ひだまりしんちゃん   作:影山明

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かすかべ防衛隊のパトロールだゾ

かすかべ防衛隊は公園に集まり、滑り台の下のトンネルに入り作戦会議をしていた

 

 

 

風間:今日は街のパトロールをしようと思う

 

 

ネネ:賛成!最近やってなかったものね

 

 

ボー:おまわりさんも、パトロールを、よく、してる

 

 

マサオ:そうだね、じゃあ行こう!

 

 

しんのすけ:いってらっしゃーい

 

 

風間:お前も行くんだよ!

 

 

 

こうして、かすかべ防衛隊はパトロールに打って出た

 

 

 

 

風間:おばあちゃん、一緒に渡りましょう!

 

 

おばあちゃん:おやおや、すまないねぇ

 

 

ネネ:ちょっと!犬の糞は飼い主が責任を持って片付けるのよ!

 

 

女性:す、すみません

 

 

マサオ:あ、あの~空き缶はゴミ箱に

 

 

男性:………あ、ああ……そうだね

 

 

ボー:これ、ハンカチ、落としました

 

 

おじさん:おう!悪いな坊主

 

 

かすかべ防衛隊は順調に街をパトロールし、困っている人を助けたり、ルール違反を注意したりしていた

 

 

 

そして、しばらくパトロールを続けていると歩きタバコをしているガラの悪そうな男に出くわした

 

 

4人はそろそろと目を合わさずに行こうとしたがしんのすけが声をかけてしまった

 

 

しんのすけ:おじさん!歩きタバコはいけないんだゾ!いい年して何やってんの

 

 

ガラの悪そうな男:ああん!?

 

 

しんのすけ:まったく~親に何を教わったの

 

 

ガラの悪そうな男:うるせぇんだよクソガキが、大人に生意気に指図してんじゃねぇぞコラ

 

 

マサオ:あ、あわわわわ

 

 

風間:バカ、あいつ余計なことを!

 

 

ネネ:よりにもよってあんな怖い人に注意するなんて

 

 

 

ボー:勇気、ある

 

 

風間:そりゃその勇気は認めるけど、それでケガでもさせられたりしたら元も子もないぞ

 

 

ガラの悪そうな男:おい、ガキ……おめぇは何様だ?お?

 

 

しんのすけ:………んもーお子様に決まってるでしょー

 

 

ガラの悪そうな男:そういうこと言ってんじゃねぇよ!もういい!とりあえず痛い目を見てもらうしかねぇな、覚悟しろや!

 

 

拳を振り上げる男

 

 

そこにゆのが通りかかる

 

 

ゆの:あ!しんちゃん!

 

 

しんのすけ:おお!ゆのさん!

 

 

ガラの悪そうな男:なんだ、ガキの次は女か……

 

 

ゆの:何があったの?

 

 

しんのすけ:このおじさんが歩きタバコしてたから注意したら怒ってオラを殴ろうとしてるの

 

 

ゆの:ちょっと!何をしようとしてるんですか!

 

 

ガラの悪そうな男:うるせぇんだよ!邪魔すんな!おめぇにゃ用はねぇんだよ

 

 

ゆの:ダメ!させない!この子をどうしても殴るというのなら私を倒してからにしなさい!

 

 

ゆのは両手を広げてしんのすけを守る

 

 

ゆの:しんちゃん!行って!今のうちに!

 

 

しんのすけ:で、でもぉ

 

 

ゆの:いいから!走れーーっ!!

 

 

しんのすけ:ほ、ほい!

 

 

 

しんのすけは走り出した

 

 

風間:よし!警察へ行こう!おまわりさんに知らせるんだ!

 

 

かすかべ防衛隊も続き、交番へ向かった

 

 

ガラの悪そうな男:へっへっへ、ガキを逃がしてどうする気だ?まさかこのオレとやろうってのか?

 

 

ゆの:………まあ、そんなところでしょうか

 

 

 

ゆのはゴクリと生唾を飲む

 

 

ゆの(ど、どうしよう……大人とケンカなんてしたことないから勝てるかどうかわかないよ)

 

 

そこへ

 

 

宮子:………お、ゆのっちだ……どれ、本気にさせてあげよう

 

 

 

宮子はスーッと息を吸い

 

 

宮子:やーい!胸無しチビ!

 

 

ガラの悪そうな男:な、何っ!?

 

 

ブチッ

 

 

ゆの:言ったなああぁぁ~!!

 

 

ガラの悪そうな男:え!?ちょ!ちょっと待てよ!オレじゃねぇよ!

 

 

ゆの:このぉ!

 

 

ゆのは跳んで回し蹴りを放った

 

 

ガラの悪そうな男:ぐほぇ!

 

 

ゆの:まだまだぁ!

 

今度は倒れたところに脳天かかと落とし

 

 

ゆの:この!この!この!

 

 

男の腹を何度もゲシゲシと蹴りつけるゆの

 

 

そこに警官が駆けつけた

 

 

警官:ちょっとちょっと!落ち着いて!

 

 

警官に羽交い締めにされ落ち着きを取り戻すゆの

 

 

野原家

 

 

ゆの:そういえば……誰が言ったのかな……

 

 

宮子:何を?

 

 

ゆの:私のこと、胸無しチビって

 

 

宮子:あ、それ私だ

 

 

ゆの:え!?

 

 

宮子:あ、しまった!

 

 

ゆの:みぃ~やぁ~ちゃ~ん?

 

 

宮子:ゆ、ゆのっち!ドードー!

 

 

ゆの:うふふふふ、寝る前にちょっと遊ぼっかぁ~

 

 

 

宮子:ヒイイィ!

 

 

ポキポキと指を鳴らして宮子に近づくゆの

 

 

家中に宮子の悲鳴が響き渡ったという

 

 

 

ヒロ:ゆのさん、ひだまり荘に来たときより凶暴になってない?

 

 

沙英:うん、ていうか宮子も悪ふざけが過ぎるよ

 

 

今日も野原家は賑やかであった

 




ゆのがしんのすけを守る話

大人とケンカしたことなんかないという理由は別作品で語られてますのでそちらをご覧下さい

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