ある暑い日、ゆのは庭で草むしりと水撒きをしていた
ゆの:よし!これで終わり!さてっと
ゆのはファイティングポーズを取りシャドーボクシングを始める
途中、シッシッと息を吐き出す
ゆの:ふーっ、あっつ……麦茶でも飲むか
汗を腕で拭い家に入ろうとしたとき
???:チェッ、何だ留守か……しょうがない、出直すか
ゆの:ん?何だろ、子供の声……?
ゆのは玄関に行ってみると
小学生くらいの少年が立っていた
ゆの:どうしたの?この家に何か用?
ゆのは目線を合わせて話しかけてみる
???:アンタ誰だ、この家の人じゃないでしょう、泥棒か?何代目の孫だ
ゆの:何代目の孫でもないし……泥棒でもない!私は木村ゆの!
???:ふ~ん、オレは神幸太……この家の野原ひろしの妹のミチルの息子です、以後お見知りおきを
ゆの(なんだろう、なんか取っつきにくい……とりあえず中に入れるか)
ゆのは幸太に中に入るよう促して中へ入れる
麦茶をグラスに注いで渡す
ゆの:一人で来たの?
幸太:ええ、まあ
ゆの:凄いね、あ、ちょっと待ってね確か冷蔵庫にアイスが
ゆのは立ち上がり台所へ行った
幸太(そういえば何であの人ここにいるんだ?伯父さんの知り合いか?)
幸太が考えていると声が聞こえた
『また君は私の制服で遊んで!何回言ったら理解するつもりだ!』
『南海行ったら理解するゾ!』
幸太(どうやって南海で理解するんだよ……無理だろ)
しばらくするとしんのすけが頭にこぶを作って出てきた
ゆのに殴られたのだろう
幸太:お前なぁ、いい加減に懲りろよ……またって事は何回かやってんだろ?
しんのすけ:いやーそれほどでも~
幸太:褒めてねぇよ!
ゆの:お待たせ!はい、アイス
しんのすけ:オラには~?
ゆの:あんたはさっき食べたでしょうが、食べ過ぎは厳禁!みさえさんからも言われてるんだからね
しんのすけ:おけちなんだから~
ゆの:何と言われてもダメ!
そうこうしている間に幸太はアイスを食べ終わった
幸太:あの、ちょっと行きたいとこあるんですが
ゆの:ん?どこ?
そこはゲームセンターだった
ゆの:やっぱり男の子だね、ゲームとか好きなんだ
幸太:まあ、そうですね……親父も母さんもあまりオレに構ってるヒマとかないんで……だけど親父がたまに連れてきてくれたのがゲーセンなんで
ゆの:そうなんだ、何やりたいの?
幸太:あれかな、ミッドナイトドライブ、親父とよくやってるんですよ
ゆの:あれか、じゃあ私と対戦してみる?
幸太:木村さん、速いんですか
ゆの:まあね、やってみればわかるよ
ゆのと幸太はシートに座りコインを入れて準備する
『カウントはじめるぞぉ!!』
『5!』
『4!』
『3!』
『2!』
『1!』
『GO!!』
2人は一斉にスタート
ゆのと幸太は抜きつ抜かれつの互角の勝負を繰り広げた
ゆの(速い、今まで戦ってきた相手なんて比べものにならない!)
幸太(いいぞ、これだ、この感じだ!バトルはこうでなくちゃならねぇ!)
ゆのは日差しを避けるために持ってきたサングラスをかけて本気モードに入る
ゆの:………よし、いくか
幸太(なに!?)
ゆのはシフトチェンジとアクセルワーク、ブレーキングを巧みに使い分けて徐々に幸太を圧倒していく
幸太(マジかよ!親父と同じくらい……いや、その上を行く走り!)
そして、ゆのの勝利で終わった
ゆの:速いね、驚いたよ
幸太:ども、木村さんも速いですね、負けましたよ
その夜、幸太は泊まっていくことに
全員に自己紹介をしてゆのとしんのすけと風呂に入る
先に2人で入る
幸太:なぁ、しんのすけ……木村さんて……その
しんのすけ:お?
幸太:いつも、ああいう服着てるのか?
もちろん、ワイシャツジーパンスタイルのことである
しんのすけ:うん、着てるゾ
幸太:か、カッコいいな、木村さんて
そこへゆのが入ってきた
ゆの:お邪魔しまーす
幸太:はわっ!
幸太は赤くなりお湯に潜った
ゆの:あれあれ?幸太くん、私の裸ってそんなに魅力的?悩殺しちゃった?
しんのすけ:うーむ、オラには効きませんなぁ
ゆの:やかましい!!アンタにゃ聞いてねぇよ!
しんのすけ:んもーおまたげないゾ
ゆの:お風呂でそれ言うと際どいからやめて!!
幸太は翌日には秋田のじいちゃんのところへ顔を出しに行って、帰ったそうな
越後屋大輔先生のパタフィニット・ストラスからオリジナルキャラの幸太くんを借りました
向こうでは凄い能力がありますがこちらでは普通の男の子です
ていうかゆの、タオルくらい巻けよ(笑)
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