ひだまりしんちゃん   作:影山明

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探偵一家野原だゾ

カスカベ・シティにある1つのBAR

 

 

そこに、ある男が1人

 

 

野原ひろし、彼は泣く子も黙る名探偵

 

 

今宵も、彼は事件へと巻き込まれる

 

 

カランカランとベルが鳴る

 

 

『すみません、こちらにどんなに臭い靴下の匂いがあっても事件の匂いを逃がさない探偵の野原ひろしさんはいらっしゃいますでしょうか』

 

 

ひろし:ああ、そいつぁオレだ……何のようだい?お嬢さん

 

 

『申し遅れました、私は吉野屋と申します、今回はあなたにご依頼をしたく、はるばるヒダマリシティより参りました』

 

 

ひろし:ほう、それはそれは……マスター、彼女にクツシタ・ジャスミンを……オレの奢りで

 

 

 

マスター:はい、かしこまりました

 

 

マスターはシャカシャカとシェイカーをし、カクテルを作る

 

 

マスター:おまたせしました、クツシタジャスミンです

 

 

吉野屋:………臭そうな名前なのに美味しい……こんなカクテルがあるなんて

 

 

ひろし:ところでお嬢さん、ご依頼とは

 

 

吉野屋:私のお屋敷にある、金のゾーサンを、怪盗バッテン三世が狙っているのです、是非ひろしさんのお力でバッテン三世の手から守っていただきたいのです

 

 

ひろし:なるほど、それでは行きましょうかお嬢さん

 

 

 

ひろしは吉野屋を車に乗せ、お屋敷へと向かう

 

 

ひろし:ここだね

 

 

吉野屋:はい

 

 

屋敷に入るひろし

 

 

果たしてバッテン三世とは!?

 

 

ひろし:奴が来るのは12時か……今11時半、まだ少し時間があるな……

 

 

しんのすけ:よっ!父ちゃん!

 

 

 

ひろし:おう!しんのすけ!ってなにぃ!?

 

 

みさえ:やっぱりね、夜中にこそこそ出てくからつけてみりゃやーっぱり依頼を受けてたのね、美人から!

 

 

ひろし:お、お前ら!どうやって!

 

 

みさえ:タクシーにあなたの車を追ってもらったのよ

 

 

 

ひろし:い、いや……その……内緒にする気は無かったんだ……信じてくれみさえ

 

 

みさえ:じゃ明日のバーゲン荷物持ちね

 

 

しんのすけ:オラ!ジャンボスペシャルチョコレートパフェ!

 

 

ひろし:わかったよ、わかったよ、荷物持ちゃーいいんだろ!パフェ奢りゃいいんだろ!ちきしょー!!!

 

 

『君たち!静かにしたまえ』

 

 

『そうだ、怪盗バッテン三世が来るんだぞ』

 

 

『フ、本来ならば私1人でいいのだかね』

 

 

しんのすけ:おおー!アクション仮面にカンタムロボ!それにぶりぶりざえもん!

 

 

アクション:私はアクション仮面ではない、アクション刑事(デカ)だ

 

 

カンタム:私はカンタムロボではなく、カンタム刑事だ

 

 

ぶりぶり:私はぶりぶり刑事だ

 

 

ひろし:汚ねぇ名前

 

 

ぶりぶり:なんだと!私を怒らせるとインターポールが黙ってねぇぞ!

 

 

しんのすけ:インスタントポーク?

 

 

ぶりぶり:おいコラ!何を聞き間違えとんじゃ!

 

 

その直後、謎の煙がモクモクと屋敷中を包んだ

 

 

 

ひろし:な、なんだぁ!?

 

 

『ぬふふふふ!ごーくろーさん……ゴホッゴホッ……宮ちゃ……煙はもう、いい、よ』

 

 

宮ちゃんと呼ばれた金髪の女性、何故か着物を着て刀を下げサンマをパタパタと七輪で焼いていた

 

 

 

『だあああ~!』

 

 

『ふふふふ、こんな大勢でいるとはね……まあ、私らの敵ではないけどね』

 

 

眼鏡をかけて黒いコートと帽子を被った女、沙英

 

 

リボルバー片手にクルクルと華麗なガンプレイを見せる

 

 

『うふふふ、もらうわよ、金のゾーサン』

 

 

赤いセクシーな衣装に身を包み、胸の谷間から一万円札を出し口づけをするヒロ

 

 

 

そして

 

 

赤いジャケットに青いシャツ、黄色のネクタイに鼠色のズボン

 

 

 

デデン!デデン!

