私、ユキはあの大好きなリュウヤから勉強会のお誘いがあり、私はリュウヤと二人で勉強会をすることになり、その日が来るまでものすごく嬉しい気分で過ごしていた。
…そして、ついにその日がやってきた。
ユキはどうなるのか…それでは、本編どうぞ!
朝、目が覚めて時計を見ると、午前五時半を指していた。
普段、休みの日は昼まで一度も起きずに寝ている場合が多いのだが今日は違う。
あのリュウヤと二人で勉強会ができるという、今までで一番幸せな時間を過ごすのだ!!
その胸の高鳴りが未だに治まらず物凄く早起きをしてしまったのだ…(笑)
とりあえず私は落ち着かせるために水を飲み、ソファーに座った。
すると、やはり早く起きすぎたため眠気が襲ってきた。
そこで、ソファーに横たわって寝ることにした。
しばらくして目を覚ますと、誰も起こしてくれなかったのか、午前11時になっていた。
約束の時間は午後1時。
…という事はあと2時間しかない!
そう思った瞬間、ものすごく緊張してきた。
リュウヤとはものすごく久しぶりに会うし、部屋に入るのもいつぶりか考えただけで緊張してくる。
朝ごはんを食べるタイミングを逃したため、朝昼兼用の食事をとって、少しだけ気合いの入った服を選び着替えた。
そして何気に携帯を見ると、この前のリュウヤからの着信履歴が目に入り、私はこれから幸せな時間が始まるのかーと思ったりしていた。
あっという間に時間は経つもので、もう約束の時間の午後1時になった。
私とリュウヤの家は意外と近く、歩いて1分かかるかかからないか位の距離のため、緊張を抑えるためにゆっくり歩いて行った。
…やはりこの距離では緊張はそこまで和らぐ事はなく、心の中で「ええい!!」と叫んだ勢いでリュウヤの家のインターホンを鳴らした。
すると10秒も経たずにドアが開いた。
「よう、久しぶり!」
私はリュウヤの久しぶりの声と顔になんだか安心した。
ちょっと大人っぽくなってる感じがあった。
私は不審と思われないようにいつもの笑顔で「久しぶり!」と言った。
リュウヤは少し私を見るとなぜか私の方に駆け寄って来て、私の肩を弾くように叩いた。
私はびっくりして「ひぎゃあ!!」と叫んだが、リュウヤも「わあぁ!」と叫んだ。
すると小さなクモが私の肩に乗っていた様で、私の足元にクモが落ちた。
虫の大嫌いな私はそれを見て更に「ぎゃぁぁ!」と叫んだが、リュウヤも虫が大嫌いなため「うわぁぁ!!」と叫んだ。
私とリュウヤは急いで家に入り、ドアを閉めて一息ついた。
おかげで私の緊張はどこへやら、リュウヤと顔を見合わせて笑った。
「さっきは強く叩いてごめんな、部屋に案内するよ」
とリュウヤが言った。
私は、
「いや全然痛くなかったし大丈夫だよ!」
と言ったが、すかさずリュウヤは
「いやめっちゃ叫んでたじゃん」
と笑いながら言った。
「いやそれはびっくりしたからさ〜」
と私は答えるとリュウヤは
「すごい叫び方だったな、俺もだけど」
と言い、私とリュウヤはまた笑った。
リュウヤと私は、リュウヤの部屋に着いた。
私は「おじゃまします〜」と言いながら入ると、だいぶ前に入った時より部屋がキレイになっていて、居心地が良さそうと思った。
私たちは部屋の中央にあるテーブルに向かい合って座り、勉強をし始めた。
リュウヤは、
「分からない所とかあれば俺が分かる範囲で教えるよ」
と言ってくれたので、私は
「ありがとう」
と笑顔で言うと、なぜかリュウヤは少し恥ずかしそうに「お、おう」と返事をした。
私は少し不思議に思ったが、そのまま勉強を続けた。
次回もお楽しみに!