個性『桃球』 作:猫好き
あと、友達にマルク本人じゃなくてこっちのほうが良いと言われそっちにしました。この名前ってどこの作品なんでしょう?友達に聞きつつ書いたので、作者は分かってません。
誰か教えてください。
「改めて皆様。我々がここに来た理由は今そこで気を失っているその『八月道場次期当主』を連れ去り、オールマイトに死んで貰おうと思いまして…」
「っとその前に!」
黒い霧の丁寧な挨拶に割って爆豪がお得意の爆破によるブーストで一気に黒い霧へと攻撃を繰り出す。
「俺に殺られることも考えてなかったのかよ!」
完全に不意をついた爆豪の攻撃だが、そのヴィランにはきいてなかった。まるで幽霊か風を受けた燃え盛る炎の様に攻撃をやり過ごしたのだ。
「危ない危ない。幾ら学生と言えどここは金の卵の巣窟。私の役目はその中でも芽の出た金の卵を各所に散らす事。」
「皆さん離れて下さい。」
「遅い!」
咄嗟に13号先生がヴィランの近くにいる生徒に呼び掛けをするが時遅く生徒の数人が闇に飲まれ消えた。それは一瞬の出来事であり、残った生徒も驚きを隠せないでいた。
唯一の救いは飯田が飛ばされずに残っていたことだろう。彼ならばここから出れれば自慢のスピードで早く危険を知らせて戻ってくる事ができるからだ。
「消えた奴らはUSJの中に飛ばされた様だ。」
素早く情報を集めた障子の複製腕の耳の情報を聞いた生徒達に安堵の表情が戻った。が、
「待て!八月と切島の音が聞こえない。」
「何!おい。2人をどこへやった!」
「そんな事を私に聞いたところで答えると思いですか?生憎私はヴィランですので、その様な優しい心は持ち合わせていませんがね。」
再び生徒に暗くなるがそんなことは関係ないと2人の男が立ち上がった。
「おい三下!てめぇのくだらない遊びに付き合ってられねぇんだよ!おい飯田!さっさと助けを呼べ!悔しいがこいつには勝てねぇ。」
ヴィランに挑発的な言葉を言いながら素直に相手が敵わない相手と認めている爆豪と、
「拙者が兄者の相手をする。飯田殿は援軍を呼ぶ事だけに力を入れて頂きたい。」
実の兄がヴィラン側にいる事に驚いていたもののその兄と対峙をすると言い切った内藤だった。それだけじゃない。
「サポートはうちらに任せときな!頼むで飯田はん。」
「しかし、皆を置いて俺だけ逃げるなど…」
「飯田君。これは君にしか出来ない君だけの任務です。貴方は貴方が出来る事をするのです。」
13号先生や、他の生徒もまたここでの希望である飯田がサポートする為戦闘態勢に入っていた。
「驚きましたね。私の個性を初見で抜け出す事が出来るなんて、しかしそんな作戦を敵の目の前でしますか?」
「バレても問題からだろうが!」
「勝負!」
「来いよ貴志。核の違いを見せてやるよ!」
入り口で戦闘が繰り広げられている中、他の生徒達もまた戦いの最中にいた。
〜水難ゾーンにある船の上〜
ここには3人の生徒がいた。
「取り敢えず船には逃げられたけど、これからどうしようかしら?」
「そうですね。周りをヴィランに囲まれてしまいましたわ。ここはやはり私の個性でこの水に電気を流してはいかがでしょう?」
「それだとここから陸までどうすれば良いのかしら?私脚力は自信があっても流石に届かないと思うわ。」
水中でも自由に動け『蛙』の個性を持った蛙吹 梅雨と、『創造』個性を持ちズバ抜けた知性を持つ八百万 百。そして…
「なあ水に電気流すなら俺っちの方が良いんじゃねぇ?」
『帯電』の個性を持つ上鳴 電気である。
「いや、その…上鳴さんには悪いですが、オーバーヒートを起こさせれると…」
「アホになるわね。」
「色々と酷くねぇか!」
まるで漫才をしているこの3人は、このピンチをどう切り抜けるのだろうか?
