怠惰のヒーローアカデミア   作:赤貞奈

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皆さん評価ありがとうございます!!

これからも期待に応えれるよう努力しますのでどうぞ宜しくお願いします。


あと、いろいろ悩みましたが、これからは、霊の『能力』→『才能《センス》』と表現するようにします。

今まで投稿した話も修正しておきます。

それでは、どうぞ。


逆襲の夢

「よし、準備オーケー。」

 

朝ご飯(&昼ご飯)もしっかりと食べた。

 

忘れ物もない。

 

じゃあ、さっさと学校行きますか。

 

僕は『個性』を使い、アインシュタインを憑依して、学校に移動した。

 

 

 

「えっと………どうやって入ろう?」

 

『個性』を使ったことで直ぐに学校には着いたが、遅刻の言い訳を考えていた。

 

寝坊しました。じゃダメだろうし、かといって他の言い訳を考えるのも面倒臭い。

 

…………………よし、『個性』使おう。

 

偉人憑依(ヒーローポゼッション):服部半蔵

 

心の中でそう念じると、頭を黒色の頭巾が覆った。

 

すると、僕の体が透明になった。

 

服部半蔵の才能(センス)は完全なステルス状態になること。

 

自身が関与する、音も、光も、振動も、全てをシャットアウトする。

 

この状態で、静かに教室に入ろう。

 

この場合『静か』という表現もおかしいだろう。

教室の扉を開けた。

 

この扉が開いたことも、皆には気づかれない。

 

やはり、この才能(センス)は潜入にもってこいだな。

 

そんなことを思いながら、皆を確認するため周りを見渡した。

「あれ?……………みんなは?」

 

しかし、そこには誰一人居なかった。

 

前の時みたいにどこかで訓練でもしてるのかな。

 

取り敢えず調べてみるか。

 

そう思い、僕は『ノイマン』を憑依した。

 

「えっと、『皆の所在とその場所までのルート』……………………USJ?」

 

なんでテーマパークや。

 

おっと、違った。模擬災害ルームだった。

 

 

そうと決まればなんとやら。

 

直ぐに『アインシュタイン』を憑依して、目的地に向けて移動した。

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「皆はいるか!? 確認できるか!?」

 

「散り散りにはなっているが、この施設内にいる。」

 

障子が『個性』を使用し、状況を把握した。

 

「物理攻撃無効でワープって……最悪の『個性』だぜ、おい!」

 

瀬呂が相手の理不尽さに思わず愚痴を漏らす。

 

 

「委員長…………。」

 

「はい!!」

 

「君に託します。学校まで駆けて、この事を伝えてください。警報鳴らず、そして電話も圏外になっていました。警報器は赤外線式…。先輩…イレイザーヘッドが下で『個性』を消し回っているにも拘らず無作動なのは…恐らく、それらを妨害可能な個性(モノ)がいて…即座に隠したのでしょう。とすると、それを見つけ出すより君が駆けた方が早い!」

 

13号は飯田に向けて、早口にそう言った。

 

「しかし、クラスを置いておくなど委員長の風上にも…」

 

「行けって非常口!!外に出れば警報がある!だからこいつらはこん中だけで事を起こしたんだろう!?」

「外にさえ出られりゃ追っちゃこれねぇよ!!お前の脚でモヤを振り切れ!!」

 

「救うために『個性』を使って下さい。」

 

「食堂の時みたく…サポートなら私超できるから!する!から!!」

 

「お願いね委員長!!」

 

飯田は反論するが、他の生徒は13号の案に賛成した。

 

 

「手段がないとはいえ、敵前で策を語る阿保がいますか。」

 

「バレても問題ないから語ったんでしょうが!!」

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

___________セントラル広場___________

 

 

「23秒…………24秒……………………20秒」

 

死柄木が動き出した。

 

 

相澤は直ぐにそれに気づき、布で攻撃を仕掛ける。

 

しかし、死柄木は布を掴む。

 

イレイザーヘッドは布を引っ張り死柄木を引き寄せ、肘で腹部に打撃を与えた。

 

 

「動き回るのでわかり辛いけど、髪が下がる瞬間がある。」

 

死柄木はまるで答えを当てた子供のような声色で言った。

 

「一アクション終えるごとだ。そしてその間隔は短くなってる。………無理をするなよイレイザーヘッド。」

 

死柄木が掴んだイレイザーヘッドの右端はまるで崩れたかのようにボロボロになっていた。

 

「ーーーーーーつ!!」

 

イレイザーヘッドはすぐさま死柄木を殴り、態勢を立て直すため死柄木から距離を取った。

 

「その『個性』じゃ…集団決戦との長期決戦は向いてなくないか?普段の仕事とは勝手が違うんじゃないか?君が得意なのはあくまで『奇襲からの短期決戦』じゃないか?………………それでも真正面から飛び込んできたのは、生徒に安心を与える為か?かっこいいなあ かっこいいなあ。」

 

死柄木は起き上がりながらそう言い続けた。

 

「ところでヒーロー、……………本命は俺じゃない。」

 

 

 

 

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「13号災害救助で活躍するヒーローやはり………戦闘経験は一般ヒーローに比べ半端劣る。自分で自分をチリにしてしまった。」

