兵藤家にて
そこには両親に詰め寄る少女がいた。
「母さん!父さん!お祖父ちゃんやお祖母ちゃんの家系のこと!教えて!」
二人はビックリして、
「「どうしてその事を!?」」
瑞希はそんなことどうでもいいように、
「いいから!教えて!」
彼女のその懸命な姿に二人はう~んと考えてため息を吐いた。
そして彼女の父が、
「わかった教えよう。」
了承した。
そして彼女は父の語りを一字一句逃さぬように真剣に聞いた。
内容は以下の通り
祖父の名前は世良信明。
祖父は第二盧生である柊四四八の学友にして戦友である世良水樹の子孫。
祖母は旧姓は緋衣で名前は南天。
祖母は元三代目逆十字であり、柊四四八の異母兄弟である二代目逆十字である緋衣征士郎の子孫。
まとめるとこの通りだった。
因みについでで教えてくれたことだが、一誠が倒れたとき助けを求めたのが祖母の高校時代の先輩、石神静乃である。彼女は柊四四八の仲間である
後日、部長に神祁省のことを聞くと、
神祁省は国の機関であるため日本国内においては有名で悪魔、天使、堕天使達も彼らと交えるのは避けるほどらしい。
両親に話を聞いた夜、私は夢を見た。
そこには私に似た人物と英雄柊四四八達があるもの達と対峙していた。
一人は影で顔を確認することはできないが、もう一人否、もう一体はあの神野明影だった。
それから私は彼らの戦いを眺めていたが、
「おや?」
誰かの声が聞こえると映像が止まった。
そして背景が真っ白に成ったと思うと、何処かの部屋の中にいた。
『ここは何だ?精神世界ではないのか?』
ふと、ドライグの声が聞こえ、声がした方を見ると蜥蜴サイズのドライグがいた。
「ほう。現実に存在した龍を見るのはこれが初めてか?空亡の神の姿はどちらかと言えば竜だからな。」
いつの間にか前方に人がいた。
その姿に瑞希は驚いた。
何故なら彼は一般人でも知る有名人だからだ。英雄柊四四八の敵である第一盧生、魔王甘粕正彦なのだから!
「貴様が
甘粕からは敵意は発せられてないようだが、その素の威圧感により喋ることが出来ない。
すると瑞希を代弁するかのように、ドライグが話しかけた。
『魔王と呼ばれし人間よ、貴様は何故相棒を招いた?』
ドライグの問いに甘粕は、
「なに。貴様の弟は俺が求める
甘粕は片手を大きく挙げ、
「さぁ!超えて見せろぉ!お前が人でなくなろうとも我が友の子孫だ。俺にお前を愛させてくれぇぇぇ!」
部屋は光と共になくなり彼女は夜の森にいた。
彼女は視線を感じ空を見上げた。
すると、
「目?」
女陰めいた眼がこちらを覗いていた。
眼が開いたり閉じたりしながら声が聞こえてきた。
「か~ご~め、か~ご~め。」
『か~ごのな~かのと~りは。』
「い~つ、い~つ。」
『で~あ~う。』
「よ~あ~けのばんに。」
『つ~るとか~めがす~べった。』
「うしろのしょうめん、だ~あ~れ。」
少女のような声と老人のような声が交互に聞こえてきた。
「あはは、ははは!」
『あひゃひゃひゃひゃひゃ!』
その声は絶望そのものだった。
やべぇ、ネギまの方思い浮かばない。大雑把には考えているけど内容は難しい。