ひだまりしんちゃん   作:影山明

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ハイキングは大変だゾ2

ゆのとハイキングにやってきたしんのすけたち

 

 

登山中、マサオが行方不明となってしまう

 

 

休憩所についたゆの達はマサオがいないことに気づきゆのはしんのすけたちに休憩所から動かないよう言い聞かせマサオを捜しに山道を下る

 

 

しばらくして待ちくたびれたのかしんのすけが散歩と言って山道を下りてしまう

 

 

風間、ネネ、ボーはしんのすけを追って山道を下りてしまう

 

 

今回はその続きをみてみよう

 

 

ゆの:マサオくーん、どこにいるの-?

 

 

 

ゆのは声をかけながら歩いていく

 

 

ゆの:いないのかなぁ、マサオくーん

 

 

しばらく声をかけながら捜すゆの

 

 

中間地点に差し掛かったところで進展を見せる

 

 

 

『うわーん!』

 

 

ゆの:………!マサオくんの声だ、あっちからだ

 

 

ゆのは早歩きで声のする方へ向かう

 

 

 

すると

 

 

マサオ:うわーん!

 

 

ゆの:マサオくん!見つけた!

 

 

登山コースから離れた林の中で泣いていたマサオをゆのは見つけた

 

 

マサオ:あ!ゆのさああぁぁん!

 

 

マサオはゆのを見ると即座にゆのに飛びつく

 

 

ゆの:よしよし、恐かったね、もう大丈夫だからね

 

 

ゆのはマサオをしばらく優しく抱き締めて下へ降ろして事情を聞いた

 

 

ゆの:ねぇ、マサオくん、どうしてこんなところにいたの?

 

 

マサオ:うん、途中までは皆と登ってたんだけど、途中で

 

 

『ん?何?』

 

 

マサオ:林の中からガサガサ音がするからちょっと見てみようかなって近づいてみたら

 

 

『わっ!あーーーっ!』

 

 

マサオ:突然お猿さんが2匹ボクに襲いかかって来て、こっち側に必死で逃げたの

 

 

『ヒィィィ~!ボク食べても美味しくないよー!』

 

 

『ウキキッ!』

 

 

『キキッ!』

 

 

マサオ:しばらく逃げていたんだけど木の根っこにつまずいて転んじゃって

 

 

ゆの:そっか、ひどい目にあったね、もう平気だよ……あ、膝擦りむいているね

 

 

ゆのはバッグから救急箱を出しマサオの膝を消毒して絆創膏を貼る

 

 

ゆの:はい、これでよし……しみるのよく我慢したね、さすが男の子だ

 

 

マサオ:えへへ

 

 

ゆの:じゃあ戻ろっか……足まだ痛いだろうからおぶってあげるよ

 

 

ゆのはマサオを抱き上げて手を背中へ回す

 

 

マサオはゆのにしっかり掴まる

 

 

ゆの:じゃあ行くからしっかり掴まっててね

 

 

ゆのは休憩所へと戻るため歩き出す

 

 

そして休憩所では

 

 

しんのすけたちが既に戻っていた

 

 

風間:まったく、どこまで行く気だったんだよ、あやうく迷子になるところだっただろ

 

 

しんのすけ:いやーそれほどでもー

 

 

風間:褒めてない!!もう少し下に行ってたらどうなってたかわからないぞ!

 

 

ネネ:そうよそうよ

 

 

ボー:ボア

 

 

そこへマサオをおぶったゆのが到着する

 

 

しんのすけ:お、マサオくんだゾ

 

 

風間:あ!ホントだ!見つかったんだ!

 

 

ネネ:どこ行ってたのよ!オニギリ!

 

 

ゆの:はい、着いたよ

 

 

ゆのはマサオを休憩所の椅子へ降ろす

 

 

マサオ:あ、ありがとう

 

 

ネネ:まったく、女の人におぶられるなんて、マサオくん、あんたそれでも男なの!

 

 

ゆの:ネネちゃん、今日はそのくらいにしてあげてね、マサオくん怪我してるから

 

 

マサオ:ごめんねネネちゃん

 

 

ネネ:フン、まあ無事でよかったわ

 

 

ゆの:ごめんね皆、私が付いていながらこんなことになっちゃって

 

 

風間:いやいや、ゆのさんのせいではないですよ、それにゆのさんがいなかったらマサオくんは見つかりませんでしたよ

 

 

ボー:その通り、ゆのさんは、マサオくんを見つけた、それだけで、すごい人

 

 

しんのすけ:それにしてもマサオくん、羨ましいですなぁ、ゆのさんにおんぶされるとはーオラが変わりたいくらいだゾ

 

 

風間:お前なぁ

 

 

ゆの:あはははは!

 

 

ゆの達は気を取り直し、再び山を登った

 

 

山頂のベンチでみさえが作ってくれた弁当を皆で食べ、山をロープウェイで降り

 

 

バスに乗り、電車に揺られることまた1時間

 

 

春日部に帰ってきた

 

 

そして、それぞれの家に皆を送り届けゆのとしんのすけは家に帰った

 

 

その夜ゆのは夕食後、すぐに寝てしまう

 

 

ひろし:そっかそっか、楽しかったか

 

 

しんのすけ:うん、ゆのさんはぐれたマサオくんを捜したり、怪我したマサオくんをおんぶしたり、ちょっとかっこよかったゾ

 

 

みさえ:あらあら、大変だったわね

 

 

そして、ひろしとみさえは寝ているゆのにそっと声をかける

 

 

ひろし:ありがとなゆのちゃん、しんのすけも楽しかったってさ

 

 

みさえ:またよろしくね

 

 

その言葉にゆのは握った右手を挙げる

 

 

ひろし:ははっ、案外狸寝入りかもな

 

 

みさえ:うふふ、やーねー、寝息が聞こえてるから違うわよ

 

 

ひろし:わかんねぇぞ、さてしんのすけの話、聞いてやっか

 

 

みさえ:あんなに話すなんて、よほど楽しかったのね

 

 

『とーちゃんかーちゃん!早くー!』

 

 

みさえ:はいはい、今行くわよー

 

 

ひろし:よーし!父ちゃんと母ちゃんにもっと聞かせろしんのすけ!

 

 

その後、かなり遅くまで話していたため茶の間で寝てしまう野原一家だった




ラストのサルのシーンはネームの段階で変更があります

本来はマサオくんをサルが引きずるというシーンだったのですが人間をずれないだろうと思い追いかけられるに変わりました(笑)

どれを投稿してほしいですか?(最後の回答のキャラは活動報告へ書いてください)

  • 日常的なほんわか話
  • 涙涙の感動話
  • 色んな世界観、スペシャル編
  • クレしんと言えばのドタバタ話
  • しんのすけとひだまりスケッチの誰かとのコンビ話

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