哿と婚約者   作:ホーラ

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第62話:繋ぐ未来

「アリア、無事で本当に良かったよー!」

 

などと言いながら白雪がアリアに抱きついている。当のアリアはパトラを退けた時の記憶がないのか、何が起こったかわからないようだ。その光景を見てカナは、クスクス笑っている。

まあ…色々あったが、パトラは棺桶に閉じ込めて逮捕した。一件落着だな。

あとは武藤たちが迎えに来てくれるのを待つとしよう。

俺は先ほどまで光っていたバタフライナイフを見て、息をついた時

 

--ハッ

 

とカナが海の方へ振り向いた。

そのまま無言で海原を見つめているカナの横顔は真っ青になっている。

初めて見るぞ。カナのこんな表情は。

 

「キンジ、早く逃げなさい!」

 

カナが叫び声をあげる。どうしたんだカナ。

あんたがそんな声で俺に叫ぶなんて、そんな取り乱すなんて、今までなかったじゃないか!

 

「逃げるのよ!急いでここから撤退しなさい!」

 

待て!待て!俺たちは撤退も何も小舟一つもないんだ。それがわからないぐらいカナが混乱している。パトラですら圧倒していたカナが。必死になっている。

 

「キンちゃん…」

 

次に異変を感じ取ったのは白雪。

 

「何かが来る。怖いよ…!」

 

自分の体を抱きしめるようにして膝をつきながら震えている。

俺も異変に気付いた。

おかしい。

さっきまで船の周りにはシロナガスクジラの群れがいた。しかし今は一頭もいなくなっている。いや、それだけじゃない。鳥も魚の気配もない。

次に起こったのは振動。今俺たちがいるアンベリール号、いや海全体が震えている。

 

「キンジ、あそこ!」

 

こういう事態にこそ勇敢さを発揮するアリアが舳先へ立ち、海面を指差した。

アリアの指が指す方、アンベリール号の前方数百メートルほどの海面が盛り上がっているのだ。

そんなバカな!

 

ザアアアアアアア

 

姿から滝のように海水を払い、俺たちに盛大に水しぶきをかぶせる。シロナガスクジラの10倍はあろうかという人工物が、俺たちの目の前でターンしていく。

なぜ人工物かとわかったといえば、巨体に書かれた『伊U』の二文字。

『伊』『U』

ヒステリアモードの頭がその文字を見て点と点をつなぎ合わせる。そういうことか!

 

--伊。それはかつて日本で使われていた潜水艦の暗号。

 

--U。これも、ドイツで用いられた潜水艦のコードネーム。

 

イ・ウーの正体は『伊U』。この潜水艦だったのだ!

大きくターンして俺たちに横っ腹を見せ付ける潜水艦は……俺でも知っている。

 

「ボストーク号…!」

 

以前武藤がプールで模型を作っていた史上最大の原子力潜水艦。

 

「知ってしまったのね。これはかつてボストーク号と呼ばれた戦略ミサイル搭載型・原子力潜水艦。出航直後に行方不明になったけれど…沈んだんじゃない。盗まれたのよ。世界最高の頭脳を持つ『教授(プロフェシオン)』に…!」

 

ターンを終えた、ボストーク号--原潜、その艦橋に立つ男を見て

 

「やめてください、『教授』!この子たちと戦わないで!」

 

俺たちを守るように俺たちの前へ出るカナ。

 

ビュ!

 

声もなく、音もなく。

カナが見えざる手に殴られたように跳ねる。

そのカナの体を受け止めた時、雷のような銃声が響いた。

カナを支える手からは熱い血の感触。

うそ…だろ?

 

「カナ!!」

 

血が、カナの胸から血が出ている。それも防弾制服の上から。

おいおい。あの男は動くそぶりを全く見せていなかった。

『不可視の銃弾』、それを狙撃銃でやったってことなのかよ!?

カナを抱いた俺の目の前に、やっとその男が見えて

 

「……!?」

 

あれは…!

