…幻想入りしてから約2日目。朝は野菜カレーを食べ、昼はカレーパンを食べ、夜は野菜炒めを食べた。この中で一番人気だったのはカレーパンだ。うまく出来ていたのだろう。
ーー…まぁ、そんな事よりも、「助けて欲しい」と言っていた事について、今(夜)話している。…昼聞いてみたところ、「色々と調べる事がある」と言われたので…夜まで待っていた。
、、、、、、
「ただいま〜ー」
「おかえりだぜ〜〜」
「…魔理沙は帰りなさいよ、いてもいなくても良いでしょ?」
「おっと、そんな事を言って私を追い出すつもりか?それは〜無理だぞーー」
「いや、アンタ本当にいらんでしょ。」
「酷いのぜ。皆んなしてか弱い私を虐めるなんて。」
「「ハハハッ、それはないわ」」
「あ"ーー気づついたわぁ〜」
「ーー……まぁ、それよりも紫?」
「……何?」
「分かってんでしょ?どうすれば良いのかなんて」
「…一様ね。私たちから頼むのだから、それなりには考えて来たわ、」
ーー皆様なんか切り替えが早いっすねぇ、ほんとに。
……後なぁ〜そんなの、別にメリットが無くてもやるんだがなぁ〜?、、、自分にできる事ならって感じだし。
「で、どんな感じなんだ?私たちも動くのか?」
「ーーまぁ、、今から話しますわ」
紫は一息ついて、俺の顔をみた、、そして口を動かす。
…ー、貴方の持っている力は異能力的な物では無いと思います。…ですが、、霊夢を変えた言動や行動、それらを駆使すれば大きな力となる。…その力を使えば私たちの気持ちを変えることができるはずです。
ーー貴方には人を引きつける魅力がある。だからお願いをしました…。ーだけどとても、時間がかかるかも知れない。
でも……でも…「お願いします!!」
、、、俺がみた、二度目の土下座。………紫さんの土下座はとても綺麗だ。…多分何度も土下座をしているのだろう。それこそ、何千回も
「時間とか、そんなのは気にしてないんです。只々あなた達の事が見捨てられない、だから俺は協力をする。それ以外に理由なんてない」
「…でも、貴方にはメリットがないのよ、、?。」
「メリット?デメリット?…ー気にしてないですよ。俺が二人を助ける事にそんなもの必要ありますか?」
「…諦めな、紫。なんて言おうと劦は助けてくれるみたいだぜ?」
「私自身。、この人を信じても良いと思うけど、どう紫?」
「……もう、なんか泣いてるほうがバカらしくなってきたじゃないの…」
「それで良いんですよ。笑ったほうが何倍も良いんですから、ね?」
「そうね」
「そうだぜ」
「もういいわよ……」
どれだけメリットを探すのに時間をかけ、悩んだのかはわからない。…でも、とても必死な顔をしていた、それだけは分かった。だから、強めに言った「大丈夫だ」と。
……ー間違った事は言わなかったみたいで、三人の顔はとても良い笑顔をしていた。ーー良かったと思う。
、、、、、
「…それで、まずどうするの?」
「俺自身、妖怪やらがいると言われているから鍛えようと思っているけど…-」
「おっ!、私もそれなら手伝えるぜ?」
「こら二人、まだ話しは終わってないから、座りなさい」
「はーい、、」
何だろう、この空気の入れ替えは…まぁ、悪い事では無いんだけど、、
「今、貴方が言ったとうりで、妖や神などがいるこの世界で生きていくのは難しい。普通なら鍛えるしか無い。……それでも多分難しい筈です。」
「…それは、どうしてですか?」
「人間と妖怪。この差を埋めるにはとても難しい話……例えるなら.人がティラノサウルスに向かっていくようなもの.なのですから。」
うん、そりゃ無理だな。
「だとするならばこちらも対応出来るように「力」を手に入れるしかない。…その力を持ったのが私たちです」
「先ずは私だ。能力は「魔法を使う程度の能力」だぜ」
「私は、「空を飛ぶ程度の能力」ね」
「そして私が、「境界を操る程度の能力」ですわ」
三人の能力が、全部ぶっ飛んでるとは思わんかったわ。マジで
「私たちが持っている力と同じ様な力を作り、貴方に授けます。それなら貴方も対抗出来る様になる筈です。」
「…おいまじか?それ」
話しに入らない様していた魔理沙が声を上げた。
「ええ、…その代わり何が手に入るかはわからないけど、やりますか…?」
「それは危ない事、?それなら劦さんにはさせたく無いんだけど」
