ひだまりしんちゃん   作:影山明

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迷子になったヒロさんだゾ

みさえ:コラ!しんのすけ!早くしなさい!

 

 

朝、しんのすけがトイレに入ったまま出てこない

 

 

みさえはノックをしながら急かす

 

 

しんのすけ:うーん、もうちょっと~

 

 

みさえ:早くしないとまたバス来ちゃうわよ!

 

 

しんのすけ:やれやれ、組長ももう少しゆっくり来ればいいのに

 

 

みさえ:幼稚園バスは時間通りに来るもんなの!いいから早く出なさい!バス行っちゃうでしょーが!

 

 

しんのすけ:ホントは?

 

 

みさえ:久しぶりのお通じがあったら困るでしょうが!って何言わせんのよオラァ!いいからはよ尻拭いて水流して出てこんかい!

 

 

しんのすけ:ほ、ほい

 

 

ジャーッとトイレの流れる音がしてしんのすけが出てきた、服はまだパジャマだ

 

 

みさえ:ほーら、出たら手を洗って歯磨いて着替えて朝ごはん食べちゃって

 

 

しんのすけ:んもー、やることが多いゾ

 

 

みさえ:早くしろって言ってんでしょうが!ほら!急ぐ!

 

 

宮子:しんのすけ殿、早く着替えてこっちでご飯食べましょうぜ

 

 

しんのすけ:ほーい

 

 

 

しんのすけは宮子のその一言で歯磨き、洗顔、手洗い、着替えなどを済まし、宮子と共に朝食をすませる

 

 

そしてバスが来たがゆっくり食べていたためみさえが送っていくと伝えバスは行く

 

 

みさえ:はぁ、また自転車だわ

 

 

そのため息混じりのを聞きヒロが台所から出てきた

 

 

ヒロ:みさえさん、私が代わりにいきましょうか?

 

 

みさえ:え、いいの?ヒロちゃん

 

 

ヒロ:ええ、どうせ暇ですから

 

 

宮子:ダイエットになるもんねー

 

 

 

『げんこつ』

 

 

 

宮子:ア、アイムソーリー

 

 

 

ヒロ:しんちゃーん、お姉さんと幼稚園に行きましょうね

 

 

しんのすけ:ほーい

 

 

みさえ:私の時ゃあんなに聞き分けよくないくせに!やっぱりあいつの遺伝だわ

 

 

 

ひろし:ヘッキシ!

 

 

川口:どうしたんスか?係長

 

 

ひろし:誰か俺の噂してるみたいだな

 

 

川口:誰ですかねぇ

 

 

ひろし:さあな、ほれ仕事仕事

 

 

川口:うす!

 

 

そして、野原家

 

ヒロはみさえの自転車を出して準備していた

 

 

ヒロ:はい、乗って

 

 

ヒロはしんのすけを抱き上げて後ろに乗せアクション仮面のヘルメットを被せて自分も跨がる

 

 

しんのすけ:出発おしんこー!

 

 

ヒロ:え、えっと……?

 

 

しんのすけ:んもーノリが悪いゾ、こういう時はきゅうりの糠漬けって言うんだゾ

 

 

ヒロ:ごめんなさいね、知らなかったから

 

 

みさえ:ええからはよ行かんかい!

 

 

ヒロ:は、はい、きゅうりの糠漬け

 

 

しんのすけ:い、行ってきます美人のママ

 

 

ヒロとしんのすけはみさえに恐怖を感じ走り出す

 

 

 

ヒロ:しんちゃん、どう?お母さんの時と違って新鮮でしょ?

 

 

しんのすけ:うむ、違いますな、母ちゃんはオラに文句しか言わないんだゾ

 

 

ヒロ:あら、そうなの?

 

 

ヒロとしんのすけはそんな会話をしながらスイスイ走る

 

 

そして急な上り坂に差し替える

 

 

ヒロは必死に漕いで登る

 

 

ヒロ(ダイエット……これはいいダイエットになるわ)

 

 

登り切ってホッとしたのもつかの間、今度は急な下り坂があり自転車はヒロの意思に反して猛スピードで下っていく

 

 

ヒロ:ひゃあぁあ~!

 

 

しんのすけ:おおぉぉ~!

 

 

ヒロ:ふん!

 

 

ヒロは車体の向きをグイッと変え足をダンッとつけドリフトをした

 

 

キキキーッと音を立てタイヤ跡を残しながら下り止まった

 

 

ヒロ:し、死ぬかと思ったわ

 

 

しんのすけ:ホントですなぁ、まさに秘技一発でしたなぁ

 

 

ヒロ:それを言うなら危機一髪よ、さあ急ぎましょ

 

 

しんのすけ:ほーい

 

 

そして何とか幼稚園に着き、しんのすけは降りて中へ入りヒロは家に向かう

 

 

その途中

 

 

ヒロ(少し遠回りして帰ろうかしら、ダイエットにもなるし、そうしましょ)

 

 

ヒロは来た方とは違う道へ進み家へと向かうが

 

 

ヒロ:あら?ここはどこかしら……えーっと

 

 

あまり知らない道へ来てしまったため訳もわからずウロウロしてしまい迷ってしまっていた

 

 

そんなこんなしているうちしんのすけはバスで帰ってきた

 

 

それから数時間たっても帰ってこず、ついに野原家に電話が来た

 

 

みさえ:はい、野原です……あ、ヒロちゃん、どうしたのよこんな時間まで……えーーっ!?迷ったぁ!?

 

 

宮子:なぬー!?

 

 

沙英:ヒロ!?

 

 

ゆの:ヒロさん!

 

 

みさえ:で?今どこ……?うん、うん……わかったわ、じゃあ行くから動かないで

 

 

みさえは電話を切りひろしに声をかける

 

 

みさえ:あなた!車を出して!

 

 

ひろし:あ、ああわかった

 

 

みさえとひろしは車でヒロのいるところへ向いヒロを乗せ、自転車はトランクには乗らないのでみさえが乗って帰ることになった

 

 

ヒロ(すみません、みさえさん)

 

 

みさえ(もう、頼むのやめよ、うん)

 

 

心に堅く誓ったみさえであった




しんのすけとヒロというコンビの話

自転車のシーンはアニメで見たいですね(笑)

迷子のシーンなんかアニメっぽいですよね

どれを投稿してほしいですか?(最後の回答のキャラは活動報告へ書いてください)

  • 日常的なほんわか話
  • 涙涙の感動話
  • 色んな世界観、スペシャル編
  • クレしんと言えばのドタバタ話
  • しんのすけとひだまりスケッチの誰かとのコンビ話

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