個性『桃球』   作:猫好き

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騎馬戦(1人)の始まりです。物間の騎馬が違うような気がするけど気にせずゆっくり見ていってね。

後1話目から手直し中の為、次の更新は遅れます。色々とやらかしてるな私…


雄英体育祭③

さて、騎馬戦なのだがどういった布陣で臨むのが理想か…まず私の個性状どの位置でもやれるのは強いそれだけでかなり有効だ。

 

下の前ならスピードか硬さが優れた個性を下の後ろ2人ならば妨害に優れた個性をそして上ならばオールランダーに出来る。

 

「八月道場次期当主っていうのは本当なのか?」

 

私が考え事をしていると話しかけて来た人がいた。紫色の髪をした見かけない顔だった。クマがあるけど、これはデフォなのだろうか?

 

「そうよ。」

 

答えた瞬間何か私に干渉しようとしたが跳ね返す。なるほど彼の個性は…

 

「言っておくけど、私にその個性はきかないよ。それよりも強い束縛系の個性を知っているからね。」

 

「…そうみたいだな…じゃあ俺と組むか?」

 

「遠慮しておくわ。」

 

又しても干渉しようとしたようだけど跳ね返す。母に比べたら赤子のようなもの個性だけど、彼のような個性はヒーローとして活用できれば強い個性になる筈だ。

 

さて、話が逸れたがメンバーを集めないと…残っているのは…あれ?誰もいない?誰もいないということじゃなくて知っている所はもう埋まっている感じだ。

 

1位の緑谷君は麗日さんと常闇君、発目さんと組んでいるし、切島君は爆豪君と芦戸さん、後は……瀬呂組んでいるね。

 

轟君は飯田君と八百万さん、上鳴君と組んでいるし、内藤君は和戸さんといるね。そういえばあれがあるけど一応ミッドナイトに相談してみようか…

 

………

 

「…するのはやっぱり駄目ですかね?」

 

「そうね…本当なら()()()()()()()欲しいのだけど…そういうの好み!」

 

許してもらった。しかもあっさりと…好みで決めても良いのか…まあ許可が出たのだから良いか…さて…作るか…

 

………

 

『15分が経ったわ。それじゃあカウントダンを始めるわよ。5!』

 

結局私は1人で戦う事になった。勿論審判(ミッドナイト)に許可を得ている為大丈夫だろう。もう既に作ってあり後は出すだけだ。

 

『4!』

 

そして、この騎馬戦に限って1番確実に決勝に行ける方法がある。

 

 

『3!』

 

それは1位のハチマチを取ること。だが、私は狙いに行かなし、ハチマチを取るつもりはない。なぜなら…

 

『2!』

 

私は積極的に動くつもりはない。つまり、来た者だけを倒す方針だ。

 

『1!』

 

そして、私は騎馬となる物を生み出しそれに乗る。それは『ロボボ』と呼ばれているマシン。乗る者の個性によって姿を変えることが出来るマシンで、私が乗ればそれは『コピー』のできるマシンとなる。

 

『0!』

 

開始と共に一斉に騎馬が動き出し、ある騎馬に集中して動き出した。それは1位のハチマチを持っている緑谷君チームの騎馬だった。

 

まあ、1位のハチマチを最後まで持っていれば勝ちだからね。こっちにも向かって来ている騎馬もあるね。あれは……物間君だね。そういえば私に勝てる算段がついたとか言っていたけど何をしてくるのかな?

 

ん?足場が沈んでいく?

 

「マシンに乗ったのが運の尽きだったね。マシンが動かなくなれば機動力が無くなる。つまり君は僕達のポイントになると言うわけだ。」

 

成る程彼の騎馬の誰かの個性か…これが私対策?笑わせる。もし、やるとするならば私の口まで沈めないと反撃は出来る。

 

「確かにこれは抜け出せないね…でも…いつから私がそこにいると思っていた?」

 

「な!」

 

物間君が驚いた顔をしているのも無理はない。なぜなら私のマシンがあった場所には1本の丸太が地面に刺さるように置いてあり、自分のハチマチが消えているのだから…

 

