改変してやるぜ。

GTは最期に悟空が居なくならないように、超はトランクスの未来が無くならないように。超の方は悟空が全王様を呼ばないように且つザマスをぶっ倒す。

今の原作がどの辺なのかわからないけどセル編後くらいであればいいかもしれない。ブウ編だとちょっと厳しそうだから。

確か、地球は北の銀河にあったらしいから頑張って行ってみよう。

 

 

 

さて、宇宙は広い。北の銀河ってだけの情報で地球に辿り着けるでしょうか? 正解はバツ。どうあがいても迷子になります。誰か俺を地球まで連れて行ってくれ。

ん? あれは……1人用のPOD!? 中にいるのは……ボロボロの悟空!? と言うことは人造人間編かぁ……。ブロリーの力だと人造人間編は無双しちゃうなぁ。となると地球までは行くけど隠れるが吉かな。

よし、確かこのまま行くとヤードラット星に行くはずだったな。後を追いかけていこう。

 

 

 

 

あの後ヤードラット星に着いたは着いたのだが悟空の眼が覚めるのに一ヶ月くらいかかるとは思ってもなかった。今はその起きたと言う話を聞いて向かっているところだ。

 

「ここです、ブロリーさん」

「ああ」

 

この体はブロリーのだからな。ブロリーと名乗るのは当たり前だろう。さて、国民的ヒーロー、孫悟空との対面だ。

 

このとき俺は悟空とかっこいい対面ができて、いい挨拶ができると思ってたんだ。でもできるわけがなかった。なぜなら悟空の部屋に入ると眼に入ったのは……

 

「ムシャムシャガツガツガツガツゴグン! すんませーん! おかわり!」

 

美味い飯をかき込みながらおかわりのお願いをしているのだったから。よく考えればわかることだ、飯を食えない状態で目が覚めれば悟空が飯を食わせてもらおうとするのは当たり前だった。

とは言え俺も飯が出たら似たような感じになるのでそこまで唖然とはしなかったけど。

 

「ングッ!? ンッー! ンッー!」

「美味いのはわかるがもうちょい落ち着いて食べろ」

 

喉が詰まったのであろう、胸を叩きながら周りに手を伸ばす。俺は近くにあったカップを手に取り渡す。

 

「プハー! おおー、助かったぁ。サンキューな」

「気にするな。簡単に自己紹介をしよう。俺はブロリーだ」

「オラは孫悟空、よろしくな」

「ああ、よろしく」

「おめえ、中々強えな」

「修行をしているからな」

 

軽く握手をした後、また飯を食い始める悟空。見てると腹が減ってくるな。ヤードラット星人には申し訳ないが俺も食わせてもらうかな。

サイヤ人に飯を我慢しろと言うのはフリーザに悪事をやめろと言うのと同意義だからな。

 

食い終わった後は運動を兼ねて手合わせをお願いされた。誰も居ないところまで移動をしてからと言うことでいい場所を探しているところである。もちろん舞空術で。

 

「なかなかいいところが見つかんねえな」

「うーん……おっ、あそことかどうだ?」

「周りに誰もいねえし丁度いいな」

 

決めた場所に降り立つとお互いが軽くストレッチをして向かい合う。

 

「それじゃあ、いくぞ」

「ああ、いつでもいい」

 

悟空が構えて目付きが変わるとそれに応じて空気も鋭くなる。宇宙をブラブラとしていろんな奴と闘ってきたから雰囲気だけでわかる。もう闘いは始まっているのだと。

一瞬でも気を抜けば、隙を見せればそれを狙ってくるだろう。一瞬たりとも気を抜けない。いや、気を抜くわけにはいかない。

 

どれだけこのままでいたのだろうか、数秒? 数分? いや、そんなことはどうでもいいだろう。一瞬たりとも隙を作ってないし、悟空も作っていない。流石といったところだろう。

 

その時壊れかけた建物から零れ落ちた石の音が響き渡った。

 

それを認識した瞬間、俺は後ろに飛びながら気弾を放ち、悟空は気弾を手で弾きながら俺の方向へ飛んできていた。足止めにもならないのはわかっていた。だから、後ろに飛ぶのはやめて拳を構えながら悟空の方は速度を上げながら進む。

 

「はあっ!!!」

「でえや!!!」

 

互いの拳がぶつかり合う、途轍もない衝撃音と衝撃波が放たれる。周りの物がそれに耐えきれず吹き飛んでいく。

無論一度ぶつけ合っただけでこの闘いが終わるわけがない。悟空から放たれる蹴り、それを片手で受け止め逆の手で殴り返す。躱されまた飛んでくる拳。弾いて蹴りを放つ。しかし、その足を掴まれて投げ飛ばされる。

 

「ぐっ!」

 

地面と激突しそうになるが身体を回転させ、勢いを収めて地面を蹴り飛ばし戻っていく。残像を3つほどを作り、殴り掛かる。残像を含めた攻撃を体を捻って全てかわし回し蹴りで残像を消して俺は拳を向けてくる。

この拳を気で覆って跳ね返す。これには悟空も予想してなかったのか驚いた顔をして吹き飛んでいく。それを追いかけて追撃しようとするが自分を囲う様に気を爆発させ、思わず俺は距離を取りながら拡散させた気弾を打ち続ける。一体が煙で見えなくなるが、気でどこにいるのかわかるから煙は意味はない。

 

少しの間睨み合うが、互いに力を抜く。全力で闘えばもっと楽しくなるかもしれないけど今回は食後の運動の様なもので、これ以上はヤードラット星にも負担をかけることになる。悟空もそれをわかってるんだろうね。

 

「おめえなかなか強えな」

「きっちり修行もしてたし、闘ってもいたからだな」

「へへっ、今度は全力で闘おうぜ」

「もちろん」

 

そして俺たちは元の場所へと戻っていった。

 

悟空と一緒にいる。それが楽しいし、妙に安心ができる。居た時間が短いのに信頼ができる。これが孫悟空の特質なんだと改めて気づく。その特質こそがべジータが仲間になったり、ビルスが地球を破壊しなかったりしたんだろう。俺はこの世界に来て良かったと心底思う。

 

あの後からは瞬間移動の練習や俺がサイヤ人だということを打ち明けたり悟空が超サイヤ人に意図的になれる様に特訓もしたりした。

そんな感じで過ごしていると悟空の怪我も完治して地球へと帰ると言いだした。俺もついていくと言うと普通に了承してくれた。

というわけでここから本格的に原作に入っていくことになりそうだ。

 

問題は俺がでしゃばって悟空たちの成長を妨げることのない様にせねば。


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