ONE PIECE ~青天の大嵐~   作:じんの字

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やられたらやり返す!!倍返s、あ、ちょっと何をする、やめ(ry

ふう、何とか説得は成功した。

 

ネゴシエーター☆グンジョーです。

 

あの後、オメエラあの海賊どもの仲間じゃろ!!だったら作らん!作らんもん!!とか言われたので、

 

「俺たちは違うよ。」

 

って言ったら何とか機嫌を直して承諾くれた。

 

つうか、ジジイの“だもん”ってこんなに殺意が湧くとは思わなかった。

 

今度戦闘の際に使わせていただこう。

 

 

 

さて、俺は武器づくりを見学させていただいている。

 

武器作ってもらう本人は“メシ食ってクラァ”とかいって狩りに出かけた。ニククイウサギの肉はとてもおいしんだそうな。俺は食いたかねえけど。

 

「おまえさん剣士だろ?」

 

爺さんが話しかけてきた。

 

「そうだよ。よく気づいたな。」

 

「ああ、オメエさんが来てる服を見たらすぐに気付いたわい。」

 

マジか。職人だけが持つスキルか?

 

「それも、“疾”の剣士じゃな。」

 

あんたはなんなんですか?なぜそこまで分かるんですか?

 

俺が、どこの世界も職人SUGEEEEEEEEと思っていたら爺さんがポツリと呟いた。

 

「『天に届く霊峰で青空を見た』」

 

「あ?」

 

「いやいやなんでもないんじゃよ。」

 

ごまかしたみたいですけど、ちゃんと聞こえましたよ?『天に届く霊峰で青空を見た』どういうことだ?

 

あ、急に眠気が・・・ZZZ

 

 

 

「できたぞい!!」

 

ああやべ寝てた!!

 

ていうかできたの?見たい見たい!!

 

「遅かったな。」

 

先に白ひげがいた。そりゃそうか。

 

そして、白ひげの手には、

 

・・・

 

例の薙刀が握られていた。

 

常人の背丈ほどはありそうな大きさ。俺の顔ほどありそうな大きさの巨大な刃。

 

スゲエ。

 

三次元でみると、その存在感がよりリアルだ。

 

「俺は初めて武器を持ったはずなんだが、やけにしっくりくるな。」

 

そりゃそうだ。

 

この後あなたの人生で相棒ともいえる武器になるんだから大事にしなさい。

 

「よし、オマエラ!!さっさとハエどもをぶっ潰して来い!!」

 

ジイサンに気合を入れてもらった後、俺たちは町に向かった。

 

 

 

 

 

「ああああよくぞご無事で!!」

 

町長さんが山のふもとまで来ていた。

 

「人数は集まったか?」

 

「それが重要なんだよな。」

 

「はい!必死で説得したら町の男たちが一緒にやってくれるって!!」

 

そうか。彼らはまだ完全にあきらめていなかったんだな。

 

「責任重大だなグンジョー。」

 

そりゃそうさ。この戦いにはこの町の命運ってやつがかかっているからな。

 

「よし!!集まってくれてありがとう!!只今より、『ドキッ☆海賊大掃討作戦!!とりあえず全滅しろやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!大作戦!!』を開始する!!」

 

『………』

 

「返事は!?」

 

『………ォ』

 

「声が小さい!!」

 

『オオーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

後で白ひげにお前ネーミングセンス無いって言われた。ほっとけ。

 

「おお、何だ昨日の奴らじゃねえか!!逃げだしたんじゃなかったのか?」

 

あーめんどいのいた。

 

「見ての通りだよ。」

 

「船長がお怒りだぜ!?逃げんなら今のうちにギャボ!?」

 

「「うるせえ。」」

 

斬らせていただきました。

 

さて、港に出てみると、海賊の艦隊が見える。そんで目の前にいるのは

 

「よお、テメエらか。」

 

「・・・ロッキー。」

 

いきなり船長のお出ましとはね。まあいい手間が省けた。

 

やってやれ!!

 

「か、海賊はこの町から出ていけ!!」

 

町長の掛け声とともに町民たちが口々に叫ぶ。

 

「そうだ出ていけ!!」

 

「もう俺たちはお前には屈しないぞ!!」

 

「出てけ!!」「出てけ!!」「出てけ!!」「出てけ!!」「出てけ!!」「出てけ!!」

 

町民たちの出ていけコール。うん、怒ってる怒ってる。

 

「・・・そうか、金は払うから今までは見逃してやったんだがな。」

 

ロッキーは船団に呼び掛ける。

 

「皆殺しにしろぉぉ!!」

 

『ウオオオオオオオ!!』

 

スゲーときの声。うんうん、生きがいいね。斬りがいがある。

 

「ニューゲート、船長を頼む。俺は船全部沈めてくっから。」

 

「ああ、任せとけ。」

 

俺は虎丸を引き抜きながら、白ひげは薙刀を構えながら言った。

 

戦いの火ぶたが切って下された。

 

 

 

俺は建物を利用して一気に飛びあがった後、虎丸をふりぬく。

 

いけ!!

 

「“暴風ウォークダウン”!!」

 

竜巻に巻き込まれ早くも一隻が再起不能の状態になる。

 

「な、なんだあいつ!?」

 

「竜巻が起きたぞ!!」

 

「能力者か!?」

 

「残念外れ。」

 

俺は一隻の船に飛び降りる。

 

「こっちにきたーーーー!?」

 

「構わねえやっちまえ!!」

 

俺の周りに船員が集まってくる。でも、雑魚にはこれで十分。

 

「“旋風スクランブル”」

 

『ギャアアアアアアアアアア!!』

 

直線状にいた敵がまとめて吹っ飛ぶ。雑魚的には相変わらずのオーバーキルぶりだね。

だが、そんなの関係なぇ!!

 

「ヒ、ヒイ?化け物!?」

 

「化け物上等だコラア!!」

 

俺は手当たり次第敵を斬ってゆく。これが“辻斬り”真の姿ですよ。最近は白ひげのせいで影が薄かったけど俺も活躍できるもんね!!

 

白ひげは大丈夫か?

 

横目でチラリとみてみると、白ひげの振動と巨人の拳がせり合っている。いや、わずかに白ひげが有利だ!!

 

「よそみしてんじゃねえぞ!!」

 

「うおっと!?」

 

自分に向けられた攻撃をさっとよけると、そこには例の副船長<ザコキャラ>がいた。

 

「ザコキャラって言うな!!」

 

「電波拾いました?」

 

「何をわけを分からないことを言っている!?俺を馬鹿にしているのかそうなんだな?」

 

副船長は手に持っている剣を構える。

 

「俺の剣術を受けてみろ!!」

 

いや、受けません。俺は全身の力を抜く。

 

「馬鹿め!負けを認めたな!?」

 

いや。違うし。まあいいや…

 

「“辻斬り風」

 

「?」

 

副船長が滑稽な顔をして周りを見渡す。

彼には、恐らく俺の姿が消えたように見えたのだろう。しかし、もう遅い。

 

「ステルス”」

 

「ガ!?」

 

副船長を一瞬で切り捨て俺は自分のいる船を潰す。副船長をやっちゃったてことはもう強いのいないのか。もう一般兵だけか。

じゃあ、もうめんどいな。一気にやるか。

 

俺は一気に上空と飛び上がって、虎丸を背中に思い切り逸らした後、重力に乗って一気に振り下ろした!!

 

「“断頭風エアーパワー”!!」

 

スカカカン

 

 

小刻みのいい音がして、船が輪切りになった。


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