個性『桃球』   作:猫好き

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轟vs瀬呂、塩崎vs上鳴の試合は原作とほぼ同じの為カットしました。違いは上鳴はアホ顔をする事なく捕まり、放電するも塩崎に効かすにアホ顔で負けるという展開です。

そして、少しだけ今作のストーリーが進まる話になってます。


雄英体育祭決勝戦②

轟君と瀬呂の戦いと、上鳴君と塩崎さんの試合は早くも思ってしまい、私の出番がやって来てしまった。

 

「麗日さん。」

 

「あ、デク君。2回進出おめでとう。」

 

そろそろ会場に行こうとするとデク君にあった。

 

「うん。ありがとう。麗日さんの相手のカッちゃん何だけど…これ!対して対策らしい対策は書いてないんだけど、参考になればいいかな…なんて…」

 

デク君から渡されたのは『将来の為のヒーロー分析ノートNo.13』と書かれた少し焦げたノートだった。デク君はこうやって情報を纏めているのかな?

 

「ありがとうデク君。でも、私は自分の力で戦ってみるよ。Aブロック決勝で会おうぜ!」

 

「…うん。僕も轟君に勝って決勝で待ってるからね。じゃあ応援してるよ!」

 

緑谷君はああいったが正直に言えば勝てる可能性は低い。それでも…やらなきゃいけない。家族を楽にさせるためにもプロヒーローに‼︎

 

『Aブロック1回戦最後は!言動はヴィランそのもの!ヒーロー科爆豪勝己!vs俺的にはこっちを応援したい!ヒーロー科麗日お茶子!』

 

「…今なら怪我する前にリタイアしてもいいんだぜ?」

 

「私は勝つつもりでここに来ているから、勝たせてもらうよ。」

 

「そうかよ。」

 

『それではAブロック1回戦最終戦!レディーファイト!』

 

試合開始と共に低姿勢で爆豪君に向かう。この勝負はいかに爆豪君にばれずに用意するかが鬼門になる。その為には攻め続ける必要がある。

 

「真正面から来るとはいい度胸してんじゃねえかよ!」

 

爆豪君が予想通りに左の大振りをしてきた。その腕を掴み私と爆豪君の勢いを利用して背負い投げをする。勿論個性を使うことは忘れない。

 

すると爆豪君が空中を飛ぶ形になる。そのまま場外に…

 

「ちっとは考えたようだが、まだまだだなおい!」

 

「‼︎」

 

爆豪君を飛ばしたことで油断していた私は爆豪君の爆破をもろに受けてしまった。なんとか場外に行く事はなかったが、作戦が早くも崩れさる音が聞こえた気がした。

 

爆豪君を見れば空中で細かな爆破をしながらこちらを睨んでいる爆豪君の姿を見ることが出来、私の個性で場外に飛ばすという作戦が無駄に終わった。

 

でも、私の作戦はまだ続きがある。相手が対応してきた時の為に使おうとしていた技。前にデク君に聞いたことがある爆豪君の弱点。

 

それはどんな個性にも弱点がある事。私の場合は気分が悪くなるし、爆豪君も爆破を続けていれば腕が痛み出し爆破が出来なくなる。

 

だから…

 

「これで勝てると思っていたのかよ!」

 

「まだ終わりじゃ無い!無限マジック!」

 

それは八月さんに言われていた浮かした物を動かせ無いか?という私も考えたことの無かった個性の使い道。最初こそ上手く行かなかったが、コツを掴み動かす事に成功した。

 

『な、なんだ爆豪の奴!爆破をしているが進んでいないぞ?』

 

『麗日さんが爆豪君を強い力で動かしているのね。これなら物にさえ触れとけば、遠距離で攻撃出来るわね。』

 

『これはもしかすると…喜べマスコミ!お前らが好きな者が見られるかもしれねぇぞ!』

 

「チッ!ふざけやがって俺と我慢比べでもするつもりかよ!」

 

「私だって!1番になる為にここに来てるだから!使える手は使わせて貰うんだから!」

 

や、やばい。早くも吐きそうなくらい気持ち悪くなってきた。こういう事ならもっと練習しておけば良かった何て今更後悔しても遅い。

 