 

 

デデン!デデン!

 

 

宮子:バテンバテーン!

 

 

ゆの:それ聞き間違いだよ!バッテン・ザ・サードだよ!

 

 

ひろし:あいつらのあの格好……昔の怪盗アニメに似てるなぁ

 

 

みさえ:あのアニメ好きなのかしら

 

 

しんのすけ:コスプレーヤーって奴ですな

 

 

ゆの:………ち、違う……よ……じゃなかった、違うってーの!

 

 

沙英:私たちは金のゾーサンをもらってずらかるぜ!

 

 

ヒロ:うっふーん、もらうわよ~ん

 

 

 

ゆの:えっと、ぐふふ~ヒ~ロさぁ~ん

 

 

ヒロ:ゆのぉぉん

 

 

宮子:でやー!またつまらん豚を斬ってしまった

 

 

 

ぶりぶり:あ、手、斬られてる……て!そんな木刀で切れるわきゃねーだろ!このボケェ!

 

 

 

アクション:カンタム刑事!

 

 

カンタム:おう!

 

 

2人はゆの達に突っ込む

 

 

 

ゆの:てや!

 

 

ゆのは煙玉を投げる

 

 

瞬く間に煙が立ちこめる

 

 

ゆの:今のうちっと……あった!金のゾーサン!あれ?これ、伸びる

 

 

しんのすけ:あ、いやーん!

 

 

ゆの:ゲゲゲっ!

 

 

しんのすけ:んもーオラのゾーサン引っ張んないでよー

 

ゆの:な、なななな!何で脱いでらっしゃるの?

 

 

 

しんのすけ:おトイレ行きたかったから脱ぎながら行こうと思ってー

 

 

ゆの:うげげ~!!後で手洗わなきゃ、とりあえず……あばよー

 

 

アクション:アクションビーム!!

 

 

 

3人:あべべべべ!!

 

 

 

宮子:ゆのっち、ヒロさん、沙英さん、御免!!

 

 

みやこは にげだした!!

 

 

 

カンタム:逃がすか!カンタムパーンチ!!

 

 

 

宮子:ごふぇ!!

 

 

しかし パンチが あたってしまった!!

 

 

 

当然、一味は逮捕された

 

 

 

ぶりぶり:フッ、終わったな……これで私も昇進……

 

 

アクション:んなわけねーだろ!アクションビーム!!

 

 

カンタム:お前が何をした!カンタムパーンチ!!

 

 

 

ぶりぶり:うげげ~!!ぐぎゃぎゃ~!!

 

 

ひろし:何だったんだ?あいつらは

 

 

みさえ:さあ?じゃあ報酬もらったらさっさと帰って明日のバーゲンにそなえましょ

 

 

吉野屋:あの~申し上げにくいのですが、報酬はなかったことに

 

 

みさえ:ええ!?なんで!?

 

 

吉野屋:あなた方は何もしてなかったので全てあのお二方に差し上げました

 

 

 

ひろし:なにぃ!?

 

 

 

震えている執事:あの方々のおかげであの一味は逮捕されたので、これは至極当然ですな

 

 

みさえ:じゃああなたの自腹ね、たっぷり買わせてもらうわ

 

 

しんのすけ:オラ、ステーキも食べたいなぁ

 

 

 

ひろし:勘弁してくれ~!!!

 

 

 

今宵、探偵は

 

 

絶望の涙を流すのだった

 

 

 

探偵一家野原だゾ

━おわり━

 




これは1話だけ(笑)

何でかは自分ですらわからない(笑)

ちなみにバッテン三世の割り振りは

ゆの→ルパン三世
沙英→次元大介
宮子→石川五右衛門
ヒロ→峰不二子

でも、ヒロの『ゆのぉぉん』はちょっとキモい(笑)

どれを投稿してほしいですか?(最後の回答のキャラは活動報告へ書いてください)

  • 日常的なほんわか話
  • 涙涙の感動話
  • 色んな世界観、スペシャル編
  • クレしんと言えばのドタバタ話
  • しんのすけとひだまりスケッチの誰かとのコンビ話

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