個性『桃球』 作:猫好き
期待していた人いたら、すみません。お願いいたします何でもしますから許してくださいm(_ _)m
本編どうぞ。
「いよいよか…」
『さあさあ!Bリーグも無事終わり続いて総当たり戦のCリーグ!最初の対決は同じような個性のぶつかり合いだぜ!』
『身体を硬くしたり、尖らせたりすることができる硬化vs体を鋼鉄のように硬くすることができるスティールね。どちらも攻撃にも防御にも有効な個性ね。』
決勝に上がる為には全勝が必須条件。先ずは俺と同じような個性の徹鐡に勝たなければならない。
「よお切島。悪りぃがこの勝負俺が勝たせて貰うぜ?」
「それはこっちのセリフだぜ!鉄
「俺は鉄晢徹鐡!鉄×4ってなんだよ!」
『Cグロック!切島鋭児郎vs鉄×4!レディーファイト!』
………
「何…話って…」
2回戦が間近に近づき俺は緑谷を呼び出していた。
「宣戦布告だ。次の試合…俺は
「‼︎」
「今でも左側の個性は憎い。ちょっと前の俺なら右だけで挑んでいただろうな。だが、お前を含めクラスメイトでも気の抜けない奴らばかりだ。それに…使わせれば勝てない相手も出来た。」
俺は生まれながらチート級の個性を持っていた。だか俺はその個性を封印し、片方だけで雄英に入った。プロになるまで左は使わない…そのつもりだった。
『君はさ。全部中途半端だよね。両方を使って攻撃する訳でもないし、使っている右も制御せずにバンバン使えばいいってものじゃないのよ?使っている右がこれなら左を使ってもプロヒーローにはなれないわよ?』
そんな安いプライドをへし折ったのは親父と同じプロヒーローの九尾ちゃんだった。
『エンデヴァーの事が嫌いなのは別にいいけど、貴方父親としてではなく、プロヒーローとしてのエンデヴァーを見た事があるかしら?折角身内に真似するべき技術を持った人がいるのに、それを見て見ぬふりかしら?』
父親としての親父は俺にとって憎き相手でしか無かった。だが、プロヒーローとしての親父は…子供の頃に描いていたヒーローだった。
それが少し前までは親父という存在を無くす行動をしていた。だが今は違う。未だに親父の事は憎い。だが、俺は…
「轟君!僕も君に挑戦する!僕もこの個性をまだ100%使いきれていない。君が全力で来るのなら僕も全力で答えるだけだ!」
「 そうか…悪いな呼び出して………先に言っておく…勝つのは俺だ。」
そう言って俺は緑谷と別れた。オールマイトが緑谷を気にしているのはなんとなく分かっている。次の試合でそれが分かればいいのだがな…
………
『又しても両者ノックダウン‼︎男と男の拳の殴りあいが続くぜ!』
『2人共かなりの気力ですね。両者共同じ個性の人には負けたくないようですね。』
「さっさと…倒れてくれねぇかね?」
「それはこっちのセリフだ!」
相手の鉄×4もそうだが、相手の攻撃を避けるつもりは毛頭ない。男には避けては通れない戦いがある。例え攻撃を避けて勝ったとしても勝負に負けたような感覚になり、嬉しさはないだろう。
だからあえて攻撃を受けた上で勝つ!そう意気込んで見ているが正直言って体力の限界はとっくに来ていて、個性を使わない殴り合いになりつつある。
「「さっさとくだばれ!!」」
何度かになる殴り合いで又しても一瞬意識が飛び倒れる。立とうとするが体が言う事を聞かずに立ち上がることが出来ずにいた。
それは鉄×4も同じで、俺と同じように体を動かしているようだが、立ち上がることが出来ないでいた。
『この勝負次に立ち上がった者の勝者とする!また攻撃等した場合負けとする。』
審判のミットナイト先生の言葉に何とか立ち上がろうとするがバランスが取れず崩れてしまう。このままじゃ俺は…
「負けたら承知しないからな!鋭児‼︎」
そんな時声が聞こえた。この声は…桃…声の方向を見ると応援席の1番前で心配そうな顔をしながら、こちらを見ている桃の姿が見えた。
「負けたら承知しないからな‼︎徹鐡‼︎」
それに続くように隣にいた女子…確かあれはB組の拳藤さんだったか…そうかお前も…
「どうやらお前も…負けられない試合…らしいな。」
「ああ、約束してしまったからな。」
正直に言えば立つ気力も体力もない。だが、負ける訳にはいかない。徹鐡も同じ気持ちなのだろう。認めてやるよ徹鐡。惚れた女の前では強くもなるし、気合いも違う。だが!
「「勝つのは俺だ‼︎」」
気合いで2人同時に立ち上がり、そのまま俺の拳が徹鐡の左頬へ徹鐡の拳が俺の左頬へに当たるが倒れず、逆の拳で逆の頬に当てたところで徹鐡が力尽きたのか先に倒れた。
「今回ばかりは俺のか…ち…だぜ…」
徹鐡が倒れた事で俺の勝ちが決まり、俺もまた静かに倒れるのだった。
次回は記念するべき50話目なので、原作崩壊のネタ回にしようかなw