今は今出来る事を精一杯やるだけ!…あかん。もう無理吐き…

 

(しばらく世界の雄大な景色をご覧ください。)

 

(しばらく子猫達の可愛らしい写真をご覧ください。)

 

「麗日さんドクターストップ!爆豪君の勝ち!」

 

負けてしまった。しかもこんな大勢の前で吐いてしまうなんて…ヒーロー失格だよ。どうしよう私…私…

 

「麗日さん。全部断ち切っておいたからね。」

 

「‼︎桜桃ちゃんそれって…」

 

「貴女は個性の使い過ぎて倒れた事になっているのよ。父から受け継いだこの個性ならそんな事まで出来るのよ?」

 

控え室に戻る際に桜桃ちゃんが声を掛けてくれた。断ち切っておいたから?何を…

 

「…何を断ち切ったの?って顔だね。貴女が吐いた事実を断ち切っておいたのよ。端から見れば個性の使い過ぎで意識が少し落ちたように見えると思うよ。」

 

「ホンマ?」

 

「何で大阪弁やねん。ホンマや。念の為に形だけ診察させて貰うけど堪忍な。」

 

「ありがとう…桜桃ちゃん。」

 

私はお金を稼ぐ為にヒーローになりたかった。遊英に入ったのもヒーローになる為に、何より理想のヒーロー(13号先生)に会う為に来た。

 

「泣きたいなら泣けばいいよ。その悔しさを忘れないで前を向いて歩ければ…ね。」

 

でも、今は違う。私は…デク君みたいに勇敢で、桜桃ちゃんのようにみんなを支えるそんなヒーローに!!

 

………

 

ここはどこかの制御室のような所。そこにはいくつにも分かれている画面とそこに映し出されてい文字。それ以外の物は1人の人物以外いない。

 

その膨大な文字を見ているのには訳がある。それを今言う事はしないが、それこそが彼女に与えられた最後の希望だと知っているからだ。

 

「これも…もしかしたら…」

 

その膨大な文字の中で見つけたキーワードに、その画面を大きくし少し戻り確認する。

 

「見つけた!これも原因!急いで彼に電話をしないと!」

 

彼女は急いで彼に電話をかけるが、あちらも忙しいのか出る事は無かった。仕方ないので留守電話に声を入れておく。

 

「無事見つけたよ!キーワードは保津市 ヒーロー殺し 0

(ゼロ)‼︎時期は…遊英体育祭直ぐ!」

 

その時この部屋唯一の扉がとてつもなく強い力で、破壊されでドアが部屋の中に飛んできた。

 

「み〜つけた。…やっぱり君だったのか…最後のヒーローもやっぱりあっけなかったな…君で最後だ。言い残す事はあるかい?

 

 

 

 

 

 

 

発目 明。」

 

それはこの世界で一番凶悪のヴィランとして君臨し、ヒーローという職種を全て殺し、そして己の力にしていった八月 桃…いや、ヴィラン名:無限の黒(インフィニティ・ダーク)であった。




最後の話は最悪の出来事になった未来の話です。今作ではこのバットエンドを回避するのが目的となっています。果たしてバットエンドを回避してハッピーエンドになる事は出来るのだろうか?

ちなみにバットエンドに行くルートは複数ある為、それを上手く回避する必要があります。

既に回避しているバットエンドへの分岐

・九尾ちゃんが里に降りてゴエモンと会う。→合わなければヴィランだった主人公は未だにヴィランにいる可能性大。

・九尾ちゃんがヴィランの主人公と戦う。→戦わなかったら以下略

・元ヴィランだった事をクラスメイトが受け入れない。→自分の居場所が無くなりヴィランに寝返る。もしくは自殺。(オール・フォー・ワンにより操られ人形になる)

この先起こるであろうバットエンドへの分岐(予定)

・保津事件 ・切島
・林間合宿 ・日常
・八月道場 ・裏切り

左3つはバットエンド直行ルートあり。右3つはバットエンドフラグ又は…

そう上手く書けるか心配ですが、頑張って完結させますので、よろしくお願いします。

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