個性が毒のヒーローアカデミア   作:バックス

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戦闘シーンを書いて見ました

今回は長めです


第2話 実技試験

実技試験の模擬市街地演習を行う会場はバスでの移動になったのだが二階建てのバスに乗って移動した。団体ツアーなんかによく使われてる奴だ

 

二、三分くらいした後、演習場に到着した

 

「うわぁ…これは予想以上に広いわ。模擬市街地演習って言ったのやっと納得したわ」

 

演習場に入るとそこは市街地が丸々一つあった。どんな事したらこんな街を作れるんだろうか。それに費やした資金はいくらになるんだろうか…

 

考えるのはやめよう

 

周りを見ると他の受験者もいてここの演習場だけで100人ぐらいいるんじゃねぇか?ここでこれくらいの人数なら他の演習場もだいたい同じ人数くらいになるか

 

「どうしたの?緊張してる?」

 

「うぉっ!?」

 

いきなり後ろから声をかけられて変な声を出してしまったが気にせず声がした隣に視線を向ける。そこには身体の色が紫っぽいピンクの肌に黒目と額に二本の触角を生やした女子がいた

 

「いや別に緊張はしてないんだけどさ」

 

「そう?なんか緊張してるような感じがしたんだけどな〜」

 

「気のせいだよ」

 

「ならいいや。あ、あたし芦戸三奈っていうんだ!君の名前は?」

 

「俺の名前は毒島レンだ」

 

芦戸三奈と名乗った彼女は人見知りなんかをしないタイプなのかと思いながら俺も自己紹介した

 

「お互い頑張ろうな」

 

「もちろん」

 

『ハイ、スタート』

 

「じゃあな芦戸!先行くぜ!」

 

「ちょと待って!?私も行く!」

 

いきなり実技試験の合図がされた事で俺と芦戸の二人以外、その場でボーゼンと突っ立っていた

 

俺は両手に毒で凝固させた短い槍を二つ持ちビルに突き刺し上から仮装敵(かそうヴィラン)を探し出した。そして目に入った仮想敵(かそうヴィラン)を片っぱしから槍で突いたり時には投擲したりして破壊していった。模擬市街地演習の説明で行動不能にすれば良いと言っていたから特に問題はない…はず

 

あとで修理代とか言って請求されたりしないよな…?

 

実技試験の開始から5分以上たち残り時間は半分が過ぎていた

 

『標的を捕捉!!ブッ殺!ブッ殺!』

 

「やかましいわ!お前が死ね!」

 

バギャッ!!

 

『あふん』

 

「(気持ち悪!?)」

 

仮想敵(かそうヴィラン)がこっちに向かって迫って来るがこいつは動きが速いだけの直線的な攻撃しかしないため簡単に倒せる

 

迫って来たやつの横に回り込みんで槍を足に突き刺し動きを停止させ、膝?を突いた瞬間に首の部分に槍をまた突き刺して捻り上げ首を飛ばす。ここまでずっと戦闘をしていたからか変にテンションが上がっているせいか口調が悪くなる

 

俺は片っ端から仮想敵(かそうヴィラン)を倒し、現在は60 Pぐらい稼いだ。派手に動き回っていたせいか周りにいた仮想敵(かそうヴィラン)達が俺を補足して近寄って来る

 

周りを見ると他の受験者達も各々の個性を使い仮装敵(かそうヴィラン)を倒していた為、演習場の周りには機械の残骸があちこちにあった

 

 

「(相手したのが人間ならともかく、こいつらロボットだから加減する必要ないし色々楽だ)」

 

そう思っていた時

 

ドオオォォン!!

 

「あー…予想以上にデカイな。ヤベ」

 

突如、試験会場に大型の仮想敵(かそうヴィラン)が出現した。説明にあった0 P(ヴィラン)だろう。

その巨大な仮想敵(かそうヴィラン)が一歩また一歩と歩くたびに周囲にある建物やビルはは倒壊して崩れていく

 

あ…それ(建物)普通に壊して良いパターンですか?

 

 

「いや、デカすぎだって!!?」

 

「もうダメだ…おしまいだ」

 

「無理だ!」

 

「あ、ああぁぁ」

 

一斉に会場の入り口へと向かう大勢の受験者達。これ程のデカイ相手が現れたらそりゃ逃げるさ。逃げるけどよ…

 

ヒーローがこの場にいた場合はどう対処する?

 

逃げる受験者の中でさっき知り合った芦戸がこっちに走って来た

 

「毒島!何してんの!?早く逃げないと!」

 

「いや、芦戸は先に…って危な!」

 

大型の仮想敵(かそうヴィラン)が崩したであろう建物の瓦礫が芦戸の頭上に落ちてくるのを確認した俺は毒の籠手で瓦礫を破壊した

 

「わぁ!?ありがとう。それより早く逃げよ!」

 

「いや、俺はあいつを倒す」

 

「いや無理だって!あんなの!ていうかアレ説明であった0 Pのやつでしょ!?倒しても意味がないんだよ!?」

 

芦戸の言うことには一理あるが

 

「芦戸…ここで誰かがあいつをぶっ倒すか少しでも足止めをしなかった場合、どれだけ怪我する奴が出ると思う?」

 

「それは…」

 

「それに逃げ遅れた奴がいるかもしれない状況だ。どうしても倒すか足止めするしか方法がないんだよ」

 

「…毒島の個性は?」

 

「俺の個性は【毒】だ。お前は?」

 

「私の個性は【酸】だよ」

 

酸か…よし

 

「芦戸、俺達二人でやるぞ」

 

「作戦はあるの?」

 

「なんとかな。行くぞ!」

 

俺だよ二人は大型の仮装敵(かそうヴィラン)に向かって走り出した

 

「マジか!?あの二人!?」

 

「まさかアレを倒す気か!?無茶だ!」

 

外野が何か言ってるが関係ねぇ!

