個性が毒のヒーローアカデミア   作:バックス

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皆様お久しぶりでございます

間が空いて申し訳ないです。色々仕事などであちこち回っていて執筆に手が回りませんでした

また時間が出来次第できるだけ投稿できるよう頑張ります




第11話 毒島VS能無 決着

「要は再生も追いつけないほどの攻撃をすればいいんだろ?なら今から見せてやるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––––––––【毒竜(ヒドラ)】」

 

–––ゴボボ

 

そう言った途端に毒島の身体から夥しい量の毒が溢れ出した

 

ーーーーー

 

「毒島ちゃん…大丈夫かしら?」

 

「だ、大丈夫だよ。あの毒島だぜ?勝って戻って来る!」

 

蛙水と緑谷、峰田は毒島に言われた通り相澤先生を担いでUSJの入り口を目指していた。一刻も早く相澤先生をリカバリーガールの元へ連れていくためだ。

 

相澤先生の怪我は重症だ。頭からは血を流し眼は流血していた。もしかしたら個性に影響が出る可能性は捨てきれない

 

「ッ!!やっぱり僕は毒島君を助けにいく!!」

 

「おい緑谷、正気かお前!あんなのに敵いっこないだろ!ましてや右手怪我してんだぞお前は!!そんな状態で戦うのかよ!」

 

引き返そうとした緑谷を峰田は静止した。アレだけのパワーを持つ能無を万全ではない緑谷が行ってもやられるだけだと思ったからだ

 

「それでもッ!僕は毒島君を見捨てられない!」

 

峰田の制止を振り切り、緑谷は毒島のいる方向へと走り出した

 

だが、其処には地獄が待っていた…それを作り出したのは生物にとってある意味天敵の個性をフルに使った毒島によって…

 

緑谷はまだ知らない

 

 

 

ーーーーー

 

毒島は毒の量を増やすため戦闘服である浴衣をはだけさせ、上半身を露わにした。それにより更に溢れ出した毒は瞬く間に広がり、周囲を汚染し始めた

 

毒島は溢れ出した毒を自分を包むように収束させ、毒による汚染を減らしていく

 

「なんダァ?あのガキ…まだなんかあんのか?」

 

死柄木は毒島が何をしているのか理解できず呑気にポリポリと首を掻いている。先の戦いで能無に全く歯が立たなかった毒島が何をしようと状況が変わらないと思ったからだ

 

そうしているうちに毒島の周りの収束した毒は徐々に形を成していく。それは体表は毒の紫色で、巨大で身体と思われる部分からは一対の羽が生え、頭に至る部分はまるでドラゴンのような形をした首があった

 

だがまだ終わりではなかった

 

《ガアアァァァ!》ズリュッ!

 

《…グルルル》ズリュッ!

 

さらに2つの首が生え合計で3本の首が出てきたのだ

 

「まずいッ!?死柄木弔!それ(・・)を真っ向から受けては危険です!!脳無に回避するように命令をしてください!!!」

 

「何馬鹿なこと言ってんだ?黒霧…つーかお前、ガキに捕まっている状態で偉そうにすんなよな…。逆に面白そうじゃないか。こんなもん見掛け倒しだ。脳無、真っ正面から受けて立て」

 

黒霧は毒島が作り出した毒の龍を見て背筋に嫌な汗が出たことで直感した

 

アレ(・・)はヤバイと

 

しかし、死柄木はそんなことを気にせず能無に毒島を討つように指示を出した

 

死柄木から支持を受けた能無はその身体をまた一回り大きくした。膨張した筋肉で防御するみたいだ

 

「…」

 

その様子を毒島は頭で思考しながら見ていた

 

「…フゥ(さて、なんとかイメージ通りに形にはできたがキツイな…)」

 

毒島はこれほどの毒の制御にはまだ慣れていないため顔をしかめていた

 

「(だがかえって好都合だな)」

 

毒島は意識を毒竜に移し攻撃を開始する

 

「クソ…あの毒野郎何する気だ?」

 

「スゲェな!何だありゃ!?」

 

「ちょっと怖ぇけどアイツは漢らしいからな、何かやってくれるんじゃねぇか!?」

 

毒島は防御体制の能無に向かって毒竜を仕向けた

 

()()()()()()()()()()

 

ドプン!!!

 

「ッ!!?」

 

毒竜の3本の首が一斉に能無へと向かい能無をその大きな口で丸呑みにした

 

「「「飲み込み込んだ!!」」」

 

「???」

 

能無は丸呑みされてもよくわからないような様子だったそれを見た死柄木は笑い出した

 

「ハハハハハ!やっぱり見かけ倒しじゃないか!さぁ…能無、そのガキを殺s『ドサッ』…は?」

 

先ほどまで毒を食らって平然としていた能無が突如倒れたのだ。必死にもがいて立とうとしているが立とうとしたとこで崩れ落ちている

 

死柄木は呆然とした。さっきまで優位に立っていた能無が立ち上がれずにいるのだ。そのことに苛立ちながらガリガリと首元をいつも以上に掻く

 

「あの脳無はオールマイトを殺す為に作られたんだろ!?あの人の最高傑作だろ!?」

 

「ふざけんな…ふざけんなよ!立てよ能無!早くそのガキを殺s『無駄だ』っ!?」

 

苛立った死柄木に毒島は挑発するように言った

 

「さっきまで俺は最初は籠手で戦ったが後半は剣、刀、ナイフ、槍などの斬れ味がある武器で戦った。お前は言ったよな?『オールマイトの100%を耐えられる(・・・・・)サンドバック』…だってよ」

 

話しながら毒島は一歩ずつ近づいていく

 

「オールマイトは武器を使わない(・・・・・・・)

 

「彼はその肉体自体が武器だから必然的に拳や脚による打撃しかない。だが、それは効かなかった事は籠手での攻撃やお前の発言で分かった」

 

「なら、後は斬撃や射撃による攻撃になる。現に能無には切り傷がついた事で斬撃は効いた。それに気がつかなかったのか?」

 

話しながら毒島は、毒竜を消しその手に個性で作ったナイフを死柄木に見せた

 

「俺の個性は【毒】だ。作り出した武器による攻撃は掠るだけで斬撃の他に必然的に毒による攻撃が入る」

 

死柄木はそれを聞いてハッ!?としたような顔をした

 

「俺は複数の毒を使い分けて状況に応じて最適な毒を作り出す」

 

毒島は死柄木の目の前で止まった

 

「即効性の四肢の自由を奪う神経毒+幻覚作用のある毒を混ぜ込んでおいたんだが効き目が出るのに随分とかかったな」

 

目の前の死柄木はイラついた表情をしている

 

「この…チートがぁ!!!」

 

殺意をも感じる視線を受けるが毒島は動じない

 

「終わりだ…死柄木弔」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイトはまだ来ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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