怠惰のヒーローアカデミア   作:赤貞奈

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いつも誤字報告ありがとうございます。


USJ襲撃
報道の夢


昨日の戦闘訓練が終わってから1日が経過た。

 

「………眠い。」

 

僕は今、全力で睡魔と戦いながら登校している。

 

おのれ睡魔め。今は落ち着いているが、さっき、車に轢かれそうになった。死んだらどう責任取るつもりだ。

 

などと、愚痴を言っている間に教室に着いた。

 

ふぁ〜。今日も一日勉強(睡眠学習)頑張るか。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「 昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績を見させてもらった。」

戦闘訓練かー。大変だったなー。………そういえば昨日の戦闘訓練でもらった食券で何食べようかな?

やっぱり和食か。しかし洋食も捨てがたい。うーん迷うな。

 

 

「それに飛鷹伊。おまえ授業中のしかも戦闘中に寝るな。もう少し緊張感を持て。」

 

やっぱりここはカレーかな。ランチラッシュさんのカレーは本当に美味しいし。

 

「おい、聞いているのか!!」

 

「はい!カレーが一番美味しいということですよね。」

 

「………………おまえはバカか?」

 

相澤先生が何か言っていたので、とりあえず応えたら、いきなり暴言吐かれた。解せぬ。

 

 

「まぁいい。………………さてホームルームの本題だ。……急で悪いが君らには学級委員長を決めてもらう。」

 

「委員長!!やりたいです、ソレ俺!!」

「ウチもやりたいっス。」

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30センチ!!」

「ボクの為にあるヤツ☆」

「リーダー!!やるやるー!!」

 

一斉に皆が我先にと手を上げだした。

 

皆すごいなー。さすがヒーロー科、すごいやる気だなー。………………え、俺?やらないよ。委員長なんて面倒臭いし、眠る時間が減るだけじゃん。ハイリスクローリターン。

 

「静粛にしたまえ!!」

「多をけん引する責任重大な仕事だぞ…!『やりたい者』がやれるモノではないだろう!!」

「周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら…」

「これは投票で決めるべき議案!!!」

 

わぁ、飯田くんかっこいい。………だけどね。飯田くん人一倍手上がってるよ。

 

「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん。」

 

蛙吹さんが皆が思っていたことズバッと言った。

 

「だからこそ、ここで複数票獲った者こそが、真に相応しい人間ということにならないか!?」

 

それを飯田くんが正論で返した。

 

「どうでしょうか先生!!!」

 

「時間内にきめりゃなんでも良いよ。」

 

相澤先生は寝袋に入りながら答えた。

 

ていうか、あの人ずるい。自分だけ寝袋に入って寝ている。俺も寝たいな〜。

 

……………よし、寝よう。

 

即断即決。これ大事。

 

 

 

 

 

「飛鷹伊くん、クラスのリーダーを決める大事な儀式なんだぞ!!そんな時に寝るとは何事か!!」

 

飯田くんがいきなりガタガタと体を揺すって起こしてきた。

 

えっと……………確か委員長を決めるんだったよな。うーん誰に入れよう。……………………飯田くんでいいか。

 

 

「君はそれでも雄英生としての自覚……」

「ふぁ〜。じゃあ飯田くんで」

 

僕は一つ欠伸をした後に言った。

 

飯田くんなにかとクラスまとめてるからね。さっきだってそうだったし。

 

「うっ!!………いや、今更過去の事をどうこう言ったって無駄なことか。これからはしっかりと授業を受けるべきだ。」

 

飯田くんは一瞬言葉を詰まらせた後、僕に警告をしてから席に座った。

 

「それじゃあ委員長 緑谷、副委員長 八百万だ」

 

 

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

「♪〜♪♪〜♪♪〜♪」

 

午前の授業が終わり、 僕は今食堂に向かっている。

 

雄英に行く理由の9割はこの学食の為だからな。うん。

 

ランチラッシュさんのカレー早く食べたいなー。

 

僕はそんな事を思いながら鼻歌交じりで食堂に向かっていった。

 

 

食堂に着いたが、受け取り口に並んでいる人数が多くて頼むのに時間がかかってしまった。

「ランチラッシュさん、カレー一つ!!大盛りで」

「はいよ!!…………おまたせ!」

 

瞬間的にカレーが出来上がったが、きっと『個性』を使ったのだろう。

「ありがとうございます!!」

 

僕はランチラッシュさんからお礼を言って受け取り、そのまま近くの空いてる席に座った。

 

よしそれじゃあ食べよう。

 

「いただきまーす!!」

 

僕がカレーを食べようとした瞬間に事件は起きた。

 

『ウーウーーーウウウーーーーー!!!!』

 