「これで私に勝てると思っていたのなら拍子抜けだね。有難くポイントは貰うよ。」

 

まあ、私が『ニンジャ』のコピーをロボボにさせて、抜け出したにすぎない。マシンだけだと思ったのが間違いだ。

 

「逃がすかよ!」

 

先程と同じように私を沈めようとしたみたいだが、分かって仕舞えば避けることは簡単で、お返しに白い玉を騎馬の近くの地面に投げた。まああれは催涙効果のある煙幕だ。

 

さて取るもんは取ったし、さっさと場所を移す事にする。ん?この音は…

 

「次はてめぇだ!八月!」

 

その音はお得意の爆破ターボで、空を飛びながらこっちに向かって来ている爆豪だった。その首には緑谷君から奪ったと思われる1000万ポイントのハチマキが見えた。

 

騎馬の姿が見えないのだけど大丈夫なのか?…取り敢えず逃げるか。逃げるのには理由があるこの爆豪の持っているのは何も1000万ポイントだけでは無くて3位と4位の1万1千ポイントもある。

 

それらは本戦に行こうとしている人達にとってみれば切符のようなような物だ。つまり奪い取ろうとする騎馬に私も狙われる事になる。

 

「隠れ蓑術。」

 

それをやり過ぎるために忍術の1つ『隠れ蓑術』で隠れる。1対1の場合はあまり使えないが、こういった乱戦の時には役に立つ技だ。

 

だが、それは爆豪チームやそれを追っている者には効いたが、隠れている場所ごと凍らされ、又しても変わり身の術で距離を取る。

 

こんなことが出来るのは1チームしか知らない。

 

「八百万の言った通りだったな…」

 

「ええ。私もこれを持ってなければ気づかなかったでしょうね。」

 

八百万さんが付けているのはスカウターみたいな物。あれがあると隠れても無駄って事か…しかも騎馬には飯田君もいるから逃げるのはきついか?

 

爆豪チームは追ってきたチーム対応するので精一杯みたいだし、緑谷チームの姿が見えないが1位では無くなった為行動しているだろうな。

 

「考え事をするのは良いが、油断すると騎馬が無くなるぞ?」

 

突然炎が飛んできて考えをやめ避けると、轟君が()を使っていた。どうやら本気で私と戦うつもりらしい。

 

そういえば()は使わないとか言っていたが、何かこの短期間で変化があったのか?だが、相手にとって不足はない。まあ注意するべきは彼だけでは無い。

 

「八月殿!勝負致す!」

 

背後から内藤君が飛んで来た。『ニンジャ』でも対応が出来るが、対多人数では事故が起こりやすい為、個性を変える。

 

「‼︎轟さん耳を塞いで!」

 

私のマシンが変わった姿を見て、何をするのか分かった八百万さんが注意すると同時ぐらいに大音量が音波となって騎馬を襲う。

 

轟君は塞ぐ事に成功したみたいだが騎馬の方がよれよれだ。だが、私の狙いは…

 

「悪いね内藤君。君のポイントもら…」

 

「奪い取らせないよ!」

 

「だって…」

 

「「「私がいるもの‼︎」」」

 

それを阻止するように和戸さんが自分の分身で壁を作り内藤君を私から遠ざける。ん?機体に何か当たった?ってこれは…

 

「桃っちには悪いけど、そのマシン壊させて貰うよ。」

 

「芦戸さんの酸か…でもそれで壊れる程甘くないよ。」

 

爆豪チームの騎馬だけ来た。もうなんでもありだなこの騎馬戦。1番の安心はここに緑谷チームがいないことだろう。彼の咄嗟の判断力と行動力は私をもってしても警戒するべき人だ。

 

更に言えば彼はほぼ個性を使い初めている。そして私個性を別の変える。

 

その姿は毒々しい紫色をしており、先程の芦戸さんの攻撃した場所が無かったように消えていた。

 

「さあゲームの再開といこうか…」

 

騎馬戦は始まったばかりだ。




今回ロボボを出しましたが、原作にはないロボボも出てきます。最後のロボボも出て出来ません。さて何のロボボか分かるかな?

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