 

「芦戸!あいつの足の駆動部分に酸を集中して浴びせてくれ!」

 

「分かった!」

 

芦戸は酸を仮装敵(かそうヴィラン)のに向けて放つ。仮装敵(かそうヴィラン)は足がキャタピラのようになっている為、その繋がっている部分を芦戸の酸で溶かせば!

 

「毒島!敵止まったよ!」

 

「よし!」

 

大型の仮装敵(かそうヴィラン)は残った両手を広げ俺に振りかざして来たがそれを危なげなくかわして腕に乗り芦戸が酸を集中して浴びせている間に毒で作った野太刀を首元に向かって振り下ろした

 

「これで終わりだぁあああ!!!」

 

ザシュッ!!!

 

ジ…ジジ…

 

ボゴォーン!!!

 

「嘘だろ!?やりやがった!!」

 

「マジかよ!あの大型の仮想敵(かそうヴィラン)を倒しやがった!?」

 

「あいつら二人ヤベーよ!?マジヤベーって!」

 

 

『はーい!実技試験終了だー!!!』

 

終了の合図とともに、波乱の実技試験は終わった

 

俺は落ちないように近くの建物に槍を突き刺しながら慎重に下に降りた

 

「ふぅ…何とかなったな」

 

「毒島!!」

 

振り返ると芦戸がこっちに走って来た

 

「すごかったね!アレどうやったの!?」

 

「毒の濃度を上げて凝固させて作った野太刀だよ。毒の濃度を上げてるから酸性の毒になるし危ないけどな」

 

「えぇー!?」

 

「あぁ…それと悪かったないきなり一緒に戦うなんて頼んじまってよ」

 

「ううん、全然大丈夫。少し怖かったけど貴重な体験できたし!」

 

「そっか。何はともあれ無事に終了して良かったな」

 

それから二人は試験が終わった後しばらく話してお互い別れて帰った

 

 

ーーーーーー

 

「実技試験の総合成績が出ました」

 

雄英にあるモニター室では雄英の教師達が実技試験の映像を見ていた

 

モニターに映し出された薄紫色の髪をした少年が映っていた

 

「彼の試験終盤になっても尚、衰えないあの動き。相当訓練を積んで来たんだろう。すごいスタミナだな」

 

「それに今日会ったばかりの奴との共闘も見事だったね。相方の個性をしっかりと把握しそれを生かした」

 

「基礎能力に関しても特に文句なしだ」

 

ーーーーーー

 

ー雄英入試から二週間後

 

「レン!今雄英から通知、来てるよ!見て見なさい!」

 

雄英から合否の通知が届いたらしい。母さんから手渡され、自分の部屋で開けてみると…

 

丸い機械があった。突然機械から画面が壁に映し出された。画面にはNo. 1ヒーローのオールマイトが映し出された

 

『わたしが投影された!!!!』

 

「…雄英の技術力はどうなってんだ?」

 

仮装敵しかり…この機械しかり…

 

『私が何故この映像に映っているのは他でもない。今年から教師として雄英に勤めることになったからだ。さて、君の結果は…筆記は五位で通過で合格した。なかなかの好成績だ。そして、実技試験も(ヴィラン)60Pで二位だ!うむ、実に素晴らしい!!』

 

筆記も実技もまぁまぁかな?だけどこれだけで問題なく合格した事になる!!

 

「よしっ!」

 

 

「だがしかし、試験で見ていたのは敵Pだけじゃない!」

 

ッ!!やっぱなんかあったのか?

 

救助活動P(レスキューポイント)というものがある!しかも、これは教師による審査制!!我々雄英が見ていたもう一つの必要な基礎能力!!君の場合、共闘していた少女を助けて10P!合わせて70Pで二位ではなく!一位にくりあがる!合格だ!!毒島少年…君はプロのヒーローになれる素質を充分に持っている!共に学ぼう……雄英(ここが)君のヒーローアカデミアだ!」

 

二位から一位に上がった事に驚いた

 

オールマイトが言い終わると映像は途切れた

 

試しにもう一回やると最初に流れた映像がまた映し出された。繰り返し見れるのか…大事にしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともかく…これで俺の雄英(ヒーローアカデミア)が始まる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回戦闘シーンを書きましたがなかなか難しいですね(><)

もっと上手く書けるよう頑張ります

今回は芦戸三奈が出ました。次からは個性把握テスト、戦闘訓練に入っていきます

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