個性『桃球』   作:猫好き

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今回描いた感じだと、1話5人ずつになりそうです。今回の魔改造は作者がこうすると強くなると思っている事を書いています。
今回から生徒全員と絡む訳ですが、数人キャラが掴めていない為、違和感があるかもしれませんが気のせいだと思ってください。

お気に入り80件ありがとうございます。次のUSJの前にオリジナルが入ります。


生徒を魔改造していく①

「じゃあまずは青山君。」

 

「なんだい?最初に僕からって事は僕のファンかな?」

 

青山君はかなりナルシストぽい感じだ。こういうホストいそうな気がする。

 

「青山君の個性はヘソからビームを出す個性。でも今のままじゃすぐに壁に打ち当たる事になるよ。」

 

「遠距離から攻撃できるのは良い事じゃねぇのか?」

 

切島君が質問してくるけど、君は番はもう少し後だよ?

 

「確かに遠距離から攻撃出来るのは強いよ。でもビームの出せる時間が短く、出し過ぎるとお腹が痛くなるデメリット。ヘソからしか出せないから後ろからの攻撃に弱い事。ビームを出す時に腰を引っ込めてから突き出すように動いている事で、こらからビームを出すとはっきり分かってしまう事。これらが挙げられるの。」

 

青山君の個性は遠距離から攻撃出来るのはいいし、上手く立ち回ればプロとしてもやっていけるだろう。しかし、それだけで勝てるようなヴィランばかりでもない。

 

「例えば打つビームの速度を早くして細くするだけでも牽制になるし、ビームを曲げることが出来ればより広い範囲を攻撃することが出来る。その分かりやすい癖を治せば事前に避ける事が出来なくなる。ビームを1本にせずに枝分かれが出来るようになれば、牽制にもなるし隙を生み出せる。後は個性に頼るのはいいけど、個性が効かないヴィランだっている。今からでも遅くないから個性を使わない格闘技を習得するといいと思うよ。」

 

「成る程ね。メルシー。俺なりに頑張ってみるよ。アデュー。」

 

そう言って青山君はさってしまった。アドバイスしたけど、彼やってくれるだろうか?やっているかいないかはすぐわかるだろうから、次の人のアドバイスに移ろう。

 

「じゃあ次芦戸さん。」

 

「はーい。」

 

「芦戸さんの個性は酸を出すことができる個性だけど、どのくらいの濃度までいけるか分かる?」

 

「えっとね。薄めれば中性にかなり近いところまでいけるし、強くすればコンクリートも溶かせるよ。」

 

思っていたよりかなり幅広く扱えるな。相当練習したのだろう。となると…

 

「芦戸さんは酸を飛ばす時投げるようにしているけど、これではあまり近距離では使えない。だから飛ばす方法を変える。見ててね。」

 

私は第1段階を発動させその中の青色の玉を取る。青色の玉は『ウォーター』。戦闘向けではなく救助の時に役に立つ個性の一つだ。

 

私は壁に向かって手を横に振りぬく、その時手を水に触れたばかりのような状態にしておく、そうして出来るのは手に付いた水が遠心力で壁に向かって飛ぶ。

 

「こんな感じに酸を飛ばす事が出来るといいね。酸という個性のおかげもあって近距離での取っ組み合いは『アルカリ』以外ならないだろうけど、護身術ぐらいは身につけたほうがいいよ。」

 

「わかった。やってみるね。」

 

「ちょっとここでやらないで外でやりなさい。誰かに当たったらどうしますの!」

 

「は〜い。」

 

危なかった。今度から手本を見せる時は外で見せたほうがいいかもしれないな。まさかここで使う奴がいるとは思わなかった。さて次は…

 

「次は蛙吹さん。」

 

「梅雨ちゃんと読んで。」

 

「…梅雨ちゃんは蛙の個性だね。壁や天井に引っ付いたり舌を伸ばす事で拘束もできるし、あまりいう事はないかな。」

 

「おお!すげぇ梅雨ちゃん指摘がなく終わるなんて凄いぜ。」

 