警報?何かあったのかな。まぁ、いいや。食べよう。

 

『セキリュティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外に避難してください。』

 

それを聞いた途端、僕の横に座っていた先輩がいきなり立ち上がった。

 

周りを見ると大勢の人が立ちがってパニックになっていた。

 

周りの状況を見ると、どうやら『校舎内に誰かが侵入してきた』らしい。

 

 

そんな慌てる事ないじゃん。どうせ先生がどうにかしてくれるって。

 

僕は問題ないと思い、そのままスプーンを口に近づけた。

 

しかし、誰かが僕を押しのけて、その衝撃でスプーンの上のカレーは空中に飛び散ってしまった。

 

あぁ! 僕のカレーが!!………………まぁいい。まだカレーはこんなにあるんだから。

 

 

だが、そのカレーを食べれることは無かった。

 

パニックによって起こった人の波が僕が座っている机を吹き飛ばしたからだ。

 

僕のカレーは綺麗な軌道で空中を舞い、廊下の方まで落ちていった。

 

「……………………………………は?」

 

僕は一瞬何が起こったか分からず呆気にとられていたが、現実を受け止めると心の底から憎悪が生まれてきた。

僕の昼食が!!せっかく昨日頑張って貰ったのに。……………………潰す。

 

このパニックを起こした奴は絶対に許さん。死ぬほど後悔させてやる。

 

僕はこの騒動の原因を探る為、『個性』を使い、アインシュタインを憑依して屋外まで移動した。

 

この騒ぎの原因はなんだ。消滅させてやる。

 

そこにいだのは大量の報道陣だった。

 

ということは、このマスゴミたちが勝手に入ってきて、この騒動が起きたっていうことか。……………許さん。

 

僕は彼らに攻撃する為、攻撃態勢に入ったが、急に布のような物が僕の体に絡みついた。

 

「おい、一旦落ち着け。この報道陣達は、俺らが処理する。おまえは他の生徒と一緒に避難したろ。」

 

相澤先生がそう言ってきた。

 

「嫌です!!カレーの恨み!!今ここで晴らすべき!!」

 

僕はジタバタと抵抗し、憑依を解除しよとしたが、『個性』を消されていたのか、憑依を解除することが出来なかった。

「ほら、食券ここにもう一枚あるから、ひと段落ついたら、また食べてこい。」

 

相澤先生はそう言いながら胸元のポケットから、食券取り出した。

相澤先生、あなたは神ですか。

 

僕は相澤先生から食券を貰うと、先生の指示通りに他の生徒と一緒に避難をしていった。

 

「はぁ〜。本当に問題児だな。お前は。」

 

そんな時、 避難していく僕に向かって、相澤先生は溜息をつきながらそういうのだった。

 

 

 

 

その後、無事騒動は収まり、僕も無事カレーを食べることができた。

 

カレーうまうま。

 

 

また、先程の騒動の時に飯田くんが活躍したらしく、飯田くんが委員長に任命された。

 

 

そんなこんなで慌ただしい高校生活3日目が終わった。

 

……………………思うんだけど、雄英入ってから慌ただしい事しか起こってない気がする。……まぁ、楽しいし、いいや。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「黒霧、何人集まった?」

 

身体中に14つ……合わさせて両手7人分の手をつけた悪趣味な男が、体が靄になっている男…黒霧に聞いた。

 

「ざっと200人ぐらいですね。あと、その過程で一つの収穫がありました。」

 

黒霧と言われた男はそう言いながら、体の靄を円状に広げた。

 

「おお!ここがヴィラン連合のアジトか。 違う。」

 

その靄から、全身にタイツを纏った男が出てきた。

 

「誰だ、お前は。」

 

「俺の名はトゥワイス。よろしく!! 俺の前から消え失せろ。」

 

手を何個もつけた男は、急に登場したトゥワイスを指差し、黒霧に確認をとった。

 

「黒霧、収穫ってこいつのことか?」

 

「はい。死柄木の言う通りです。彼の『個性』はこの計画には必要です。」

 

「そうか。」

 

 

身体中に手を沢山つけた男…死柄木は頷き、手元にある新聞を机に置いてこう言った。

 

「なァ、どうなると思う?平和の象徴が………(ヴィラン)に殺されたら。」

 




裏ヒーローメモ❷

クラス:ネタ級

名前: シュレディンガー

才能《センス》: 【猫の気まぐれ】 確率操作。ただし、0%の確率だろうと100%にすることができる。

例えばの話、宝くじに当てれる。だけではなく、手元にある紙を全て宝くじの1等賞の紙に変えれるということ。


備考: 物語のご都合展開は大体こいつのせい。


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