〜倒壊ゾーン〜
ここにも生徒が2人飛ばされていた。
「ふむ。見事に皆と逸れてしまったな。火災ゾーンに飛ばされなかっただけまだマシか…」
ちょっと中二病を患っている『
「何格好付けてんだよ!どうせ飛ばされならヤオモモと一緒なところが良かったぜ!」
やはり懲りていない性欲魔人事『もぎもぎ』の個性を持つ峰田 実である。
「いたぞ!ちょこちょこ逃げやがって!」
「ひぇーー俺は爆豪とか轟みたいに強くねぇんだよ!なんで俺がこんな目に合わなきゃならねぇんだ!」
「日々の行いをもう1度考えてみるのも一興。」
ここではヴィランと生徒による鬼ごっこみたいなものが行われていた。まあ見つかる度に常闇の個性でヴィラン達を始末しているが、次から次へとヴィラン達が襲いかかっていていた。
〜火事ゾーン〜
ここにもまた2人の生徒が飛ばされており、既に戦闘が繰り広げられていた。
「お兄ちゃん達凄い凄い。私の攻撃を避けらるなんて…ねえ遊ぼう?毎日が暇で暇でしょうがないの!ねえお兄ちゃん達はいつまで壊れずに済むのかな?」
空に浮かんでいる少女は笑っていた。それは可愛らしいものでは無く、おぞましく感じ2人の顔に冷や汗が出る。
その姿はまだ幼い子供のような姿をしており、背中から生えている羽は美しいクリスタルが散りばめていた。
可愛らしい姿と裏腹に個性によるものか会っていきなりビームを打たれた。それはこの少女がヴィランであると示していた。
「尾白君。大丈夫?」
「ああ、何とかな…しかし、あの彼女の個性が分からない事にはこちらも手の出しようがないぞ!」
「うん。おそらくビーム系統だとは思うけど、遠距離からの攻撃は懐に入らないとかなり厄介だよ!」
『尻尾』という単純な個性で、己を鍛えてきた尾白 猿夫と、『ワン・フォー・オール』を継ぎし無個性だった緑谷 出久である。
「ブッブ残念でした。これから死んでしまうお兄ちゃん達に教えてあげるね。私の名前は
予備動作なく打たるビームを避けながら、2人の戦闘が始まった。
〜山岳ゾーン〜
ここにも1人の生徒…いや、2人の生徒が戦闘が繰り広げていた。
「何で見えていない筈なのに避けられるの?」
「チッこれもハズレの絵かよ。良い加減にしたらどうだ。こんな事に時間を割いてられないだが…」
「ふふふ。私の役目はここに2人を縛り付けておくこと。本当は金髪のヤクザ君も連れてくるって予定だったけど本番にトラブルは付き物だもんね。ほらほら早く本物の私を捕まえてごらん。」
透明で見えないが声でそこにいると分かってしまう『透明』をもつ葉隠 透と、いまだに
人がいなければ大規模に個性を使い纏めて凍らせることが出来るが、それが出来ずジリ貧の戦いが繰り広げられていた。
「ほらほらだんだん氷の錬金時間が長くなってきたよ?
「!」
ヴィランが漏らしたその言葉に轟は驚く。
「おい!何故それを知っている?お前にはまだ見せてない筈だが?」
「あら?とっておきだったかしら?ごめんなさいね。でも私に隠し事は通じないのよ。私の個性は『アートダイブ』絵さえあればそこに入るは簡単なのよ。例えそこが遊英高校であってもね。」
「つまりお前がこの襲撃の主犯だと言いたいわけか…」
「そうはいってないわ。私の所詮駒の1つでしかないのよ。」
各地での戦闘が繰り広げられている中行方不明の切島と八月はというと…
「八月俺の事は構うな!こんな連中の良いなりになることはないって!」
「お仲間はこう言っているが、どうする?他の生徒を救えるのはお前しかいない。」
「分かったわ。貴方の提案を受ける。その代わり…」
「分かっている。そこの男はちゃんと戻そう。言っておくが戻したからといって逃げられると思うなよ。お前の命はこちらが預かっているんだからな。」
ヴィランとある契約を交わしていた。それはヴィランによるUSJ襲撃と更なる脳無の投下を阻止する代わりに…
八月桃がヴィランの仲間になれと言うものだった。
次回からゾーン毎の戦闘になるのかな…ま順番は水難→入り口→倒壊→山岳→火事→広場の予定。
そして今回3000文字を超えてしまったけど、大丈夫でしょうか?本作は2500字程度を目処にしてますが、皆さんはどのくらいが良いのでしょう?良かったら感想に乗せてもらうと嬉しいです。