怠惰のヒーローアカデミア   作:赤貞奈

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戦闘訓練
訓練の夢


『被服控除』

 

入学前に「個性届け」「身体情報」を提出すると学校専属のサポート会社が、コスチュームを用意してくれる素敵なシステム!「要望」を添付することで、便利で最新鋭のコスチュームが手に入る。……………ということで、僕も色々と頼みました。

 

見た目的には、 目深のフードをつけたジャケットに、若干だぼだぼでゆとりがあるズボン。

ただし、保温・防寒の効果があり、風通しも良いためかなり涼しい。………………『個性』に合わせた要望?そんなのある訳ないじゃないですかー。

 

自分のコスチュームもある程度確認が終わり、皆んなのコスチュームを見ようと辺りを見渡した。

 

そこには、メカ的な感じの曲線が多いフルアーマーを身にまとった人や、手に手榴弾のような形をしたものが付けられている人など、様々な独特なコスチュームをがあった。

 

「始めようか有精卵共‼︎! 戦闘訓練のお時間だ‼︎!」

 

辺りをある程度見終わると、オールマイト先生がみんなを呼びかけた。

 

「先生!,ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む!………屋内での対人戦闘訓練さ!!」

「ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内のほうが凶悪ヴィラン出現率は高いんだ。」

 

へぇー、そうだったんだ。テレビなどでも屋外での退治のほうが圧倒的に多かったから、てっきり、屋外のほうが多いと思った。

 

「監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会。…真に賢しいヴィランは屋内(やみ)に潜む!!君らにはこれから『ヴィラン組』と『ヒーロー組』に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

2対2の戦闘訓練か…めんどくさいし、どうせなら1人のほうが気楽でいい。

 

 

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

「ブッ飛ばしてもいいんスか」

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか………?」

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」

「このマントヤバくない?」

 

「んんん〜〜聖徳太子ィィ!!!」

 

みんなが一斉に質問して、それに対応出来かったオールマイト先生は突っ込みをしていた。………2人程、可笑しな質問していたけど。

 

それにしても、聖徳太子か………そう言えばまだ憑依してなかったな。また今度憑依してみよう。

 

 

「良いかい!? 状況設定は『ヴィラン』が、アジトに『核兵器』を隠していて『ヒーロー』はそれを処理しようとしている!『ヒーロー』は制限時間内に『ヴィラン』を捕まえるか、『核兵器』を回収する事。『ヴィラン』は制限時間まで『核兵器』を守るか『ヒーロー』を捕まえること。」

 

うーん、僕は『ヴィラン組』が良いなー、策はもう考えたし。

 

「コンビ及び対戦相手は………くじだ!」

 

「適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いしそういう事じゃないかな………。」

「そうか………!先を見据えた計らい………失礼しました!

飯田くんが質問をしたが、それを緑谷くんが説明し、直ぐに謝罪をした。………飯田くん張り切ってるなー。

 

「いいよ!!早くやろ!!」

 

一番楽しんでるの、オールマイトじゃね………。

 

コンビ A 麗日、緑谷

 

コンビ B 砂糖、口田

 

コンビ C 障子、峰田

 

コンビ D 爆豪、飯田

 

コンビ E 飛鷹伊、青山

 

コンビ F 上鳴、耳郎

 

コンビ G 芦戸、蛙吹

 

コンビ H 葉隠、尾白

 

コンビ I 切島、瀬呂

 

コンビ J 轟、八百万、常闇

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「よろしく。」

 

僕は変なポーズで立っている青山くんに声をかけた。

 

「こちらこそ、よろしく☆」

 

ちゃんと返してくれた。 見た目的にはあまりお近づきにはなりたくなかったけど案外いい奴なのか? これだったら、爆豪くんとかとなるよりはよっぽどましだな。

「ねぇ、このマントヤバくない?」

 

あ………さっきのヤバイ奴だ。僕はその質問には曖昧に答えた。

 

「最初の対戦相手は………こいつらだ!!」

「Aコンビが『ヒーロー』!!Dコンビが『ヴィラン』だ!!」

 

最初はAコンビとDコンビが対戦するようだ。

 

「ヴィランチームは先に入ってセッティングを! 5分後にヒーローチームが潜入スタートする。他の皆はモニターで観察するぞ!」

 

という事で、地下にあるモニタールームにやってきました。モニタールームには小型テレビがそこら中にあった。そこにはビルの屋内の様子が映っていた。

 

「さぁ、君たちも考えてみるんだぞ!」

 

オールマイト先生はそう言ったが、急に眠気が襲ってきた。なので寝た。

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「飛鷹伊少年、起きないか!!」

 

そんなオールマイトの声で目が覚めた。ふぁー。次は僕の番かな?

 

「君はどういう態勢で寝ているんだ!?」

 

どうって、フードを鼻先まで被って、立ったまま寝てだけだけど?

 

「次は君の番だ!!早く準備しなさい!!」

 

「分かりました。」

 

僕は一つ小さな欠伸をしてから答え、戦闘会場に向かっていった。

 

 

 

 





裏 ヒーローメモ ❶

クラス:ネタ級

名前:聖徳太子

才能《センス》:【仏の加護】 四天王を召喚する。四天王はそれぞれ『英雄級』の力を持っている。また内政面では一日で世界を支配できるほどの能力を持っている。

備考: 内政チート

もし、よければ誤字・脱字、アドバイスなどどしどし送ってください。

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