ひだまりしんちゃん   作:影山明

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ゆのさんの正義の怒りだゾ

ある日のこと、ゆのはしんのすけとかすかべ防衛隊を連れてデパートへ来ていた

 

 

 

理由は屋上にてアクション仮面のショーがあるからである

 

 

ゆの:じゃあ終わったらここで待ち合わせね

 

 

ゆのは案内板を使って待ち合わせ場所を決める

 

 

場所は公衆電話のあるインフォメーションセンターの近く

 

 

 

風間に10円玉と、ゆのの携帯番号を書いたメモを持たせる

 

 

 

風間はそれをポーチにしまう

 

 

 

しんのすけ:風間くん、それ食べちゃダメだゾ

 

 

風間:お前なぁ、それはヤギだろ!

 

 

しんのすけ:あれま~フリマ~

 

 

 

ゆの:………どーでもいいけど、早く行かないと始まっちゃうんじゃない?

 

 

 

風間:よし!行こう!皆!

 

 

 

マサオ:うん!

 

 

ボー:ボアー

 

 

しんのすけ:ほーい!

 

 

 

4人はエレベーターで屋上へ

 

 

 

ちなみにネネちゃんは家族でピクニックらしい

 

 

━━━━桜田家ご一行

 

ネネママ:野原家に会わない事がこんなに嬉しいとは!うふふふふ

 

 

 

ネネ:いつものママじゃない

 

 

ネネパパ:いつもの萌子じゃない

 

 

 

━━━━━ゆの一行

 

 

 

ゆのは一人ウィンドウショッピング

 

 

 

ゆの:へーこんな服あるんだ~

 

 

 

いつものワイシャツジーパンスタイルであちこちと見て回る

 

 

 

ゆの:ホントは皆と見るべきなんだろうけど、ああ言うのよくわかんないし、まあ風間くんいれば問題ないよね、あ!これカッコいいなぁ~似合うかな?

 

 

 

ワイシャツとジーパンをマジマジと見る

 

 

 

しばらくして、携帯が鳴る

 

 

 

ゆの:おっと、終わったかな……もしもし?

 

 

 

『ゆのっちー!私だよ~宮子だよ~』

 

 

 

ゆの:なんだ、宮ちゃんか……

 

 

 

『今ねー公衆電話ミュージアムに来てるんだ~』

 

 

 

ゆの:はあ

 

 

『世界の公衆電話から日本の今までの公衆電話や電話ボックスを展示してあるんだよ~、あ、今使ってるのは展示品じゃないよ』

 

 

 

ゆの:はいはい、すごいね……もう切るよ、しんちゃん達から連絡くるといけないから

 

 

 

『えー!次のバスまで暇だから話相手になってよ~!』

 

 

 

ゆの:………あ?何だって?暇だから?

 

 

 

『そうなんだよ~あと一時間後なんだよ~』

 

 

 

ゆの:………スゥ

 

 

 

 

宮子にイライラしてきたゆのは息を吸い込む

 

 

 

ゆの:一時間も相手できるか!それにさっきから連絡あるといけないから切るっつってんだろ!!暇だったらもういっぺん展示品見てこい!ドアホ!

 

 

 

多少乱暴に切るゆの

 

 

 

ゆの:はぁ、はぁ……くっそ、宮ちゃんめ……おっと、きたきた

 

 

 

再び電話が鳴る

 

 

 

ゆの:はい、木村です

 

 

 

『ゆのさ~ん、オラのラブコールだゾ!嬉しい?』

 

 

ゆの:あーはいはい、嬉しいよ、風間くんに代わって

 

 

 

『えー!オラとは遊びだったの!?』

 

 

 

ゆの:いいから代われっつってんの!!早くしろ!!

 

 

 

『ほ、ほい』

 

 

 

ゆの:はー全くもう……イライラするなぁ

 

 

 

『すみません、代わりました!僕たち今、インフォメーションセンターの前にいます』

 

 

ゆの:うん、わかった……じゃあ私も今すぐそっち行くから動かないでね

 

 

 

『はい』

 

 

 

そして、ゆのが皆の元へ来たときは、既にトラブルが発生していた

 

 

 

 

 

マサオが泣いていた

 

 

 

 

 

マサオ:うわ~ん!

