ある春の日、野原家では花見に行こうかと言う話が持ち上がる
ひろし:そろそろ桜も満開だろうからいっちょ行ってみるか
しんのすけ:おお!父ちゃん太もも~!
みさえ:じゃあお弁当作らなきゃね
ヒロ:腕によりをかけなきゃいけないわね
ひろし:場所取りどうすっかなぁ……昼間から行ったんじゃほとんどいい場所撮られてるよなぁ
宮子:沙英さんならテツヤニストだから適任じゃない?
沙英:おいコラ、誰がテツヤニストじゃ、こちとら好きで徹夜してんじゃないっつーの
ゆの:そうだよ宮ちゃん、沙英さんはお仕事してるんだよ?
宮子:そっかーじゃあゆのっち頼んだ!
宮子は親指を立てて言った
その瞬間ゆのはビキッと青筋を立てた
ゆの:なんでそこでそうなるわけ?
宮子:ヒロさんはお弁当作るし、沙英さんはお仕事してるし、私はしんのすけ殿と夢の国へ行かねばならないし
ゆの:…………あのね、それを世間一般では『寝る』というんだよ
宮子:あははは、ですよねー
ゆの:はぁ、もういいよ……行くよ行きますよ、行きゃいいんでしょ行きゃ
ゆのはぶつぶつと文句を言いながら身支度をしてブルーシートを持って出ていく
宮子:風邪引かないでねー
ゆの:えーえー、精々気をつけますよーだ
ゆのは宮子にキレ気味にそういって春日部公園へ向かい、良さそうな場所でシートを広げて重しを乗せて座る
ゆの:もーあったまくるなー宮ちゃんめ……フンだ……しばらく口聞いてやんないモンね~だ
ゆのは宮子への怒りで頭が一杯だった
野原家
沙英:宮子ぉ、ありゃマズいってば……ゆの完全に怒ってるよ、そのうちプッツンとキレちゃうよ
ヒロ:そうよ?明日お花見行ったら謝りなさいよ?
宮子:えへへ、そうですね
みさえ:さ、そろそろ寝ましょう……明日早いわよ
そして全員眠りについた
春日部公園
ゆの:………
ゆのはシートに大の字で寝転んでいた
ゆの(一発……一発だけでも思いっきりぶん殴ってやる……あの人をバカにしたような顔に!)
『あははは~ですよねー』
ゆのは宮子の顔を思い出してみる
ゆの:………!
ゆのはカバッと起き上がり桜の木を見つめる
ゆの:んあぁー!もう!
ゆのは思い切り桜の木を蹴飛ばした
ゆの:………くっそ……イライラする……今の私は私じゃないみたい……何もかも宮ちゃんのせいだ……
ゆのはがっくりとうなだれた
ゆの:………うん、決めた……思いっきりぶん殴ってから思いっきり蹴っ飛ばしてやる……そうしなきゃ気が済まないよ……
ゆのは上半身を起こしキッとした表情でそういった
そしてカバンから財布を出して自販機に飲み物を買いに行った
しばらくして夜が明けた
ゆのは足音で目を覚ました
はしゃぐような声が聞こえた
ゆのはニヤリと笑って目の前に立ちふさがる
ゆの:楽しそうだねぇ~宮ちゃん
宮子:よ!ゆのっち!場所取りご苦労さま!今日は楽しも……
ゆの:ふざけたことを抜かすんじゃ……ないよ!
ゆのはバキッと思いっきり宮子の頬を殴った
ゆの:はぁ……はぁ……まだ次があるんだ……ほら立て
宮子:う、ううう……ゆのっち
ゆの:気安く……ゆのっちと……呼ぶな!
ゆのは右足を上げ、曲げて溜めを作ると勢いよく伸ばして宮子の腹部を蹴飛ばした
宮子は少し吹っ飛んだ
宮子:ご、ごめんなさい……昨日は……どうかしてたよ……
ゆの:………
宮子:ゆ、許して……もう2度あんなことしないから!
ゆの:………いいよ、もう……殴って蹴ったら気がすんだよ………スーッ、ハー
ゆのは深呼吸すると
ゆの:ごめんね、宮ちゃん……痛かったでしょ?
宮子:あ、ああ……ゆのっち
ゆの:おいで
ゆのはニッコリ笑って手を広げて宮子を受け入れる
宮子:ゆのっちぃぃぃぃ~!!
宮子は涙を流しながらゆのの胸に飛び込む
それをゆのはギュッと抱きしめる
しばらくして沙英達と野原一家が到着した
弁当を食べ、桜を見ながら歩いて、写真を撮って
野原一家は最高の花見をした
ちなみにゆのはパンチとキックに爽快感を感じ、またやってみたいと黒い考えがよぎったという
お花見の場所取りネタ(笑)
ゆのが少し怖いですがこれはこれでカッコいいから良しとしましょう(笑)
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