ある日、ゆのは一人で川原を散歩していた
すると、土手の下からマサオの泣き声が聞こえた
ゆの(あれ、どうしたんだろ、転んだのかな)
ゆのは急いで下りてマサオに駆け寄る
ゆの:マサオくん!どうしたの?転んだの?
マサオ:ううん、この前の子がね、ボクが生意気だからって手や足に石をぶつけてくるの
ゆの:どれどれ、見せてごらん?
ゆのはマサオに手や足を見せるように言った
そこには痣や出血などがあった
ゆの:うわぁ、ひどい……全く、なんてことを……家においで、手当てしなきゃ
ゆのはマサオをおぶって連れていき消毒や絆創膏を貼り手当をする
そして帰り道にケンジと出くわすと1人じゃ危ないのでゆのが送っていくことになった
案の定、ケンジが来た
ケンジ:よう、弱虫オニギリ
マサオ:ヒィッ!
ゆの:君ねぇ、何でそういうことするかな……石とか人に投げちゃいけないんだよ?それくらいわからない?
ケンジ:へん!知らねぇよ!
ゆの:はぁ、君じゃキリがない……お父さんを呼んできなよ、話つけてやるから
ケンジ:やなこった!べー!
ゆの:全く、可愛げのない……いいから呼んでこい!
ケンジ:わ、わかったよ!
ゆのの大声に圧倒されたかケンジは父親を呼びに行った
マサオ:ゆ、ゆのさん
ゆの:大丈夫、ちゃんと言ってやるから……それに私だって言っておきたいし
父親:何の用ですかな、私は忙しいのでね、手短にお願いできますか
ゆの:あーそうですか、じゃあこの子に謝って下さい、お宅のケンジくんがこの子に川原で石をぶつけたそうで足や手から血が出てたり痣が出来てたりしてましたよ
父親:ケンジ?お前やったのか?
ケンジ:ううん?やってないよ?こいつ勝手に転んでたよ
父親:聞きましたか?息子はやってないと言ってますがね
ゆの:アンタみたいな人にはほんっとにイライラする……チッ
ゆのは舌打ちをする
ゆの:こっちが下手に出てりゃ調子に乗りやがって、ふざけんじゃないよ!こっちゃケガさせられてるんだよ!!わかってんのか!?
父親:うるさいぞ!ヒステリックに喚くなガキが!一体何が望みだ!言ってみろ!
ゆの:だーかーら!ケガさせてんだから謝れっつってんの!!この前も言っただろうが!!
父親:ケンジがやってないと言った以上謝れんわ!
ゆの:あぁ~!もう!ムカつくなぁ!一言謝りゃ済むことだろうが!何でそれが出来ないんだよ!
父親:わかった!謝りゃいいんだろう!?すみませんでした!ほら、謝ったぞ!
ゆの:心がこもってない!やり直し!
父親:なにぃ!
ゆの:心がこもってないっつってんの!!ほんっとにお前みたいな奴は大っ嫌いだよ!!もう失せろ!!謝りたくないんだろ!?じゃあ行けよ!
父親:なら最初から呼ぶなクソガキが!行くぞケンジ
ケンジ:うん!
2人は去って行った
ゆの:あームカつく、何だよあの態度は……ったくもう
マサオ:ゆのさん、大丈夫?
ゆの:うん、平気平気!ゴメンねマサオくん、怖かったね
マサオ:ううん、またボクのために怒ってくれて嬉しいよ、ありがとう
ゆの:いえいえ、また何かあったらいつでも言ってね
マサオ:うん!
そして、マサオはゆのと手をつないで家まで送ってもらうのであった
ケンジ親子第二弾
こういうのは書いてて楽しいからいいですね
またいずれ登場させたいと思っている
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