 

「あ、あなたは」

 

右手に持った古風なパイプ、左手にはステッキという英国紳士と言えるような風貌。

写真のようにハンチング帽はかぶっていないが見間違えることはない。武偵の祖とされ何度も教科書で見た。

 

「曾、おじいさま…!?」

 

そう、アリアの曾祖父。

シャーロックホームズ1世だったのだから。

その横から出てきたのは可愛らしい服に身を包み、頭に紅の百合の花を飾った紅の少女。

 

クレハ・イステル。

 

イ・ウー最強の男(シャーロック・ホームズ)世界最強の魔女(クレハ・イステル)

考え付く限り最悪の状況だが、最高の相手でもある。

 

「カナ!カナ!」

 

俺は腕の中のカナに叫ぶも、力が抜けて行くのがわかる。

認めたくはない。

だが認めざるを得ない。

カナは心臓を撃たれたのだ。

カナは武偵高の制服を着ていたのに心臓を抜かれたとなると、使われたのは(アンチ)-TNK弾。

理論上作成可能とされているが、国際的に開発が禁止された装甲貫通弾だ。

 

「キンジ…これを…」

 

ヒステリアモードが解けてしまったのか、カナ…いや兄さんが俺に何かを渡してきた。

それはパトラが隠していただろうアリアの白銀と漆黒のガバメント、その弾倉、そしてこれは法化銀弾(ホーリー)…!?

法化銀弾とは純銀でできた銃弾でアンチステルス弾として知られている。しかしその分値段も高く、購買では目玉が飛び出るような値段で売られていたはずだ。なんで兄さんは俺にこれを…?

それを受け取った俺は振り向くと、アリアはアンベリール号の舳先で立ち尽くしていた。

 

「何してんだアリア!俺たちは撃たれてるんだぞ!」

 

俺はカナを抱えたままアリアの細い腕を掴み強引に引っ張ると、アリアはぺたんと尻餅をついた。

その視線は焦点を結んでおらず、空を見ているだけ。

わからないこともない。カナを撃ったのは、武偵の祖、アリアが完璧な人と称し、いつも写真まで持ち歩いていた自分の曾祖父、シャーロック・ホームズだったのだからな。

アリアのホルスターに拳銃をねじ込み、船の落下防止柵を遮蔽物にしながら海を睨みつける。

イ・ウー。

どこの国も手を出せない超人を作り出す組織。

アリアに罪を着せた無法者の組織。

そして……俺の大切な人の大切な場所。

そいつが俺たちの前に浮上している。

どこの国も手が出せないわけだ。

移動するアジトなんてさすがに思いつかない。

広大な海に潜む原子力潜水艦。

俺の脳裏に武偵殺しのハイジャック事件がよぎる。

あの時、俺たちが乗っていた飛行機はどこからともなく飛んできた対空ミサイルによってエンジンが破壊された。

あれはイ・ウーからの攻撃だったのだ。

 

「……!」

 

そして俺の目がそれを捉えた。

捉えた時にはもう遅い。

海中を白い航跡が迫ってきている。

あれは魚雷!?

 

「え…?」

 

アリアが理解できないといったような声を上げた時、2つの爆音と共に船底から激震が走る。

水中が飛沫となって俺たちのいるデッキを襲う。

 

「きゃああああ!」

 

背後から聞こえる白雪の悲鳴。

 

「白雪!」

 

振り返った先には横転したパトラの黄金櫃にしがみつくように、なんとか姿勢を保つ白雪がいた。

 

「大丈夫だよ、キンちゃん!今のは…!?」

「恐らくMK-(マーク)60対艦魚雷(シックスティ)だ!イ・ウーが撃ちやがった!」

 

パトラが自沈させようとしていた船は今ので完全にとどめを刺され沈没しつつある。

火災、浸水。ここにいても助かる見込みはない。早く退避せねば!

