西日本、元四国と呼ばれた地域の村
そこには、巨大な農園が有った。
この西日本が拡大した時気候も変わったため本来ここでは育たないであろうものを栽培しているのだ。
この農園の主は農園の隣のとある神殿の出張先であり、神殿の主に仕える神官の一人であった。
彼の名前はテルティウム。
毎日コーヒーを10杯飲むカフェイン中毒者だ。
だが、栽培しているのはオルヅォという古代種の大麦で、イタリア伝統の麦茶と呼ばれるものの茶葉だ。この茶は深い香りと濃厚なコクもコーヒーとそっくりであり、体に優しいノンカフェインのコーヒーとして人気を誇る物である。
因みに彼は元九州地区で神官をしている
神殿、本殿の主はかつて魔法世界を救おうと迷走した者達【完全なる世界】のラスボスである。【
世界中の土地神達の最後の贈り物が魔法世界や本来幻想だった亜人種や幻想取に影響したため目的を失ってここいる。
そのため見た目や言動は若いのに中身はおじいちゃんなのである。
因みに神殿には神官長のデュナミスと
ここで始めの農園に戻る。
ここには、【ヨルダ・バオト】が肉体を持ってしまったことにより解放された男、少年か?否ショタジジイと彼を解放しようとしていた弟子と弟子の妻がいた。弟子の方はこの農園で毎日汗水垂らして働いている。
弟子の名前は春原ナギ。魔法世界で英雄と持て囃された男ナギ・スプリングフィールド本人だ。今の彼は英雄でも何でもなく、ただ妻の為に働き稼ぐ社会人そのものだった。
妻の春原アリカ。かつて災厄の女王アリカ・アナルキシア・エンテオフュシアと呼ばれていた本人である。
彼らは【ヨルダ・バオト】を倒すために故郷に息子を預け、旅だったが、【ヨルダ・バオト】が肉体を持ち目的を失い、かつ師匠のショタジジイも解放された今息子を取り戻す事が優先的だったが、東日本の、メガロメセンブリアが建造した壁のせいで行き来が出来ず日々の生活を送っていた。
だが、最近彼は息子の事以外で嬉しいことが起きていた。
「おい!ナギ!嬉しいのはわかるがちったあ仕事に専念しろぉ!」
ナギに一喝したのは同僚の宍戸 甚兵衛。ナギを少し老けさせた見た目をしている男だ。彼は昔人魚の肉を食べたため弱めの不老不死になっていた。しかし、ナギとの歳はかなり違うのに近所の者達からはナギは甚兵衛の弟でアリカの所へ婿入りしたと思われているのだ。
「ハハハ。わりぃ、わりぃ。」
彼らの仲はかなりいいためお互いが否定していても周りからしたら兄弟だと認識されるのだ。
「じゃあ、向こうは頼むわ!」
「おう!りょ~かい。」
彼らは定時になるまで働き続けたのだ。
彼らが従業員室で休んでいると、
「すみません。ここに春原ナギさんはいらっしゃいませんか?」
女性が駆け込んできた。
「俺だが。どうした?」
「はぁよかった。大変です。奥さんが産気付きました。来てください!」
「ほら!ナギ!行ってやれ!報告とかは俺がやっておくから!」
甚兵衛の言葉に、
「サンキュー!甚兵衛!今度奢る!」
といい、農園の従業員用の駐機馬場に向かい、個人用バイクと化している改造【ストライダー】に乗って走っていった。
数時間後ナギはアリカのいる病院へ着いた。
すぐに彼女の部屋に行くとそこには赤ん坊を抱いているアリカの姿があった。
彼女はナギを方を向き笑った。
これから数年後壁から向こうからこちらを調査するために調査員を派遣し全滅した。
そしてそこから物語が始まり出すのだ。
子供の性別及び名前を募集しようかと思ってます。