バーサーカーしかいねえ! 作:安珍
ついに新宿を打破し帰還を果たしたぐだ子こと立香。
なんやかんやあってアヴェンジャーしか呼べない呪いをレフから受けていたが、もう諦めている。今度こそレフ消滅しちゃったしね!
そして新しいアヴェンジャーはお犬様であった。
このカルデアのチーム、藤丸立香とマシュとアヴェンジャーズの一日は大体決まっている。
もうすでに育成もやり切ってしまい次の特異点まで暇なので大体個人でやりたいことをしているのだ。
具体的にいうと、藤丸立香は趣味に没頭し皆と遊んでいる。マシュはそんな先輩のお世話を喜んで行なっているし、ジャンヌオルタこと邪ンヌとアンリ・マユは立香とゲームでよく遊んでいる。ロボは退屈そうに立香の人をダメにするソファになっているか寝ているし、ヘシアンもぼーっとしているかゲームの画面を眺めている? だけだ。エドモン・ダンテスとゴルゴーンはもっぱらに読書三昧、さらに口頭でチェスをやっている時がある。
しかし一つ、共通するならばそれは、大体立香の部屋に集まっていることなのだろう。
「もうっ! 何よこいつ全然倒れないじゃない!」
「慌てなさんなって。耐久値は高いが動きは遅い、攻撃モーションさえ掴めれば楽勝さ」
「あ、マシュ。六番行きそうだから、先に行って罠張っといてくれる?」
「了解しました、先輩」
「おわっ! 尻尾の当たり判定めちゃくちゃ広くない!?」
「タゲ取っとくから回復してきていーよジャンヌ」
「さすがに攻撃力高いな。もうちっと装備新調してくりゃ良かったか?」
「先輩! 落とし穴とシビレ罠、どっちがいいですか?」
「シビレ罠で」
「了解です!」
「うっしやり返してやるわ! 私の大剣のサビとなりなさい!」
「もうそろ逃げるか?」
「多分ね。追撃はいいから移動させて」
「おっけ、適度にダメージ与えてらぁ」
「あ、こら逃げるな!」
「話聞いてた? いいんだよ逃して。つーか逃がせ」
「ジャンヌ、次のエリアいくよ」
「ふん、私に指示しないでもらえませんか。あ、ちょっと置いていかないでよ」
「「すたこらさっさー」」
「何ですかその呪文」
「先輩、お疲れ様です」
「ん、あとはこっち来るまで待つだけだね」
「…………」
「…………あれ?」
「「「六番じゃないのかよ!」」」
「あはは……間違っちゃいましたね、先輩」
「ってペイント玉の効果切れた!?」
「見失う前に行かないとまだ移動されたら面倒だぞマスター! 恐らく七番だ!」
「あぁもう! せっかく準備万端だったのに! 見つけたら絶対叩き潰してやるんですから!!」
「もういねえぞ! どこ行った!」
「先輩! 私は千里眼の薬持ってます!」
「でかした!」
「さすが一番頼れるメガネが似合う後輩ナンバーワン!」
「四番です! 先輩!」
「そこがあなたの墓場ということを教えてあげるわ!」
「…………平和だな」
「ふん……おかげで本を読む時間がある」
「それもそうだ」
「グルゥ……」
今日もカルデアは平和です。
短いし中身がねえ!
と思ったそこのあなた、正解です。
クラス分けの設定がイマイチ分からんのですが、エルドラドのバーサーカーってアヴェンジャーっぽいですよね。
ロボと被るからバーサーカーにしたのかな?
気が向いたらオリジンというかEX一話するかもしれません。多分。
ではまた次回。