学校の授業は午前中で終わり生徒達は昼飯を食べ、短めのホームルームを終えて次々と帰ることになった
俺は一人で帰り誰もいない空き地にやってきた。空き地にやってきた理由はこっそり個性の特訓をしているからだ。初めは普通の筋トレを無理のないように一通りやった後、自分の個性を発動させた。俺の個性【毒】はありとあらゆる毒や猛毒を全身から出す事ができるがデメリットがある。それは近くに味方がいると下手に発動できないことだ
俺の毒は凝固させる事で毒の弾丸や刀、籠手、槍、棍、トンファーなど様々なものを作る事ができる。だが、空気中に舞う毒霧などを使えば味方にも影響が出てしまうのだ。今の特訓は毒の濃度の微調整を特訓している。一番軽い症状だと吐き気だけで済むのだが最大で毒霧を発生させた場合、その周辺はたちまち毒に侵された危険地帯となる。これは個性を発現させたとき俺の担当をした医者に言われた事だ。まさにその通りだと思った
俺はヒーローになってこの危険な自分の個性を人のために使いたいと小さい頃からずっと願ってきた…雄英に合格してヒーローになってやる!!!
ーーー雄英高校入試ー当日
国立雄英高等学校…ここはヒーローを養成する為の学校
雄英の校訓は「
オールマイトを始めとした様々なヒーロー達がここの卒業生であり、偉大なヒーローには雄英卒業が絶対条件と言われるほど有名な学校である。学校にはヒーロー科のほかにもサポート科や普通科、経営科が各3クラスずつあって一学年11クラス構成の所謂マンモス校である。また、広大な敷地面積がありその学内にはさまざまな施設が建っている
筆記は無事に終わり昼食を取った後、午後からは実技の試験が待っている
筆記に関してはマークシート方式だったのでスムーズに解く事ができた
無いとは思うが間違いがないかをしっかり確認した後、提出したので問題はないはず…
問題は午後の実技試験についてだ
母さん達からは…
『無茶だけはしないでね』
『死ぬなよレン』
と言われた。母さんは分かるが、親父…戦争に行くわけじゃないんだからよ。物騒なこと言うなよ
まぁ色々あったが現在は実技の説明を受ける為、講堂にいるのだがそれにしても物凄い数の受験生だな。ここからどれだけ落ちるんだろうな
席は基本自由席の為、適当に座った
『リスナーの皆んな!!俺のライブへようこそー!!!Yeah!!!エヴィバディセイHey!!!』
シーン
圧倒的沈黙!!とでも言ったほうがいいのか?まるでつまらないネタで滑った芸人みたいな反応してるぞみんな
『こいつはシヴィーーだぜ!!リスナー諸君!これから俺が実技試験の概要を簡単にプレゼンするぜ!!アーユーレディ!!』
『『『OK!!!』』』
…そこは反応するんだな
実技試験の内容だがざっと纏めるとこんな感じだ
● 10分間の『模擬市街地演習』
● 演習場には
● 各々、自分達の【個性】を使いこれを撃退する
● 評価はポイント制になる
他人への攻撃は不可だとは言うが攻撃するやついるのか?
まぁ説明するってことは過去にいたんだな…そんな奴が
「質問よろしいでしょうか!!」
一人の受験者が手を上げて声を張り上げた
眼鏡をかけていて如何にも堅物といった印象が強い人だった
内容はプリントに掲載されている4種の仮装敵の事についてだった
知りたいのは分かるけどよ…最後まで話を聞けよ、せっかちだな
質問し終えた眼鏡(仮)は少し離れたソバカスが特徴の子に「物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」と怒鳴っていた
いや、何様だよお前
4種目の
こいつは各会場に一体配置されていて大暴れするギミックらしい
そして、説明の最後にプレゼントマイクから雄英の校訓をもらった
ーーーPlus Ultra!! 更に向こうへ!!
『それじゃあ…リスナーの皆、死に物狂いで頑張れ!!』
死に物狂いで頑張れか…相当、次の実技試験が厳しいのだろう。だが、何があろうと俺はヒーローになる!!
なってみせる!!
レンはノラガミの夜卜をモデルにしています
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第2話は出来次第、投稿いたします