個性が毒のヒーローアカデミア   作:バックス

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今回は戦闘訓練ではありません!!

その前段階です


第4話 準備

 

雄英高校はヒーローを育成する学校といっても俺は高校生だ。ちゃんと一般教科も存在する

 

午前は必修科目の英語や数学、国語などの勉強がある

 

俺たちはヒーロー科だが、学生の本文は勉強であり、それを怠らないのはこの学校でも変わらないらしいな

 

また、それぞれ担当している教科の教師は有名なプロヒーロー達が教えているのだが…教え方は普通だ

 

入試の時に実技試験の説明をしていたプレゼント・マイクというヒーローが担当する授業は彼が盛り上げようとしても誰も反応してくれないため滑った空気が漂った事もあった

 

誰か反応してやれよ…俺だったら絶対に泣く!

 

プレゼント・マイクは相当メンタルが強いし、めげないよな。その辺、俺は素直に尊敬する

 

チャイムがなり午前の授業は終わり昼食の時間になった

 

「さて、飯だ飯」

 

学校にある食堂に着き、頼んだものを受け取る。俺が頼んだのはふわふわ卵でコーティングされた親子丼だ。俺の大好物でもある

 

「席が混んでるな」

 

「おう毒島!!飯一緒に食おうぜ!」

 

どこに座るか迷っていると切島に声をかけられた

 

「おう!分かった」

 

そのあと瀬呂と上鳴を誘い昼食を摂ることにした

 

無事に席に座れ一息つく

 

上鳴が頼んだのは半熟卵が乗ったカルボナーラ

 

切島はボリュームたっぷりのカツ丼

 

瀬呂は肉が多めの生姜焼き定食

 

…どれも美味そうだな。今度頼もう

 

「切島、そんなにがっつくなよ…喉に詰まるぞ?」

 

「だってよぉ!次は待ちに待ったヒーロー基礎学だぜ!?しっかり食っておかねーと力出ねぇからな!!」

 

「何たって教えてくれるのはあのオールマイトだからな!いやでもテンションが上がるぜ!!」

 

「確かにな」

 

切島の言葉に上鳴と瀬呂も同調した

 

まぁ確かに楽しみではあるがな

 

午後の授業でやるヒーロー基礎学はヒーローとして学ぶことが一番多い授業でもあるからな。ましてや教えるのがあのオールマイトだからか切島や達のテンションが上がるのも当然というわけだ

 

そして、昼食を食べ終わり…いよいよ午後の授業である切島達が言っていた

 

ーーーヒーロー基礎学だ

 

 

「わーたーしーがー普通にドアから来た!!!!」

 

HAHAHA!とアメリカンな笑い声を上げながら普通に教室のドアから入ってきた。来たのは戦闘服を身につけたオールマイトだ

 

「オールマイトだ!!本物!」

「すげえや、ホントに先生やってんだな!」

「画風が違いすぎじゃね!?」

「鳥肌が…」

 

教室は盛り上がる生徒の声で満たされた

 

オールマイトは全身をプルプルと震わせながら

 

「早速だが今日やるのはコレ!!!戦闘訓練!!」

 

と[BATTLE]と書かれたカードを取り出した。

 

戦闘訓練という事は実際に生徒同士で戦う事になるのか?

 

いや、今は置いといてオールマイトの話を聞こう

 

「そして、次はこれだ!!!」ポチッ

 

 オールマイトが教卓に付いているリモコンのスイッチを押す。教室の横の壁がズレてせり出してくる。せり出して来たのはガラスケースの棚で、1~21までの番号が書いてあるアタッシュケースが入っていた

 

「まさか…これって」

 

「そう!これは君達が入学前に提出した個性届に合わせた要望で作成した服であり…すなわち!

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘服(コスチューム)だ!!!!」

 

『『『おぉぉぉ!!!』』』

 

クラスの一部が興奮で椅子から立ち上がる。もちろん俺もだ

 

「恰好から入るってのも大事なことだ!少年少女!!そして今から自覚するのだ、今日から君達(じぶん)はヒーローなんだと!!」

 

面白そうな展開になってきたな

 

「さあ!!では始めようか、有精卵共!!」

 

 

 

 

ーーーー

 

各更衣室で戦闘服(コスチューム)に着替えて生徒はグラウンドβに集まっていた

 

俺の戦闘服は見たまんまの浴衣だ。だが、ただの浴衣ではない。炭素繊維で作られているため頑丈に出来ており、耐刃は勿論、耐熱、耐爆を完備している

 

また、腰にはご神木にとかに巻きつけている注連縄(しめなわ)を使って止めている

 

理由としては普通の帯では面白くないからだ

 

浴衣の色は黒紫色で如何にも毒って感じの色になっている。注連縄は濃い灰色になっている

 

また、腕の裾が長いため手元を隠せる

 

みんなが着替えて移動した先は、以前に実技試験で仮想敵の機械を破壊しまくった、模擬市街地演習場のひとつだった。ここで戦闘訓練をするのだろうか?

 

「さて、始めよう!ルールは次の通りだ!

 

・1つ、この訓練はヒーロー側と(ヴィラン)側に分かれて行う。なお、(ヴィラン)側は彼方にある建物内の何処かに核を所持しているものとする

 

・2つ、ヒーロー側の勝利条件は捕縛テープによる(ヴィラン)側の捕縛、もしくは(ヴィラン)側が所持している核の確保だ。これはタッチでいい

 

・3つ、(ヴィラン)側の勝利条件は制限時間15分の経過か捕縛テープによるヒーロー側の捕縛。

 

・4つ、捕縛された者のゾンビ行為は禁止とする。助けられた場合のみ復活可能にする

 

 

以上のルールがこの戦闘訓練での基本となる!!」

 

「基礎訓練も無しにやるんすか?」

 

「その基礎を知る為の実践さ!!」

 

上鳴が聞くがオールマイトもすぐに答えた

 

だが、この訓練は二人一組だ。Aクラスは21人のため一人余ってしまう事になるのだ

 

 

「先生、21人なんで一人だけ余ってしまうんですが…」

 

「それについては相澤先生から伝言を預かっているさ!毒島少年!!」

 

…相澤先生の伝言?嫌な予感しかしないんだが?

 

俺の気のせいだと言ってくれ!!

 

「あぁ伝言を言うぞ。

『毒島の個性は色々と危険なため一人で戦闘訓練を行う事。尚役は敵のみ』だそうだ!毒島少年!!」

 

「「「なんで!!??」」」(毒島以外)

 

_| ̄|○

 

あの人はトコトン俺をいじり倒してくるな…いいよ、いいぜやってやるよこのド畜生が!!

 

「どんまい毒島」

 

「慰めなんかいらねぇ!くそったれ!!」

 

近くにいた切島や上鳴に肩に手を置かれて慰められた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




早く戦闘訓練を書きたい

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