ひだまりしんちゃん   作:影山明

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母ちゃんなんか嫌いだゾ2

おもちゃを片付けなかったしんのすけはみさえに怒れるも口答えをしてしまいゴミ袋におもちゃを詰め込まれ捨てられてしまう

 

 

その後、落ち込んでいるところに慰めに来たひまわりに八つ当たりし泣かせてしまったしんのすけはみさえに謝るように言われるが怒ったみさえが怖かったのか口ごもってしまい謝れなかった

 

 

そして謝れないのならうちの子ではないと言われたしんのすけは外へ飛び出し走り去ってしまう

 

 

沙英はみさえにある物を確認してからしんのすけを探しに出かけた

 

 

沙英:さて、どこかな……子供の足じゃそう遠くまでいけないから……あそこかな

 

 

ゆの:沙英さーん!

 

 

沙英:ゆの、どうしたん、そんなに急いで

 

 

ゆの:私もしんちゃん探しに行きます!ジッとしてられなくて

 

 

沙英:うん、いいよ、ゆのは優しいからね

 

 

沙英はゆのをつれてしんのすけがいると思う場所へ行った

 

 

そしてそこにしんのすけはいた

 

 

沙英:やっぱりここか

 

 

ゆの:どうしてわかったんですか

 

 

沙英:経験があるんだよ、私にも……智花がいたからね、やったんだよ同じ事

 

 

ゆの:飛び出したんですか?家

 

 

沙英:まあね、さて声をかけてくるか

 

 

しんのすけは公園にいた

 

 

もう夕暮れ時で誰もいない3つある内の真ん中のブランコに乗ってただユラユラ揺らしていた

 

 

沙英はさり気なく左隣に座った

 

 

沙英:いや、なつかしいなあ、ブランコなんて何年ぶりかなぁ

 

 

しんのすけ:…………何しに来たの

 

 

沙英:ん?いや何となく来たくなったんだよ、公園

 

 

しんのすけ:ホントはオラを探しに来たんでしょ、母ちゃんに言われて

 

 

沙英:フフ、わかっちゃったか、でも1つ違うな、みさえさんには頼まれてないよ

 

 

ゆのは2人を見ていたがジッとしていられなくなり自身もしんのすけの右隣に座る

 

 

沙英:ねぇ、しんちゃん、ひまわりちゃんの事、嫌い?

 

 

しんのすけ:………

 

 

沙英:あのね、私も同じ事したことあるんだよ、しんちゃんと同じくらいの時かな

 

 

しんのすけ:………

 

 

沙英:ほら、この前来たでしょ?智花、あれ私の妹なんだ

 

 

しんのすけは沙英の話を黙って聞いている

 

 

沙英:智花が生まれてから両親ももうつきっきりでね、ついこの間まで私につきっきりだったくせにさ、ある時親と喧嘩しちゃってさ……飛び出したよ、行き先ももちろん公園

 

 

しんのすけ:公園で何してたの?

 

 

沙英:もちろん、こうやってブランコに揺られてるだけ、そのうちお腹が空いてね、家に帰るんだ、そうしたらさ

 

 

しんのすけ:そうしたら?

 

 

沙英:家に入ったらあったかいご飯が用意しあるんだよ、もちろん全員分、親が何もなかったかのように私を呼ぶんだよ、早く食べないと冷めちゃうよってね

 

 

しんのすけ:それでどうしたの

 

 

沙英:もちろん食べたよ、お腹空いてたしね、その後親に聞いたんだ、怒ってないのかってね

 

 

しんのすけ:うん

 

 

沙英:『怒ってないよ、母さんも言い過ぎた、智花も赤ちゃんだけど沙英もまだ小さいものね、でも少しずつでいいからお姉ちゃんになってね』って言ってた、だからみさえさんも同じだと思う

 

 

しんのすけ:………

 

 

ゆの:あ、あのねしんちゃん……私、一人っ子だから兄妹げんかとかしたことないんだ、だから少し羨ましいなぁ

 

 

沙英:帰ろうか、しんちゃん……みさえさんも言い過ぎたって言ってたよ、お母さんと仲直りしようよ、ね?

 

 

しんのすけ:うん

 

 

そして3人は家へと向かう

 

 

家の前ではみさえが心配そうにウロウロとしていた

 

 

みさえ:あ、しんのすけ

 

 

しんのすけ:か、母ちゃん……母ちゃあああぁぁん!!

 

 

みさえ:しんちゃあああぁぁん!!

 

 

しんのすけとみさえはおたがいに走り出す

 

 

しんのすけは途中でみさえに飛びつきみさえはしゃがんで両手を出ししんのすけを受け止め抱きしめる

 

 

しんのすけ:母ちゃん!嘘だゾ!母ちゃんが嫌いなのもひまわりが嫌いなのも全部嘘だゾ!

 

 

みさえ:うん、うん!わかってるわよしんのすけ、ママも言い過ぎたわ、ごめんね

 

 

しんのすけはみさえの胸の中でしばらく声を上げて泣いた

 

 

そして家に入る

 

 

 

みさえ:しんのすけ、おもちゃ箱みてごらん

 

 

しんのすけ:え?

 

 

しんのすけが『おもちゃぼこ』と書いてある自分のを見てみると

 

 

しんのすけ:アクション仮面、カンタムロボ、シリまるだし……他のも全部あるゾ!

 

 

みさえ:ママ、捨ててなかったの……反省したら返してあげようと思って、しんちゃんの言うとおり捨てられなかったわ

 

 

しんのすけ:母ちゃん、オラ今度からちゃんとお片づけするゾ!

 

 

みさえ:うん!

 

 

その直後、しんのすけのお腹が鳴る

 

 

しんのすけ:ああ~腹減った~

 

 

みさえ:ふふふ、もう少しでご飯できるから先にお風呂入っちゃいなさい

 

 

しんのすけ:ほーい

 

 

ゆの:あ、じゃあ私と入ろうか?

 

 

しんのすけ:お胸ないからやだー!

 

 

ゆの:もー!気にしてるのにー!

 

 

みさえ:ふふふ、じゃあひまも入れてやって

もらえる?

 

 

しんのすけ:ほーい、ひまーお兄ちゃんとお風呂入るゾー!

 

 

ひまわり:たい!

 

 

そして3人はお風呂に入り

 

 

その後皆で楽しく夕食を食べた

 

 

シロのご飯は……忘れられていた

 

 

シロ:クゥーン




続き

沙英の過去はもちろんオリジナル

オレの脳内アニメでは沙英の回想シーン入ります(笑)

抱き合うところはもう涙涙です

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  • 日常的なほんわか話
  • 涙涙の感動話
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