 

そこには背中に酷い損傷を受けた13号があった。

 

「飯田ァ走れって!!!」

 

砂糖が呼びかける。

 

「おおっと。貴方達には、彼が相手をします」

 

黒霧は飯田の進路を遮り、モヤを広く延ばした。

 

 

そこから出てきたのは全身が光沢のある黒い肌。頭部は脳味噌が露出している。

 

「彼の名前は『脳無』、対平和の象徴の怪人です。」

 

そんな気味の悪い生物が何体も出てきた。

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

______水難ゾーン______

 

 

 

「やはり、寄せ集めの兵では金の卵を壊すことはできませんでしたか。」

 

水難ゾーンでヴィラン達を無力化した僕たちの前に、ヤツ(黒霧)は突然現れた。

 

「ーーーーー!!」

 

「次は彼が相手ですよ。」

ヤツは自身のモヤを大きく広げた。

 

そこから出てきたのは黒く光沢のある黒い肌を持ち、頭部は脳味噌が露出しているヴィランだった。

 

「彼は対平和の象徴。怪人『脳無』です。」

 

 

 

「ーーーーーぐっ!!!」

 

いきなり、僕の体が宙を舞った。

 

否、モヤから出てきたヴィランが攻撃したのだ。

 

とてつもない速さに、全く反応ができなかった。

「そうそう、彼はオールマイトを殺すために作られた怪人です。多少は劣化してるでしょうが、貴方達を倒すことはは造作もないでしょう。」

 

 

ヤツは、その輪郭があやふやな顔に微笑を浮かべながら言った。

 

 

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______土砂ゾーン______

 

「流石、NO.2ヒーローエンデヴァーの息子ですね。劣化はしてるものの、あの脳無を倒すとは。」

 

「はぁ……………はぁ……………くっ。」

 

轟はもはや、言葉を返す気力もないほどに衰弱していた。

 

「なるほど、1体じゃ倒せませんでしたか。……………それではこれはどうでしょう?」

 

ヤツは自身を円形状に大きく延ばした。

 

そこから、無数の黒い塊がゾロゾロと歩いてきた。

 

「さぁ。あと何体ほど倒せますか?」

 

 

黒霧(ヤツ)は笑いを含んだ声色で、轟に問いかけた。

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 

______セントラル広場______

 

「イレイザーヘッド聞こえるか?この悲鳴が?」

 

死柄木は脳無に掴まれている相澤に向かって言った。

 

「今、お前を圧倒している『脳無』を、各所に散ったガキどもの所に送った。 残念だったなぁ〜。生徒のために真正面から飛び込んできたのに、誰一人守れていない。」

 

 

相澤はもはや意識も途切れている。

 

 

「脳無。もういい、殺せ。」

 

返事を全く返さない相澤に飽きたのか、死柄木は非情にも命令を下した。

 

 

脳無はその命令を遂行しようと、大きく相澤を持ち上げる。

 

後は叩きつけるだけ。それだけで相澤の命は散ることになる。

 

 

そんな時、こんな惨状に希望を与えるような声が出入り口からUSJ全体に響いた。

 

 

「もう、大丈夫」

 

その声は、男の声。

 

その声は、 死柄木達が殺そうとした男の声。

 

その声は、世間に平和の象徴と謳われた男の声

 

その声は、 オールマイトの声。

 

「私が来……だぁぶほ!!」

 

しかしその声は最後まで響くは無かった。

 

「やっべ。」

 

 

途中でオールマイトが何者かに吹き飛ばされたからだ。

 

 

「おーいー、大丈夫ですかー。生きてますかー。」

 

「人の心配をする前に、君はまず謝罪をするべきだ!!」

 

「スミマセーン。」

 

「棒読みすぎるわ!!もっと誠意を込めるとか、できないのかな君は!!!」

 

ヴィラン襲撃という惨劇。

そんな中聞こえる、場違いな会話。

 

そんな不可思議な現象を起こしているのは、

 

『平和の象徴』オールマイトと白衣を着た一人の少年だった。

 





今回の話は自分の駄文じゃ分かりにくかった人もいると思いますので、ここに補足を書き加えておきます。

原作との違いはトゥワイスの介入です。ヴィラン連合は、彼の『個性』によって脳無と黒霧を大量に複製しました。

それで、追い討ちとして、散った1年A組の元に複製された黒霧と脳無が向かったのです。今作での、複製の脳無はオールマイト並みの攻撃力でダーメンジ吸収をキャパオーバーにするか、轟君のように完全に凍らせて行動不能にすることで倒せます。




ヒーローメモの前に一つ。

これから、本格的にテスト勉強を始めるので、暫く投稿をお休みさせて頂きます。

次の投稿は、恐らく、9月の中旬頃になる予定です。

どうかご容赦ください。m(_ _)m




ヒーロメモ⑦


クラス:偉人級

名前:服部半蔵

才能《センス》: 【隠遁の術】自身が関与する一切の変化を無効化される。音も、光も、振動も、匂いも、全てが相手に感知されない。

アイテム: 黒色の頭巾

備考: 潜入チート


もし、よかったら、誤字・脱字の報告、アドバイスなどドシドシ送ってください。

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