個性『桃球』 作:猫好き
前にも書きましたがこの作品には佐藤力道はいません。ファンの皆さんごめんね。
お気に入り登録30件UA2000突破ありがとうございます。これからも頑張りますので、よろしくです。
解答者4人正解者0人。このまま続けます。まあ、今回で正解者が出てもおかしくないけどねw
最初の競技は50m走。それぞれが自分の個性を活かしながら走っている。特に飯田君は3秒04を出していて今の所1位だ。
おそらく足に付いているあの丸い所から空気を出してその勢いを利用して移動しているのか…そこに見合せて体を作っているのも分かる。
後はへそからビームを出す奴がいたり、まるで蛙のように走る?飛ぶ?奴もいた。うーんどれもオールマイトの個性を引き継いだとは思えない。
普通に走っている人もいたがおそらくそういうのに不向きの個性なのだろう。そんな中注目したのは仮面を被った1人の少年?自分の体を回転させながら移動して行った。タイムも4秒30と早い。
何故仮面をかぶっているのかは分からないが、私と同じように個性による物だろうか?
こっちを見ている?えっと名前は『
「次八百万と八月」
私の番が出たので手を三角にし、個性を発動させる。手の中に現れたのはペットボトルである。
それを具現化させて出てきたのは後ろに青い筒状物があり、その前に茶色の乗れる所がついた乗り物みたいな物である。
まあ実際乗り物なわけだが…そのマシンにヘルメットを着用して動物のように肘と膝を付き空気抵抗を下げる。
『それでは始めます。3・2・1・スタート!』
無機質な計測ロボの声のする中、2の声を聞いた瞬間チャージをする。後ろの青い筒状の物が膨れているのを確認しながら急激な加速に耐えられるようしっかりと機体に捕まる。
結果は『4秒01』。1位になる事は出来なかったが、それでも2位になる事が出来た。あ、あの爆豪っていう子こっちを睨んで来ているんだけど?
あれかな自分の記録を抜かれた事が気にくわない感じかな?なら覚えておくといいよ。『世の中上には上がいる』とね。
次の競技は握力測定。ここで力を見せつけてきたのはなんかタコみたいな人その片方に付いている触手?を全て手にして540kを出していた。
私も片腕だけ岩にする個性を発動させてやってみたが200kと言う結果に終わり3位と言う結果になった。私の上にもう1人入っていたらしいけど誰かは分かってない。
反復横とび、上体起こし、長座体前屈は個性を使わず普通にやった。長座体前屈で軟体個性を使おうとしたら先生の個性により消されてしまった。
その時に抹消ヒーローイレイザーヘッドだと緑色でソバカスの付いた子が騒いでいた。因みに私はその名前を聞いてもピンとこなかった。
おそらく彼は八月道場に来ていないヒーローなのだろう。でなければ私の記憶に残っていそうなものだけどな…多分『合理性に欠ける』とでも言って断ったのだろう。
それから相澤先生はこれが普通の格好らしい。個性を使った時は恰好良く見えたのに、終わるといつもの汚らしい姿に戻る。いつもそれなら人気が出そうなのに…
聞いたらドライアイなんだそうだ。強い個性なのに色々と勿体無い。
6競技目は立ち幅跳び。これは2人の独壇場となっていた。1人は私で、もう1人は内藤 貴志。私はジェットの個性を使い飛び続け、内藤さんは背中から生えている蝙蝠?の羽で、優雅に飛んでいる。
「2人共分かったから降りてこい。」
結果2人共『∞』という記憶になった。
「八月殿も中々興味深い個性をお持ちで…」
「内藤さんもいい個性ですね。」
互いに健闘をたたえ握手を交わした。多分『蝙蝠』の個性だとは思うけど、それだけじゃない何かを感じる。
7種目目はソフトボール投げ。残り2つとなったというのにオールマイトの個性を引き継いだと言う子は未だに分からないままだった。