切島君それはその後ボロボロに言われるフラグだよ。

 

「影に潜むヒーローでもいいのならね。梅雨ちゃんはもっと舌を使った戦い方を知るべきだと思うよ。ヴィランの退治とか室内で活動するヒーローになりたいなら気配の消し方を知れば強くなれるよ。」

 

「ありがとう。参考になったわ。」

 

蛙吹さんは既に自分の個性の戦い方を知って取り入れている。これはプロヒーローでもなかなかいない。言われて初めて分かる自分の長所と短所。それに四苦八苦するヒーローも多い。さて次は…

 

「次飯田君。」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

「飯田君の個性はエンジンだね。青山君にも言ったけど、君にも同じ事が言えるの。緩急を変える事で攻撃の幅が変わる筈だよ。それに見たところ兄の戦い方を意識しすぎている。憧れるのは分かるけど、自分に出来ないことや出来る事をしっかり知らないと駄目だよ。」

 

「緩急か…しかし、俺にしかできないものってなんだろうか?正直言ってスピードで撹乱したり、キック力を上げたりする事以外に何があるのだろうか?」

 

ほう。流石真面目君質問までするとは中々だ。お兄さんもよく私に質問していたな。

 

「今の飯田君は言い方悪いけど猪突猛進の戦い方なんだよね。攻撃する時も相手の背後に回る事があっても真っ直ぐ攻撃するだけで、もし避けられた後の対応がない。自分の個性がスピード重視の個性といっても上には上があるし、それなりに戦い慣れた人なら簡単にいなされてしまう。その対策として緩急もそうだけどフェントを入れる事。横への高速移動ができないようならサポート科で、それを補強する機械を作って貰えれば戦い方に幅が出るよ。また空中からのキックは当たれば強いだろうけど、屋内では使いにくいし当たらない事も考えて次の一手を考えておくこと。」

 

「確かに真横への移動が可能なら楽に相手の死角に回り込めるな…ありがとう早速サポート科に言って話し合いをしてくる。」

 

そう言って飯田君は頭を下げた後サポート科へと行った。ここまでで出席番号順だとわかっているようで麗日さんがキラキラとした目で見ていた。

 

爆豪が暴走しないか心配だったが、驚くほど静かに聞いている。他の人もしっかり順番を守っているようだ。後緑谷君さっきからブツブツ言っているのは怖いからやめて貰えないかな。

 

「次は麗日さん。」

 

「お願いね。桃ちゃん。」

 

ももは2人いるのだが、八百万さんにはなんて言っているのだろうか?

 

「麗日さんの個性は物を浮かせる個性だね。どれくらいまでなら浮かせられるのか限界を知っているかな?」

 

「えっと…あまり使いすぎると気分悪くなるから、詳しくは分からないけど…自分の体重より3倍位なら浮かせられるよ。」

 

「まずはそこを知っておく必要があるね。自分は何キロまで浮かせられるのか?自分が浮かせられる最大個数は何個か?最長で何分それを維持することが出来るのか?例えば自分が隠れられるくらいの大きな岩を少しだけ浮かせて相手に押せば岩を壊すにしろ大きく避けるにしろ隙ができるし、先に触れてほんの少しだけ浮かせておれば敵の死角から攻撃することも可能になるね。それには操る事もしないと駄目だけど…動かせるか試したことはある?」

 

「やったことないけど、頑張ってみるね!動かす練習はどんなものがいいかな?」

 

「そうだね軽くて回転がわかりやすい鉛筆とか、自分で色を塗って正方形の箱かな1番は動いたどうか分かること。動かなくても練習し続ける事。」

 

「分かったやってみるね。」

 

私の生徒魔改造はまだ始まったばかりだ。




カービィが今回の生徒をコピーするとこんな感じ?(現在まででコピー出来るコピーの中で)異論は認める。

青山 優雅→ビーム
芦戸 三奈→ポイズン
蛙吹 梅雨→サーカス
飯田 天哉→ホイール
麗日 お茶子→エスパー

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