能力的な事になった途端二人が話しだす。何か悪い事なのだろうか、はたまた危ないことなのか。
「まぁ、やりますよ。危ない事でも、」
「分かりました。」
「ー二人は見ていて、力に溺れないと約束もするから」
「そんな事じゃなくてな、、、はぁ、」
「…分かったわよ」
二人と会話をしているうちに紫さんの手には一つの「勾玉」が乗っかっていた。色はとても綺麗な赤、それを渡される。
「触って見てください。」
「はい。」
ゆっくりと手を近づける。二人はそれを傍観していた。それを確認し手で触った、、時だった。
「!!」
ー…全身に火傷を負った様な痛みが走る。しかもそれだけではなく、体の細胞が蠢いている様な感覚を感じた、それは気持ち悪いってなものじゃない。……でもそれを耐える様に疼くまる体制をし、呼吸を整える。
…ー少し経つと、目眩も取れ体に力が漲るのを感じた。
「……(ゴクン」
「ーっつぅ、、ふぅ、」
「だ、大丈夫か?」
「あ、うん」
「どんな感じ?」
「うーん、、体に力が入りやすくなったけど…それくらい?」
「…私が調べて見ましょうか。」
前と同じ様に手を額にくっ付けられ紫さんが目を閉じる。それを三人は緊迫した状態でまっていた
「…能力は"侵食する程度の能力"ね…」
「侵食する…」
「程度の…」
「ー能力だぁ?」
【ーー「侵食」ーー雨水や川の水、風などが地面や土壌を削り取ること、または他の物質に入り込み自分の物質を混ぜるという意味も持ち、別名「腐食」ともいう。】
「そうね、、使い方は色々とあるのだけど……戦いや詮索には使い難い能力ね、、」
「意味がないじゃんかよ。」
「どうするのよ、もう一回できるわけ?」
「それは無理なの……何故なら無理に龍神に頼んで一つだけ貰えるようにしてもらったんたものだから…」
「え……あの龍神って言った!?」
「ええ、、」
「マジかよ……それなら仕方ないか、、」
「?、あの龍神って誰ですか?」
「えーと、簡単に言えばこの世界を作った神様よ。私の神社ではその方を祀っているわね。」
「ーそんな人に頼んだんですか?、、」
「頑張りましたわ、、本当に…」
相当凄い人の所に行ったみたいだな……なんか悪い事をした様なーー…
「おっ、、もうこんな時間なのか、じゃあ私は帰るぜ」
「はいはい、またね」
「…じゃあな、劦」
「ああ、またな」
それだけ言うと、笑顔を見せ帰って行った。
「私も、帰りますわ、お休みなさい」
「はい、俺も色々と考えて見ます……後、この力を貰っことの事の恩は必ず返しますね。」
「ふふ、余り、気にしなくても構いませんよ?」
「いえ、必ず返します。」
「ー…じゃあ、楽しみにしているわね」
「ーはい。」
そう言ってスキマに戻って行った。
取り残されたのは劦と霊夢。二人がいなくなってからと言うものというと、喋らなくなりしたを向いていた。…そろそろ眠ろうかと考えていた時、、
「ねぇ、、」
ー…霊夢が口を開いた。
「何かな?……」
「貴方は辛くないの?…私たちなんかを助けて、、時間を無駄にして、、」
「…紫さんと似ている事を言うんだね。」
「…答えてくれない?…」
「うーん、なら逆に聞こうか…もしも俺が魔理沙の事を攻撃したり襲おうとしたら霊夢はどうする?」
「…そりゃ助けるわよ。でも貴方は他人でしょ?」
「そうかなぁ、、でも、それなら霊夢達は優しいんだね。」
「何で…そう思うの?」
「ー赤の他人である俺を心配してくれたでしょ?さっきさ」
「ー!、、確かにそうだけど…助ける理由なんてーー」
「ーーある。ーー何故なら二人共には恩があるんだから、霊夢は俺の事を助けてくれたし、…魔理沙はこの世界で生きる術を教えてくれた。それは立派な恩だ。ならそれに対して恩返しをするのが普通だろう?」
「………」
「それにさ、、綺麗な女性がイジメられているのにほっとく事が出来るほど俺はヘタレじゃないよ…」
「そう、なのね…全く、、貴方は何処まで優しいのよ…」
「俺は霊夢達を助ける。まぁ、、頼りないかもしれないけどね…約束するよ。」
「約束は破らない?」
「勿論」
「なら、、、お願いね」
「ああ、任された。」
ーーそう言って目を見つめ、握手を交わした。ーー
ー……今思えば、、多分これがスタートだったのだろう。
ー……これから起こる…悲しくも、楽しい物語の、、
To.be.continued.......