個性『桃球』 作:猫好き
塚内さんってこんな感じの口調だったけ?早速主人公が怪しんでいますが、果たしてそうかな?
あ、本編どうぞ
「八月です。」
「入りたまえ。」
相談室-Cにやってきた私は、ノックをして中に入った。そこにはガリガリなオールマイトとがたいが良く、呑気そうな顔をした人がいた。
「紹介しよう。こちら私の昔からの友人で塚内君だ。ご覧の通り私の事を知る警察の人間だ。」
「君がオールマイトのトラウマかい?見た目的にはそうは全然見えないな。」
警察の人だったのね…オールマイトと知り合いなんだろうけど、私の中で危険信号が灯り念の為警戒を強める。なぜなら塚内さんが私を飛ばした黒霧と似ていたからだ。
確証は無かった。だが、この男は危険だと言っているような気がした。
「そう警戒をしないでくれよ。私は君を捕まえようなんて思っていない。まあ、ヴィランについて教えないというのならそれも視野に入れないといけないだろうけどね。」
「…ごめんなさい。私が知っている事は全て話します。」
「では、始めに確認しておくよ。オール・フォー・ワンは生きているんだね?」
やはり聞きたいのはその事か…
「はい。顔の上半分と両足、内臓系が無くなっていましたが生きていました。」
「やはり、生きていたか…この私がこの手で倒した筈だったが…」
「それから…」
言わねばならない。この先どうなるかなんて分からない。私も未来を見る事は出来てもあくまでそれは1つの可能性であり、それ通りになる事はほぼ無い。
まるでどこかでボタンの掛け間違いが起きるように未来と言うのは確定事項ではない。
「オール・フォー・ワンはオールマイトが長く持たない事を知っていました。その上でオールマイトと言うヒーローを本気で潰すつもりでいます。」
「‼︎」
「それは本当かい?オールマイトが長く持たない事を知る人物は多くない筈…どこでオール・フォー・ワンが嗅ぎつけたんだ?」
「いや、おそらく私の活動している時間が減っている事や、全盛期より劣ろいた力具合などを見てそう考えたのかもしれない。そもそも私の個性は受け継がれた時点で、いずれ無くなる個性。君の言う通り休みを取り騙し騙しで活動しているようなものだ。」
オールマイトの個性は『ワン・フォー・オール』代々力を受け継いで次の世代へ渡す個性。渡してしまえば力を徐々に使えなくなる。
「八月君。私は後どれぐらい持つかね?」
そしてオールマイトとして活動出来る時間は…
「…1年。それが限界だと思います。無理に力を使えば更に縮むでしょう。」
「そうか…」
オールマイトの姿がガリガリと言う訳ではなく、小さく見えたのは気のせいなのだろうか?
「話を戻すようで悪いが、ヴィランについて教えて貰えるかな?」
「分かりました。」
「おいおい塚内君。少しは私を心配したらどうだね。」
「いやオールマイト。心配しているからこそさ。君を倒す気でヴィランは準備を整えている。おそらく近い内に直接的に戦う事になるだろう?対策も含めて早急にする必要がある。僕はそう思うけど?」
確かに塚内さんの言う事が正しい。ヴィランがオールマイトを本気で潰すつもりならば時間がない。それまでに出来る範囲で対策を練らねばならない。
「そうですね。オールマイトも気づいているでしょうが、ほぼ確定で
「つまり遊英にヴィランに情報を漏らしている人がいる…八月君はそう言いたい訳か?」
「はい。」
オールマイトは手を口の前で組みながら考え込むように目を閉じていた。おそらくこの考えはプロヒーローでもある先生方は気づいているだろう。
オールマイトと私が一緒に学校から離れたUSJに来るタイミングを見計らったように襲撃し、有力な生徒の足止めをして私を捕まえた。
これらは遊英にいなければ掴みにくい情報の筈…それを知っていると言う事はつまりはそういう事になる。
「ふむ。念の為遊英内の捜索をしたが、それらしい人物は見つからなかったと報告を受けている。念の為相澤、13号、根津校長には話を聞いてはいるが、繋がっていると言う確証は得られなかったよ。」
私的には目の前の警察官が怪しいのだが、言わないでおく。そういえば私が呼ばれた理由はヴィランの情報を知っているからだったね。
「その件については大丈夫でしょう。今下手に動けばバレる可能性がある以上しばらくは尻尾を出さないでしょう。では本編へ戻りましょう。私の知る限りヴィランについてお話します。」
…………………………
「あーもうムカつくな!」
ここはどこかのバー。そのバーで椅子に座りながら喉を掻きむしっているのは死柄木だ。彼が苛立っているのはここにはいない
少なくとも死柄木は自分の目でオールマイトが倒れる瞬間を見たかっただが、その兵器として用意された
『お前がいると邪魔になるから消えてもらう。』
そんな言葉をかけて……黒霧も自分が飛ばされるとは思っておらず対応が遅れ、別々の場所に飛ばされた。その為合流することなく、こうやってバーに戻ってきたと言う訳だ。更にあの後オールマイトが死んだなどと言う報道は起きていない。
つまり
「落ち着いてください死柄木 弔。報告によればあの後オールマイトより先に九尾ちゃんが来たとあります。いくら私のワープゲートがあるとしても、逃げるのは困難かと…」
「そうよ〜。別に今回が最後のチャンスだったわけじゃないんだから、次の一手を考えなきゃダメでしょう?」
「煩い。お前を消し炭にしてやろうか?」
死柄木は苛立っていた。このドロシアと言う女も先生から貰った人物。
『くくく。荒れてるな死柄木 弔。これで分かっただろう?遊英はそんなに甘くないって事がな…』
その声は以前聞いた声より幾分か若く感じるが、まさしく彼らが従っている先生の声だった。
「先生。話が違うじゃないか。あの
『心配するな死柄木 弔。次の作戦は既に始動している。
ヒーローが力をつけると同じようにヴィランもまた力を付けるために、静かに動き始めていた。
ヒーローだけ強化するのは駄目だと思ったので、ヴィラン側も強化フラグを立てておきました。
さて、次回は…遊英体育祭か日常回にするか悩んでいます。その為投稿遅れるかもしれません。(1週間程度)ご了承下さい。