 

「白雪、船尾側には救助ボートがあるはずだ!それを下ろせ!」

 

と、ヒステリアモードの俺がこの船、アンベリール号の構造図を思い出しながら俺が命じると、白雪はデッキの後部へ走って行く。

次の瞬間

 

「キンイチ!!」

 

ビキニみたいな姿のおかっぱ頭、パトラが柩から飛び出してきた。

そしてパトラは俺を裸足で押しのけ、兄さんに飛びつく。

 

「お、おい」

「キンイチ、ああ、キンイチ…」

 

涙目のパトラが兄さんの銃創を抑えるとその手が青白く光り始める。その光景からわかるが、パトラはどうやら人の傷を治す超能力的な技を持っているらしい。

しかし、厳しい表情から察するに、パトラの魔力の源であるピラミットがないとなると、兄さんの致命傷は治せるかどうかはわからないぞ。

--だが、今はパトラを拘束している場合ではないな。

イ・ウーの後部の艦橋から、2人が甲板に降り立ち、全長300mはある原子力潜水艦を歩きこちらに近づいてくる。

 

(来る……!あいつらが…!)

 

イ・ウーのリーダーで1世紀前のイギリスの英雄、シャーロックホームズ。世界どころか時空を股にかける男。

そして、あんたは俺の…

 

ごすん…という低い音とともにどうやら海面下でイ・ウーと接舷したらしいアンベリール号。

その舳先は大きく火災を起こしている。

どうやってここまで来るつもりだ?

その疑問をシャーロックホームズは俺の目の前で解決した

 

(これは…氷!)

 

無数に宙を舞っている微細に光る物は氷…ダイヤモンドダストだ。銀氷の魔女、ジャンヌダルクが使っていたのと同じものが黒煙と火炎に混じり空気中を飛び散っている。

その銀氷を2人は身にまとい、こちらに歩いて現れた。

なるほど、そういうことか。

ブラドと同じように100年以上生き、兄さんの技を使い兄さんを倒し、ジャンヌの魔法を使いここへ近づいてくる。

イ・ウーとは能力をコピーし合う超人集団。ならば全員の力を持った完成形が存在するはずだ。そいつが最強に決まっている。

それがつまりイ・ウーリーダーのシャーロック・ホームズってことか!

 

「もう会える頃だと()()()()()()()

 

何気ないシャーロックの一声。

その言葉に俺の全細胞が硬直する。

こいつも違う。

格が違う。

カリスマとでもいうのだろうか。

俺たちとは明らかに違うオーラを漂わせている。

 

「卓越した推理は予知に近づいていく。僕はそれを『条理予知(コグニス)』と呼んでいるがね。僕はこれを全て知っていた。だから当然遠山金一君の胸の内も推理できていた」

 

答え合わせをするような態度でシャーロックは瀕死の兄さんにそう告げる。

兄さんは声にならない声で『だろうな』と喀血した。

 

「さて、君は僕のことをよく知っているだろう。これは決して傲慢ではない。なにせ僕という男はいやというほど、書籍や映像媒体で取り上げられているのだからね。しかし、紳士として自己紹介はしなくてはならないのだ」

 

昔の誰かを思い出させるような回りくどい言い方をしたシャーロックは一拍おき

 

「初めまして。僕はシャーロック・ホームズだ」

 

名乗った。そうだろうな。この感覚は偽物じゃない。

 

「そしてもう1人紹介しなくてはいけない人がいる。君たちは初対面ではないがね。クレハ・ホームズ・イステル。僕の()だ」

「私の忠告は聞き入れられなかったようね…」

 

残念だという顔を浮かべるクレハ。

それに対してアリアは驚愕の色を示す。

そりゃそうだろう。

こんな小さい子が自分の大叔母なんだから。

 

「アリア君、君はホームズ家の淑女に伝わる髪型をきちんと守ってくれているんだね。それは僕が君のひいお婆さんに命じたんだ。いつか君が現れることを推理していたからね」

 

アリアのツインテールを見ながら、シャーロックと自分はツインテールではないクレハがまるで子供に接するような気安さで武装した俺らに近づいて来た。

本能的に俺がベレッタの銃口を僅かに持ち上げた。

 

「動かない方がいいよ。()()

 

こちらを見ずに放たれたその言葉に俺の体が硬直した。

肌が切られたかのように感じる圧力。

それと同じかそれ以上のものを持つシャーロック。

なんだこれは…

これがホームズなのか?