 

 

ボー:マサオくん、しっかり

 

 

 

風間:もう!危ないじゃないか!

 

 

 

悪ガキ:へん!お前らが邪魔だからだよ

 

 

 

ゆのとの電話が終わった直後、ローラーシューズで走り回っていた悪ガキに防衛隊は目をつけられ、何度も往復し仕舞にはマサオにわざとぶつかったのだ

 

 

 

そして今に至る

 

 

 

ゆの:ダメだよ、そんなもので走り回っちゃ……ほら、この子に謝って

 

 

 

ゆのは事情を聞いて厳しくも優しく謝罪を促す

 

 

悪ガキ:へん!やだね

 

 

 

ゆの:あ、そ……じゃあいいよ……シッシッ

 

 

 

ゆのは呆れた表情で追いやろうとした

 

 

 

そこへ

 

 

 

男:ケンジ!どうした

 

 

 

悪ガキの父親らしい男が来た

 

 

 

ケンジ:パパ、あの人が僕を悪者扱いするんだよ、とっちめてやってよ

 

 

父親:なに!?よーし!パパに任せろ

 

 

 

ゆの:はい、これでよし……もう大丈夫だからね

 

 

 

父親:ちょっと、そこのアンタ

 

 

 

ゆの:はい?

 

 

父親:家のケンジが何をしたんですかな?悪者扱いされたと聞きましたがね

 

 

 

ゆの:何をしたかって?そのケンジくんがですね、このマサオくんにローラーシューズで走り回っていてぶつかったんですよ、んで私は謝れと言ったんですが嫌だと言ったんですよ

 

 

 

父親:証拠はあるのですかな?

 

 

 

ゆの:はあ?証拠?何をバカなことを、この子ケガしたんですよ?この絆創膏が何よりの証拠ですよ

 

 

 

父親:転んだんじゃないですか?その子相当ドジそうだし、なあケンジ

 

 

ケンジ:へっへっへ、そうだねパパ

 

 

 

ゆの:全く、この親にしてこの子ありか……ふーやれやれ

 

 

 

ゆのはため息を吐いた

 

 

父親:何だその言いぐさは!失礼だろうが!

 

 

 

ゆの:よく言うよ!子供の躾すらロクに出来ないバカの癖して!あんまりふざけるとキレるよ!

 

 

 

父親:バカだと!お前は目上の人に向かって何という口を!

 

 

 

ゆの:うるさい!目上も目下もあるか!いいからこの子に謝れっつってんの!!謝れないのならさっさと失せろ!!不愉快だ!

 

 

 

父親:フン!行くぞケンジ!

 

 

 

ケンジ:うん!べーっ!

 

 

 

ケンジはあかんべーをして父親と去って行った

 

 

 

ゆの:あーイライラする、ああいう人はほんっとに大っ嫌い!次会ったらぶっ飛ばしてやる

 

 

 

マサオ:あ、ありがとうゆのさん……ボクのために怒ってくれて

 

 

ゆの:ん?ああ、気にしなくていいよ、私だってムカついてたし

 

 

 

ゆのはニコッと笑う

 

 

 

ゆの:よし!じゃあアイスでも食べよっか、好きなの選んでいいよ!

 

 

 

風間:ありがとうございます!

 

 

ボー:アイス、食べたい

 

 

マサオ:えへへ、何にしようかなぁ

 

 

しんのすけ:オラは~いちごちゃ~ん!

 

 

 

ゆの(こんな時は美味しい物食べて嫌なこと忘れちゃおっと♪)




ケンジ親子の初登場話

一度ゆのとの言い合いを書いてみたかった(笑)

どれを投稿してほしいですか?(最後の回答のキャラは活動報告へ書いてください)

  • 日常的なほんわか話
  • 涙涙の感動話
  • 色んな世界観、スペシャル編
  • クレしんと言えばのドタバタ話
  • しんのすけとひだまりスケッチの誰かとのコンビ話

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