ゆのは変な夢を見る
━━━━
ベジータ:喜べカカロット、貴様のような落ちこぼれがこの超エリート、ベジータ様に遊んでもらえるんだからな
━━━━
フリーザ:死を覚悟してまでこのフリーザと決着をつける気か、面白い奴だ
━━━━
セル:いいぞ孫悟空、戦いはこうやってお互い実力が近くなくては面白みがない
━━━━
ゆの:わあ!なんだ夢か………カカロット……?孫悟空……?誰だそれ
ゆのは夢の中で出てきた名前に疑問を持ちつつも学校へ行く仕度をする
そこへゆのを迎えに宮子がやってきたがゆのは気づかない
ゆの:ベジータ……フリーザ……セル……戦った……悟飯……ピッコロ……クリリン……
宮子:ゆ、ゆのっち?
ゆの:え?おう、悪ぃ悪ぃ……あれ?
宮子:ん?
ゆの:ごめんね宮ちゃん、今日は朝から変なんだ……夢も
宮子:そっかぁ、大変だねぇ、あ……沙英さん達待ってるよ
ゆの:うん
ゆのは仕度を済ませて下へ行く
沙英:よっ、ゆの
ヒロ:おはよ、ゆのさん
ゆの:オッス!
沙英・ヒロ:………!?
沙英とヒロは変わった挨拶に目をパチクリさせる
ゆの:す、すみません……おはようございます
沙英:もー!ビックリするよ
ヒロ:何かあったの?
ゆの:はい、実は……昨日の夜、変な夢を見まして
ゆのは夢の説明をする
ヒロ:ベジータにフリーザ……そしてセルって言う敵がいたのね
沙英:それでゆのが何故かカカロットや孫悟空と呼ばれていたっと
ゆの:はい
宮子:私も朝ゆのっちに『おう悪ぃ悪ぃ』って言われた~
ゆの:はぅ~
やまぶき高校に着き、授業を受けるゆの
そして、四限目
校内でのクロッキー
吉野屋:はぁ~い、何名かは展示しますのでそれを目指してがんばりましょ~ね~
ゆの:オラ何だかワクワクしてきたぞぉ!
吉野屋:………!!!ゆ、ゆのさん……?意気込みはいいですね
ゆの:あ、ご、ごめんなさい……
ゆのはカァッと赤くなった
ゆの(………はぁ)
ゆのは花壇の花をスケッチしていく
ゆの:よし、いい感じだ……ん?
やまぶき地蔵のある竹林から男子達のもめる声が聞こえる
そっと近づいていく
男子:何だよ!返せよオレのスケッチ!
男子:うるせえ!どうせこの絵をB組の吉岡に自慢して付き合おうってんだろ?
男子:そんなんじゃねぇよ!いいから返せって!
1人の男子がスケッチブックを持った男子に掴み掛かるが突き飛ばされてしまう
ゆのは瞬時にそれを受け止めた
ゆの:おっと、大丈夫?
男子:あ、ああ……
ゆの:ちょっと、ダメだよいじめは……ほら、それ返して
男子:なんだよ、おまえに関係ねぇだろ、口出すなよ
ゆの:どうしても返さないんだね?
男子:返すかよ、こんなモン破り捨てやるよ
ゆの:させない!
ゆのはビュンっと高速で近づいてサッと取り上げる
男子:な、なにぃっ!?
ゆの:はい、これ
男子:ああ、ありがとう
スケッチブックを返してもらった男子はその場から立ち去った
ゆのはニッコリとして見送ると、相手をキッと睨む
ゆの:さあ、もうあなたに用はないからあっち行って早く絵を描きなよ
男子:なにぃ!?生意気な女子め!
ゆの:やめとけ、おめぇじゃオラには勝てねぇ……あ、まただ……たまに言動おかしくなるんだよなぁ
男子:くそっ!なめやがって!
男子はゆのに殴りかかるがゆのは避ける
何度かパンチを出すが全部避けてしまうゆの
ゆのは男子の腹に膝蹴りを決め気を失わせる
ゆの:てぇしたことねぇな……もう嫌!!
おかしな言動にしばらく沈黙し、嫌悪感で大きな声を出す
そして、クロッキーは終了、しばらくして学校も終わりひだまり荘へ帰る
宮子:ゆのっちー!遊びに行ってもいい?
ゆの:ダメ!今は1人にさせて
ゆのは部屋に戻るとスケッチブックを開きサラサラと次々に絵を描いていく
ゆの:………ベジータ、ピッコロ
何故かは知らないが人の絵を何枚も描く
ゆの:悟飯……クリリン……チチ……界王様……トランクス
何故か描いた人物に名前を言っていく
ゆの:………えっと、怒ればいいんだっけ
ゆのは立ち上がり両手をグッと握る
ゆの(宮ちゃん……ごめんね)
そういって先に謝罪し、ゆのは目玉焼きをひっくり返されたことを思い出し怒りを湧かせる
そして、前日になった金髪に再びなる
ゆの:………
ゆのはしばらくして元に戻る
ゆの:ふぅ……なんかお腹すいたなぁ……宮ちゃん呼んでお菓子食べよ
ゆのは宮子を呼び、紅茶を入れてお菓子を2人で食べた
そして夜になり、眠りにつく
ゆの(今日は変な一日だったな……明日帰ったら金髪、自由になれるように頑張ってみよう、よし)
ゆのは気合いを入れ、夢の中へ入っていくのだった