個性『桃球』   作:猫好き

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闇との対決が本格化していきます。そして、無理矢理ですが主人公はマスコミ騒動を知らないままUSJに行きます。

ちょっと気になって調べたところ僕アカでは青山不在パターンと21人クラスパターンが半数を占めているみたいです。1番最初は口田君と砂糖君2人不在も考えたけど、トットリを出したかったため口田君を復帰したのがこの作品。

次回からUSJ編になる予定です。といっても原作からかなり違う話になりそうですねw


動く闇

「さて、峰田君の様子はどうかな?」

 

学校が始まる前私は自分のパロラマを通して八月道場に来ていた。勿論目的は峰田君の回収なんだが…あれ?2人いる。

 

「女は怖い。女は怖い。女は怖い。女は怖い。」

 

「さらっと俺だけ残された。さらっと俺だけ残された。さらっと俺だけ残された。」

 

あれれ?あれは物間君じゃないか。確認し忘れたのかな?(棒)…実際は峰田君より先に捕まって先にお持ち帰りされた結果である。

 

彼女は韓国系も好きで彼もどストライクらしい。2人とも死んだ魚の眼をしていて動かなかったので無理矢理学校に運んであげた。その後落ち着かせて教室に戻れば、ギリギリ間に合う事ができたのでセーフとしよう。

 

「今日の授業はちょっと特別だ。」

 

開始早々相澤先生が切り出した。大方テストだと思うけど何のテストかは分からないな…ヒーローの名前とかのテストだったら赤点(60点以下)を取る自信がある。

 

「クラス委員長を決めてもらう。」

 

その言葉にクラス中が盛り上がる。通常の高校のクラス委員長ならば面倒くさいだけだが、遊英高校のクラス委員長では話が違ってくる。

 

トップヒーロー育成高校のクラス委員長をやっていたというのは将来の就職にかなり役に立つものだ。そして、話の流れで何故か投票をする事になった。

 

飯田君が提案したみたいだが、そこで意見を言って皆を纏めれるのなら彼が良さそうだけど…私はクラス委員長になりたくないので、先に言っておこう。

 

「私はクラス委員長にはならないから、私には書かないでね。」

 

「えー、八月だとめっちゃクラス纏めれそうじゃん。辞退するないってば。」

 

「そうだよ。クラス委員長には桃ちゃんが似合うよ。」

 

確かに私はこのクラスの中で1番強く皆を纏めれる力を持っているかもしれないだけど…

 

「私にはそれより重たい物背負っているからね。」

 

私には『八月道場次期当主』という物凄く重い物を背負っている。それに…

 

「既に私の就職先は決定されているからね。それなら他の人に譲った方がいいと思って…」

 

「どうでもいいからさっさと決めろ。何度も言うようだが時間は有限だ。」

 

相澤先生の発言により、この話は打ち切られ投票が始まった。私は飯田君に入れたが、投票の結果こうなった。

 

『緑谷 3票

八百万 3票

飯田 2票

内藤 2票』

 

まさかの緑谷君と八百万さんの同率1位か…何故飯田君に入れたかといれば、先程の発言や委員長に取って欠かせない眼鏡をしているのも1番の要因だ。

 

そしてじゃんけんの結果緑谷君がクラス委員長として抜擢された。かなり緊張した感じで話しているけど…大丈夫だろうか?

 

上手いこと八百万さんがサポートしているがこれはこれでいいかもしれない。八百万さんが秘書的立ち位置に見えてきた。

 

〜昼休み〜

 

私は校長に連れられ、遊英高校の地下に来ていた。一般の生徒は入れないそこには、校長がちまちまと作ったパロラマを飾るスペースになっており、ここには私のパロラマを置く為に来ている。

 

「最近は細部までこだわってしまって中々新しい訓練所を作れてないけど、凄いものだろう?」

 

「これは凄いですね。それに比べ私はまだまだ未熟ですね。」

 