オールマイトが嘘を付いている…事は訳ないな。本人が嘘が大嫌いだからな…という事はここにいるはずなのだが…そう言えばあの緑色の髪にそばかすの子の個性をまだ見ていないような気がする。
こういった競技では個性を使えないのか?それともまだオールマイトの個性を十分に発揮できないのか…もし彼が無個性だった場合それはありえない事ではない。
自分だって明日からオールマイトの個性を100%扱いきれるかと言うと多くても20%の力ぐらいしか出せないだろう。
個性に恵まれた私でさえそうなのだ。個性というのはいつも行う日常生活と同じように染み付くもので、今日からいきなり腕立てを20回しようと計画しても続かないのと同じだ。
つまり…あの子がオールマイトが選んだ後継者?ぽいね。オールマイトが体育館の影からこちらを見ているのが分かった。
オールマイトも気がついたようでサムズアップしている。混乱を招かないようにそっとしておく事にする。
まだオールマイトの個性を十分に使えないからか指先だけ個性を使い700m越えの記録を出していた。その代償として指2本紫色に腫れている。
その後その子がデクと呼ばれている事が分かった。その子は爆豪君をかっちゃんって呼んでるから2人共幼馴染みたいだね。
「簡単にだけど手当てしてあげようか?」
「いやいいよ。個性を扱いきれてないぼ、僕の落ち度だし…」
接した感じもオールマイトが選んだ後継者とは思えない程自分にまだ自信がついてないような感じだ。まあ有無を言わさず治療したけどねw
「じゃあ最後八月…(ニヤ)」
なんか嫌な予感がする。あの顔は面白い事を思いついた悪ガキのような…
「せっかくだ。第3段階を見せて貰え。」
「あの…それって…」
「見せなかったら点数に関係なく除籍するからな」
先生理不尽過ぎます。それからそこの紫頭と金色チャラ男何期待しているような目をしている!後緑色のそばかす男子何かブツブツいうの怖いので辞めて下さい。
後爆豪君めっちゃ怖い顔してます。君は本当にヒーローですか?
「…分かりましたよ。じゃあ準備しますね。」
私はボールを円の中の下に置き、円の中に入る。これから見せる第3段階は詠唱する必要があるものの威力を含めた全てにおいて最高水準になる。
だが体力の消費が激しく、長時間維持する事はかなりきつい。
「先生一応確認なんですが…」
「本気でやれ…責任は校長が取る」
まさかの責任転嫁だった。まあ私も学校を壊すつもりは全くない。本気を出すのも久しぶりだな…
私は静かに手を合し、意識を集中させる。集中が切れると個性が発動しないこともある為、もし現場で使うなら遠くからの狙撃が主になると思う。
「怒りの炎よ。今我が身に降りて姿を現せ。」
地面から私を囲うように光りが吹き出し始めその光に沿うように炎が上がってくる。
「熱き思いを乗せ力を行使する。」
光と炎が止んだ後私の姿に変化が起きる。全身白のワンピースだった服が燃えるような赤になり、髪も同様に赤くなりポニテールに変わる。
ポニテールの結び目からは炎が出ており、頭に星のマークの帽子をかぶる。これが3第3段階目の個性の1つ『ドラゴストーム』である。
「あれが第3段階…恰好可愛いな。」
「すげぇ。ド派手な個性だぜ!」
そんな同級の声と落胆の声が聞こえる。心が折れない事を祈りつつ、私は技を発動させる為にボールを真上に投げる。
「全てを焼き尽くせ!ドラゴストーム!!」
ではヒントです。
○主人公の姿その他諸々は元ネタのは関係ありません。まあ、作者が勝手にイメージした姿です。
○父と母についてですが、こちらも元ネタでは明かされていないので、勝手に作りました。
○今回出てきた内藤 貴志もその元ネタに出てくるキャラになってます。
○勿論B組の21人目も元ネタから出しますのでしばらくお待ちを…
今回はここまで(・ω・)ノ