〜主人公side〜
起きると、俺は辺りが黒で埋め尽くされた世界にいた。気のせいか、体の辺りが生暖かく少し気持ち悪い。…ん?真っ暗で何も見えないし、すごく動きづらい。なんだよこれ‼︎やばい動けない‼︎あの爺さん転生失敗したのか?俺は転生そうそう、もう死ぬのか‼︎⁇
うおっ。引っ張られる引っ張られる!すると、真っ暗な世界に少しの光が差し込んでくる。…なんか少量だけど、光が見えてきた。この光の方に向かえば、この暗闇の中から出れるかもしれない‼︎いけぇぇぇつ‼︎
まだだ‼︎本当あと少しで出れるのに‼︎もうちょい!あと、一踏ん張り!ファイトー!!いっぱーーつ!
でれたっ‼︎って、明る過ぎて何も見えないよ。目をつぶらないとキツイ。それになんだか泣きたくなってきた!
「オギャー!!オギャー!!」
あぁー。やばい。やばい。倦怠感と眠気がきて、もう寝ちゃ.....
〜産婦人科医達side〜
産婦人科医達「ディアノス宮殿、ディアノス聖様無事産まれましたよ!さすが、ディアノス聖様ディアノス宮様のお子様すね。素晴らしい泣き声です。こんな赤ちゃん見たことがありません。これなら将来も安泰ですね。」
どこにでもある赤ちゃんの泣き声だけど、褒めとかないと。変に気に触ると殺される。でも、顔は綺麗な顔で目は碧眼髪。親の顔はひどいのになんでだろう?そういえば、左肩に痣?みたいのがあるけど平気といっておかないと、そんなんで殺されたらたまったものじゃないよ!
とりあえず....
「こういう痣は産まれたら、ある子がたまにいるから平気ですよ。」
〜父親(ディアノス聖)side〜
父「当たり前だえ。俺様の血が入ってるえ。お前達下々人民の 血とは格が違うえ。将来は大物になるのが目に見えてるえ。名前をレオンと名付けようかえ。」
ふんっ。これが我の子供かえ?我に似てイケメンだえ。我の血に感謝するえ。まぁ、興味もない女との子供え。勝手に育って我に迷惑をかかないようにしてほしいえ。髪の毛の色が違うが、まぁ、いいえ。暇だし奴隷を数人遊んでやって後は殺すかえ。あ、よく見ると左肩に痣?見たいのがあるえ。まぁ、下々人民達も平気と言ってるし気にしなくていいかえ。それにどうでもいいえ。
〜母親(ディアノス宮)side〜
母「あらかじめ買っておいた乳母の奴隷達に産まれたから育てさせるように伝えるあます。わたちは疲れたので休むあます。後は頼んだあますよ。」
やっと産まれたあます。少しは痛みを抑えたりする工夫をしないなんて使えない子あます。髪の毛の色は誰に似たあます?まぁ、後は乳母の奴隷達に任せて育てさせて、わたちは奴隷の決闘でも見て楽しもうあます。けど、今日は疲れたから寝るあます。左肩の痣?みたいのがあるあますが、どうでもいいあます。
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【産まれてから3ヶ月後】
〜主人公side〜
産まれてから3ヶ月経った。初めて親を見て最初に思ったことは、容姿についての特典を取っておいて良かったということだった。産まれてからは両親は1度しか見ていない。俺は今、親がいる本館とは別の別館に乳母の奴隷達といる。かなりの放任主義のようだ。まぁ、親がいない方がやりたいことができるからいいけど。しかし、俺のおじいちゃんがよく別館に来て俺の世話をしてくれる。なんでだろう?5年後には目的のために人と戦わないといけないから、強くならないと。三種の覇気はすでに目覚めてるから後は強化だ。
最初の目標は見聞色で館の人数を確認できるようにすること、武装色で片腕だけでも変化させること、覇王色は比べられないから、なんとなくの練習になるけど仕方ないか。とりあえず、この状態でできる修業をしよう。
と、その前に早くこの羞恥プレイを終わらせたいです。乳母の皆さんすごく美人さんで役得なんですけど、さすがに恥ずかしすぎです。もう婿に行けません。
〜乳母の奴隷達〜
産まれてから3ヶ月が経ちましたが、授乳の時も、とても静かにお飲みになられて、普段は泣くこともないディアノス聖様。もうすでにとても可愛らしく、授乳の一連の動作でも優美に感じられる。あの親からこの子が産まれるなんて不思議ですね。しかも、あの両親子供のことはほったらかしにして、自分達は好きなことし放題!ほんとに腐ってます!あったのなんて出産から今まで1回ですよ!親じゃないです!しかし、祖父様は1日中おそばにいることもある!見ていて素晴らしいし、私たち奴隷達への対応も丁寧!あんな天竜人見たことありません。なんであんな素晴らしい方からあんな子供が産まれたのでしょうか?
〜祖父(ディアノス聖)side〜
孫が産まれてから3ヶ月が経った。とても可愛いくて、見ていて癒されるの。親に似なくて本当に良かったぞ。親といえば、あのバカ息子とあのバカ妻。レオンが産まれてから一度しか来ておらん!本当になんであんなになってしまったのかの……。とりあえず、孫が他の天竜人のやつらのようにならないように乳母達と教育していことから始めようかの。そうすれば、あのバカ息子には教えなかったが、この子にあの事を教えられるかもしれんの。そういえば乳母達は気づいてないが、左肩の痣が最近はっきりとした形になって来とるの。一体なんなんじゃろうの?