「お褒めに預かり光栄だよ。でも彼にはやはり負けるよ。あれほどの細部までこだわりつつ、日々新しい物を作っているんだろう?」

 

八月道場の全てのパロラマを作り出した彼は決して表世界には出ないが、その筋からしたら有名ヒーローお抱えのパロラマ技師として、カリスマ的存在になっているらしい。

 

「そうですね。…さっさと設置終わらせてしまいましょう。『時間は有限』ってね。」

 

「ははは。相澤君のモノマネかい?確かに時間は有限だね。さっさと済ました方が良さそうだね。」

 

この時地上ではある事件が起きているのだが、私にはその警報が聴こえてなかった。この地下は最近作られ作業効率化の為防音機能が優れていたからだ。

 

まあもし聴こえていたとしても対策らしい対策など出来なかったかもしれないが…

 

……………

 

「さて…そろそろ姿を見せたらどうだ?ここでなら思う存分戦えるのではないか?なあ3D」

 

「いつから気づいていたかは聞かないが、俺はDDD(トリプルディ)だと何回言えば分かる!まあ、それはいい。()()()()だなゴエモン最後に会ったのはここへの直行パロラマを貰った時だったか…」

 

そこは何もない土地が広がっているだけの所だった。勿論そこは八月道場のパロラマの1つで『寂れた土地』という場所。そこにはただ剥き出しの土のみというなんとも手抜き感満載の場所である。

 

「よく言うよ。その後も俺の監視をしていたんだろう?その時から薄々感じてはいたがお前ヴィランにいつ入った。」

 

「気付いていたか…今日は大事な仕事があるでね。君に動いて貰うのは困ると判断されたのさ。まあ、そう言うわけだから君にはここで俺と遊んで貰うよ。」

 

そう言うとDDD(トリプルディ)は大きなハンマーを肩に乗せ慣れてない笑顔でゴエモンと向き合う。

 

「馬鹿なことをするものだ。ここに来た時点で|あちらとの境界とこちら側の境界を消すこと《パロラマの設置場所をずらし、パロラマの一部を変える事》で一時期だが、閉じ込めたつもりか?…いや、彼女の力を使っているのか…敵に回れば厄介な個性だよ。」

 

「そう言うことさ。さあ、ゴエモン一緒に「「遊ぼうよ。」」」

 

土の中きらさらに2人の似た…いや全く同じのDDD(トリプルディ)がゴエモンを囲むように出現した。それらはオリジナルと寸分の狂いもない物だが、これはアドレーヌの個性によって作り出された偽物達だった。

 

この区画に何人のDDDを仕込んでいるのかは分からないが、確かにそれは時間を稼ぐということには成功していた。何故ならゴエモンにも弱点がある事を彼は知っていたのだ。

 

「さあ、どうする?お得意の空間を断ち切るのは時間がかかるし、攻めてこない相手は(つら)いだろう?」

 

「戯言を!いつまでも昔の俺だと思うなよ。」

 

お互いを知り尽くしている戦いは一進一退の戦いが繰り広げていた。そのパロラマをじっと見ている男がいた。

 

「これで邪魔される事なくオールマイトを潰す事が出来そうだ。良くやった後で褒美をやろうではなか…………アドレーヌよ。」

 

「勿体無いお言葉です。私達はこの男に屈辱を受けた身。それを果たせる機会を頂き感謝いたします。しかし、『殺すな』とはどう言った意味があるのでしょう?正直理解しかねます。」

 

「なーに後に分かるさアドレーヌ。君の仕事はゴエモンを生かさず殺さずに戦わせる事。出来るな?」

 

「はい。お任せください。ゴエモンでは彼には勝てません。何故なら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴエモンの個性自分の命を削る個性ですから…」




人には必ずしも弱点がある。それが分かる話になったのかな…全てを断ち切る個性は強すぎると思っていた為、大きな弱点を付け加えました。

これで大分弱くなったと思います。(多分)まあ、命を削るといっても1年単位とかではなく、1日単位なのでまだいいかもしれません。

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