天龍の改変者   作:

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第4話

〜???side〜

 

いつものように朝4時に目が覚めた。外はまだ季節が冬だからなのか、窓から見える世界は朝陽はまだなく外は真っ黒な世界だ。慣れた手つきで鍛錬に行くために着替え、洗顔を済ませ玄関に立てかけてある1本の刀を手に取り外に出るためドアを開ける。

 

 

 

???「さ、寒ぅー。この2年間で起きるのには慣れたけど、この冬の寒さだけは慣れないよー。早く体を温めるために走ろう。」

 

真っ黒な世界にただ1人少年が走っている。前は一寸の先も見えない。なのに少年は転ぶこともなく風のような走りで目的地へ向かう走っている際の足音は聞こえない。3分もすると目的地へ着き、少年は刀を鞘から抜く、現れた刀身は純白で誰が見ても業物であることはわかるだろう。その刀を少年は無心で振りつずける。一連の動作が終わると毎回周りに人工的な風が起こる。その回数10万回。鍛錬が終わりあたりが明るくなった所で少年は刀を鞘に戻そうと鞘の元へ歩き始める。

 

 

 

「レオン様〜。朝食の準備が整いましたのでお屋敷戻ってくださーい。」

 

メイド服を着た少女が屋敷の方から大声で叫びながらこっちに走って来る。レオンはその微笑ましい光景を見て癒される。1年前に天龍人の奴隷として裏路地で他の使用人にストレス解消として殴られているところを助けた。その時の少女の顔は絶望に染まっていたけれど、今は眩

ゆいほどの笑顔をできるようになっている。

 

 

 

「わかった。今行くよー。」

 

レオンは刀を鞘に戻し屋敷に向けて向けて歩き始める。

 

 

 

〜使用人side〜

 

窓から注ぐ朝陽で使用人である私の日常は始まります。レオン様に朝食の連絡をしませんといけません。なぜかレオン様は屋敷から1時間もかかる場所で鍛錬をしています。伝えに行くのは大変ですが、レオン様のためなら苦ではありません。私の日常は1年前まで絶望に染まっていました。自分の運命を何度呪ったかは数え切れませんでした。

その日はいつも通り私は路地裏で他の使用人達の鬱憤ばらしで殴られていました。助けてくれる人なんて誰もいませんでした。泣き方なんてとうの昔に忘れていました。あとは、次々と来る蹴りや拳にただ殴られ、それが終わるまで耐えるだけです。最近はどこに殴られたり蹴られたりするかがわかるようになり当たる箇所を調整できるようになったので少し余裕ができました。あと少しで終わる時にレオン様は現れて私を助け出し、幸せを教えてくださいました。感謝してもしきれません。レオン様の家の使用人はほとんどが私と同じ境遇の方ばかりでした。そんなこともありすぐ馴染むことができました。あ、レオン様が見えてきました。

 

 

 

「レオン様〜。朝食の準備が整いましたのでお屋敷に戻ってくださーい。」

 

レオン様は天竜人とは思えないほど美しいです。白銀の髪についている汗が朝陽を反射して輝いて見えます。何度見ても飽きることはありません。

 

 

 

「わかった。今行くよー。」

 

レオン様の声は澄んでいて、聞いていて気持ちいです。屋敷までの1時間はお話しすることができるので楽しみです。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

【屋敷のリビング】

 

 

 

「もう船の準備はととのっとるぞ。レオンも準備してくるんじゃ」

 

じいちゃんはこの2年間で髪の毛が黒髪から白髪になった。原因は……まぁ……ね

 

 

 

「わかった。準備してくる。おじいちゃんは先に玄関で待ってて」

 

そういい僕は長い渡り廊下を歩く。2年前渡り廊下は趣味の悪い金ピカの彫刻や絵画が至る所にあり歩きづらかったが、今は以前と違う。彫刻や絵画がバランスよく並べられて美しくなった。それも2年前に両親の乗った船が嵐によって沈み死んでしまったからだ。僕は一度しか会っていないので何も感じなかったが、おじいちゃんは違ったのだろう。そう考えているうちに部屋についた。部屋に入り、まず風呂に入る。風呂から上がって天竜人の独特の服に着替えて壁に掛けられているペストマスクをつけ上から球状のマスクをつける。壁に立てかけてある刀を取り、手ぶらで部屋を出て渡り廊下を歩き玄関へ向かう。ペストマスクは名目上火傷の傷を隠すためだが、真実は原作を改変するためにマリージョアから出たあと手配書が出ると思うから、それの顔写真が載せられないためだ。これは、おじいちゃんにも話してある。理由は世界を自由に見て回りたいに変えたんだけど……おそらく違うとバレてる。本当になんであんな父親が産まれたのか不思議なんだよなー。それと、今手ぶらなのはおじいちゃんが知り合いから買った悪魔の実の能力で 超人系 ハコハコの実 の能力で自分自身を収納空間にすることができ、刀を収納したからだ。

 

 

 

ハコハコの実をアブアブの実で吸収した際嬉しい誤算が生じた。

 

1つ目は能力を吸収したらハコハコの実はそのまま存在していたことだ。だから、ハコハコの実は体内に収納されている。

 

2つ目は吸収した実の強制覚醒化だ。特典の1つ 紋章の効果の1つ潜在能力の強制開花によるものだと思う。本来ハコハコの実の能力は自分自身を収納空間に変えることではなく、箱を出現させる事だけだ。しかし、覚醒する事で自分自身を収納空間にすることができるようになったのた。

 

 

 

他にも、おじいちゃんが悪魔の実を買ってきてくれた。

スケスケの実・メロメロの実・ヘビヘビの実x2(アナコンダとキングコブラ)

※スケスケ・メロメロは吸収済み

 

おそらく、ハンコック達がマリージョアから逃げる時に見つけ食べた実を僕がおじいちゃんに頼んだことで僕の元にきたのだろう。奴隷になるのは15年後だから買って渡そう。スケスケの実も奴隷解放のあと、アブサロムが見つけ食べたのだろう。絶対にあいつには渡さない。ナミの裸見れるのは僕だけで…んんっ。とりあえず永久封印だ。

と、ここでじいちゃんが見えてきた。

 

 

 

「レオン。遅いぞ。何してたのじゃ。まぁ、よい早くいくぞ。所で、なぜマリンフォードに行きたいのじゃ?」

 

 

 

「ごめんね。遅くなっちゃって。正義を掲げる海兵達の本部を見学したいんだ。早くいこっ!!」

 

今は僕は5歳になった。大航海時代10年前。つまり、ゼファーの奥さんと子供が殺されるのはおよそ1週間後だ。僕は初めて大幅な原作改変をこれから行おうとしている。初めての大幅改変ということもあって、もうすでに期待と緊張で胸が張り裂けそうだ。でも、今までこの為に鍛錬してきたんだ全力で改変してやる‼︎

 


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