個性が毒のヒーローアカデミア   作:バックス

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今回こそ戦闘訓練です!!


第5話 戦闘訓練 猛毒VS氷結&触手

これから「(ヴィラン)組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行う

基礎を知るための実践らしい。けど、今度は壊せば終わりのロボットではなく人間が相手だ

 

今回の状況設定は「(ヴィラン)」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理するため決められた制限時間内に

 

●ヒーローは(ヴィラン)を捕縛テープで捕まえるか核兵器を回収(タッチ)することが勝利条件

 

(ヴィラン)は制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕縛テープで捕まえること

 

それをカンペを見ながら説明するオールマイト…ヒーローとしては彼は超一流だ。けど教師としては半人前なためこうして手探りでやるしかないのだ

 

コンビ及び対戦相手はくじで決める。まぁ俺は相澤先生のせいで一人でやんなきゃいけないけどな…

 

二人一組の決め方はクジで決める事になり他の生徒が順番に引いていく中

 

「麗日のパツパツスーツに裸透明女子、耳郎のツンデレ…ハアハア、ヒーロー科マジ最高」

 

垂れた涎を拭いながら葡萄頭の小さい男子が何か良からぬこと言っているがスルーしておこう…それが正しいはず

 

「続いて最初の対戦相手はこいつらだ!!」

 

 

―――Bコンビが『ヒーロー』!!

 

―――そしてKが『(ヴィラン)』だ!!

 

 

Bコンビは……轟と障子と言ったかな?確か轟は推薦入学者の一人だったはず。実力は多分、Aクラスでも上位に入るな

 

いいねぇ…悪くない

 

相手にとって不足なしだ…おもいっきりやらせてもらおう

 

 

…敵って事はそれっぽく演じた方がいいのか?

 

 

 

ーーーーーー

 

 

四階建てのビルに入り訓練用の核兵器を設置して、五分間の作戦タイムだ。俺は一人のためじっくり考える

 

オールマイトは(ヴィラン)側の思考を良く見て学ぶようにと言っていたのでやっぱり演技をしなくてはダメみたいだ

 

制限時間は15分間核兵器防衛、もしくはヒーローチームの確保

 

防衛よりかは確保に回ったほうが良さそうだ

 

 

『そろそろ五分経つぞ。準備はいいかい?』

 

訓練前に貰った小型無線からオールマイトの声が聞こえてくる。時間か…

 

 

ーーー『それでは!戦闘訓練開始!!』

 

始まりの合図と共に俺は氷の波に飲まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー地下モニタールーム

 

 

「「なぁ芦戸!」」

 

「ん?何?切島と上鳴」

 

「毒島の個性って何なんだ?お前試験会場同じだったんだろ?」

 

僕の名前は緑谷 出久

 

幼馴染の爆豪勝己ー通称…かっちゃんからは

 

『デク』って呼ばれてる

 

僕は元々個性を持たずに生まれたいわゆる"無個性"と呼ばれる人間だった。けどオールマイトから貰った個性『ワン・フォー・オール』を譲り受けた

 

戦闘訓練を見ながら切島くんは芦戸さんに毒島くんの個性について聞いていた。周りのみんなも僕も気になるため一緒に聞く事にした

 

「ん〜それは見てたらわかると思うけどな〜。ただすごい個性だよ!!」

 

「えぇー!!勿体ぶんなよ!」

 

「ほら!もう始まるから。見てたらわかるって!」

 

芦戸さんが指をさしたモニターには何かを考えている毒島くんと轟くんと障子くんが映っていた

 

「それでは!戦闘訓練開始!!」

 

オールマイトの合図と共に轟くんはビルの壁に右手を当ててビル全体を凍らせた

 

「おい!やばくないか!?」

 

「一瞬で凍ったぞ」

 

「才能マンじゃん。俺らの相手あいつじゃなくてよかった」

 

最初からハイレベルな戦闘にクラス全員が驚いていた様子だ。轟くんのビルを凍らせる氷結は強力な個性だけど

 

「毒島は大丈夫なのか?」

 

「ビル全体が凍ったから足なんかは氷で凍って動けなくなりそうだけど」

 

僕は何故だか分からないが彼がそう簡単にはやられないと思っていた

 

それに彼と試験でコンビを組んでいた芦戸さんを見ると全然焦っている様子ではなかった

 

ーーー

 

 

自分の個性で凍結させたビルを上ろうとする前に、障子が警告を発してくる

 

「ん!?轟、待て。今ビルの部屋で何か音がした。コレは何かを溶かしている音だな。注意しながら進もう」

 

「…なに?」

 

訝しげに彼を見るが、黙って頷かれた

 

あれだけの威力だ。確実に足と床全体を氷で覆い尽くしてる筈なんだが…

 

障子と一緒に4階北側の核兵器があるであろうフロアの前に来たが、入り口の扉が歪んでいていたが普通に通れるようだ

 

「ッ!?何だと!」

 

フロアに足を踏み入れると、部屋の中心にいる毒島の体を見ると足どころか全くの無傷でどこも凍っていなかった。そして毒島を中心に扇状に広がって氷が白い煙と紫色の煙を出しながら溶けていた

 

あいつ何をしやがったんだ?何の個性だ?

 

「この氷はお前の仕業か?轟 焦凍?」

 

上半身に紫色の液体を纏わせ光のない目で俺達を見ながらあいつは言った

 

…ただそれだけの事だというのに、背筋に嫌な汗が流れた

 

「どうやらあたりのようだな?だが、こんな物で俺をやれんぞ?」

 

「なら追加で攻撃するだけだ」

 

足から予備動作なしで形成される氷で床を再び凍らせようとする俺に毒島は素早く移動しこちらに何かを投げてきた

 

咄嗟のことで氷での防御が間に合わず仕方なく右腕で受けた

 

障子は触手腕を前に広げて防御した

 

だが、それがいけなかった

 

ガクッ

 

「何だ?」

 

「う、動かない!?」

 

急に腕が下がり上がらなくなった

 

障子も腕が上がらないようだ

 

「もうお前らは動けないさ」

 

そう言いながら毒島はゆっくりと俺達に近づいてくる

 

「何をした?」

 

すると毒島は両の手にある“それ”を見せた

 

それは医療などで使う千本だった。その色は毒島が纏っている色と同じ色だ

 

「お前らはこの千本を“腕で防御”するのではなく“避けるべき”だったんだ」

 

毒島の話を聞いている間、千本に刺された右腕を上げようとするが全く上がらない。それどころか身体も言うことを聞かずその場で倒れてしまった

 

「何がどうなってんだ!?」

 

俺の疑問に対し毒島が説明する

 

「この千本は俺の個性で作り出した物だ。俺の個性は【毒】。つまりお前らは俺の毒を纏った千本で刺されたから腕も身体も動かなくなったんだ」

 

「…毒だと?」

 

「クソッ!」

 

「まぁこの千本を避けられても手段は幾つも用意していたがな」

 

毒島は腰のポーチから捕縛テープを取り出しながら言った

 

「コレが戦闘訓練ではなく実戦だったらお前らは既に(ヴィラン)に殺されていたぞ?まぁ何はともあれ、お前達の負けだ…軟弱なヒーローさん?」

 

側から見たら恐ろしい笑みを浮かべた毒島を見ながら俺たちは捕まった

 

 

『敵チーム!WIN!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘シーンは難しいです(><)

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