怠惰のヒーローアカデミア   作:赤貞奈

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今更ですが、主人公の容姿はあえて書きません。自分がかっこいい!と思う顔を、当てはめて読んでくれたら幸いです。


退化の夢

僕がニュートンを憑依して上空に逃げたら、オールマイトされるが訓練にならないから『個性を解除しろと言われた。解せぬ。………まぁ、そのおかげで、ランチラッシュさんの食事がタダで食べれるようになったし、結果オーライ。

 

 

 

僕はニュートンの才能(センス)で浮かした球体から、本来の重力に身を任せ、自然体のまま落ちていった。

 

僕はすぐに、ニュートンの憑依を解除した。

 

それにより、今まで空中で浮いていた球体は、本来の重力の影響を受け、真っ直ぐに落ちていった。

 

 

 

そして、僕は『ノイマン』を憑依した。

 

ノイマンの才能(センス)は【分析の瞳】

 

物体を生成された眼鏡を通して見ると、僕が知りたい物体についての情報を知れる才能(センス)。僕はその才能(センス)を使い、ヒーロー役の三人の情報を覗き見た。

 

 

 

どれどれ、

 

名前:八百万 百 個性:創造 生物以外ならなんでも創り出せる

 

名前:常闇 踏陰 個性:黒影(ダークシャドウ) 伸縮自在の影っぽいモンスターをその身に宿している

 

名前:轟 焦凍 個性:半冷半燃 右で凍らし左で燃やす

 

 

 

は?………何この化け物集団。なんでも創造できる個性と、1対1最強個性と、自然災害レベルの個性。………………チートか!!←(お前が言うな)

 

あぁ〜。もう面倒臭い。これだったら、上でずっと寝てれば良かった。

 

 

 

そんな事を考えてながら、僕はビルに衝突した。僕が落ちたすぐ後に、大きな音がしたが、多分さっきの球体が落ちた音だろう。

 

「飛鷹伊少年、大丈夫かね!!! 」

 

オールマイトが、慌てるように声をかけてきた。

 

「はい。大丈夫です。衝撃が減少される姿勢をとっていたし、ノイマンの才能(センス)で一番衝撃が吸収される場所を見つけて落ちましたので」

 

「………平気なら良かった。……それでは訓練を再開するぞ!!」

 

 

さてと、とりあえず今の状況を整理するか。

 

左側には、八百万さんが、自分で創造したんだろう鉄でできた棒を持って、臨戦態勢に入っていた。

 

右側では、常闇くんが、ダークシャドウをいつでも使えるように、臨戦態勢をとっていた。

 

正面では、轟くんが、地面を凍らせて、直ぐに個性が発動するように、臨戦態勢で立っていた。

 

 

よし。面倒臭い!!………帰っていいですか?

そんな冗談は置いといて、こういう多対一の状況の場合で、有効な才能(センス)は……………………彼女かな?

 

 

「それでは………始め!!」

 

オールマイトの合図と共に、轟くんは氷で、常闇くんはダークシャドウで、八百万さんは自ら生成した鉄の棒を持ちながら、こちらに走り出してきた。

 

僕はその三人の攻撃を一瞥すると、直ぐに『個性』を使った。

 

偉人憑依(ヒーローポゼッション):ヘレン・ケラー

 

ヘレンケラーを憑依すると、キャペリンと思わしき帽子が生成され、その帽子のつばに大きな布の花が付けられていた。

 

僕がそれを頭に被ると、今まで攻撃をしていた三人が、呻き声をあげて、突如倒れ出した。

 

 

 

ヘレンケラーの才能(センス)は所謂、状態異常の才能(センス)

 

ヘレンケラーを憑依すると、僕が敵だと認識している生物にデフォルトで、視覚と聴覚が機能しなくなり言葉を発する事も出来なくなる。

つまり、 今の三人は目も見えず、音も聞こえず、話し合う事も出来ない状態なのだ。

 

 

 

僕はそのまま、一番近くにいた八百万さんをテキパキと捕獲テープで捕獲した。

 

その調子で、後の二人も捕獲しようと動こうとしたら、足元が凍っており、歩く事は出来なかった。

 

おぉー。範囲攻撃で、きたか。確かにこれだと、状況が分からなくても、足止め出来るな。だけどね、轟くん。………復帰早くない?

 

普通の人があの状態になったら、暫くは恐怖で動けないんだけど。………それを克服するには、これ以上の恐怖を前に味わっていないといけないはずなんだけどな〜。………判断も早いし、君本当に高校生?

 

 

状態異常(バッドステータス):疲労」

 

僕は轟くんに能力を使った。

 

それにより、氷の拘束の力が弱まったので、簡単に抜け出すことが出来た。

 

そのまま轟くんを拘束しようとしたら、背後からいきなり攻撃をされた。

 

「はぁ!?」

 

流石の僕にも、その不意打ちには反応できず、その攻撃をくらってしまい、吹き飛ばされた。

 

「何だ!?………………あれ、常闇くんだよね?」

 

攻撃をしてきた方を見ると、そこには巨大な鳥の影っぽいものが、常闇くんに纏わりついていた。

 

その影はまるで制御されてないような様子で暴れていた。

 

 

 

巨大な鳥の影っぽいものは、再び僕に攻撃を仕掛けてきた。

 

状態異常(バッドステータス):眠気、麻痺」

 

僕は才能(センス)を使って、常闇くんを無力化したが、巨大な鳥の影は、そんなの気にも止めず、再び攻撃をしてきた。

 

 

 

何でや。しかも威力上がってるし。……………………もしかして、暗闇になればなるほど、強力になるっていう事?

そして僕はその状態で常闇くん自身に攻撃を加えたから、更に制御がし辛くなったと。

 

はぁ〜。これの能力で終わると思ったのに。面倒臭いな〜。

 

僕は仕方なくヘレンケラーの憑依を解除した。

 

そうすると、今まで膝をついていた。轟くんは何事も無かったように立ち上がり、常闇くんは途端にダークシャドウを制御し始めた。

 

だから早いっつの!………………もうちょっと、慌てろよ。

 

あ、………でも、常闇くんは、若干テンパってるか。

 

「く、暴れ出したか!」とか、「騒ぐな、俺の真の力よ」とか言ってるし。

 

僕がそんな事を考えながら、二人を観察していると、まるで示し合わせたかのように同時に攻撃をし始めた。

 

 

はぁ〜。面倒臭い。

 

 




ヒーローメモ⑤

クラス: 偉人級

名前:ヘレン・ケラー

才能《センス》:【大禍の証】 敵だと認識している生物に、デフォルトで『三重苦』を付与する。また、他の状態異常も何回でも、何種類でも付与可能。

アイテム:キャペリンのつばに大きな布の花が付いている帽子。

備考:所謂、デバフ特化型



なお、戦闘訓練は後1話あります。


もし、よかったら、誤字・脱字の報告、アドバイスなどありましたら、ドシドシ教えてください!!

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