 

「アリア君。君は美しい。ホームズ一族の中でクレハ君に次ぐ才能を秘めた少女。それが君なのだ。しかし、ホームズ家の落ちこぼれ、欠陥品と呼ばれ、認めてもらえない日々はさぞ辛いものだっただろう。だが、僕は君の名誉を回復させる。僕は君を迎えに来たんだ」

「あ…」

 

思考が追いつかず言葉を失ったアリアが小さく声をあげた。だが抗う声ではない。

なされるがまま、そんな声だ。

 

「行こう。君のイ・ウーだ」

 

シャーロックの眼前、その火災はダイヤモンドの力で収まっていてイ・ウーの全貌が鮮明に見えてくる。

 

「キンジ…」

 

やつに抱えられたまま振り返ったアリアは、混乱とも怯えとも言えない表情をしている。

 

「君たちはまだ学生だったね。だから『復習』の時間だ」

 

その言葉を最後にシャーロックはアンベリール号の舳先から水たまりを飛び越えるかのように軽く跳んだ。

そして、ふわりとコートの裾を広げ、イ・ウー前方へ漂う流氷群へと着地する。

 

(あ、あれは…!)

 

今のコートの不自然な動き。

あれは理子が髪を動かすのと同じタイプの超能力…!

やつはあれも使えるのか。

いやそんなことより、アリアが。

アリアがイ・ウーに連れ去られようとしている。

追いかけたい。

イ・ウーに連れ去られたアリアを追いかけたい。

だが…

 

「行かせないよ」

 

クレハが俺の前に立ち塞がった。

横浜の時のように親しげではない、真剣な顔をした様子で。

 

「遠山もわかってるよね。神崎は逃げようと思えば逃げられた。だがそうはしなかった。逃げなかったの。神崎が父さんに会うとこうなるとわかってたから、私は神崎をイ・ウーから遠ざけたかった」

 

シャーロック・ホームズの娘のクレハはこの状況が起こることを『条理予知』していたのだろう。アリアがシャーロックに賞賛され、後継者にすると言われたら逆らう理由を失ってしまうということを。

だが一つ疑問が生じる。

 

「クレハ。シャーロックと違ってお前はアリアをイ・ウーのポストにつけたくないのか?」

「ええ。私は神崎のことをリーダーと認めていないから」

 

そう言うクレハだが、相変わらず嘘がわかりやすい。

 

「じゃあ、俺を止めないでくれ。俺はアリアを助けに行く」

「それとこれは話が別。行かせるわけにはいかない」

 

俺とクレハが睨み合っているその時…

 

「バカめ…シャーロック。心臓を撃ち抜いたぐらいで、もう、義を制した、つもりか…」

 

背後から聞こえて来た声に俺は振り返った。

そこでは服を引き裂くように脱ぎ捨て、アサシンのような漆黒の防弾アンダーウェアー姿になった兄さんが立ち上がろうとしている。

流血は止まりかけているものの完全ではない。

 

「た、立つなキンイチ。まだ傷は癒えてはおらぬ!」

「これでいい。これ以上治すな」

 

しがみつくパトラを振りほどく兄さんは--いつの間にか再びヒステリアモードになっている…!?

どうやった?カナを捨て、性的興奮できる状況じゃない場面で、どうやってなったんだ。

 

「キンジ。こいつは俺が食い止める。お前はシャーロックを追いかけろ。これは好機だ。この船は日本船籍。そこでは日本の法律が適用される。つまりヤツは未成年者略取の罪を犯したのだ!シャーロックを合法的に逮捕できる」

「でも…」

「覚えておけ。好機の一瞬は無為な一生にも勝る…!」

 

どうやってヒステリアモードになったかは分からずじまいだが、今の兄さんは信用できる。その兄さんが俺を信用してくれたんだ。行くしかあるまい!

 

「行かせるわけないでしょ」

 

パァン!

俺を止めようとしたクレハの動きを逆に止める兄さんの『不可視の銃弾』。

 

「行け!キンジ!振り返るな!」

 

兄さんがそう命じる。

俺はその言葉を噛みしめる。兄さんに命じられたことを守るように。

 

「死んだらあんたの弟やめるからなッ!」

「それなら、キンジ。お前はずっと俺の弟だ」

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

キンジが流氷を渡ってイ・ウーに渡るのを視界の隅で見届けた俺は敵対する紅の少女を見る。()()()()

 

「何そのわかってますよみたいな目は」

 

どうやらもう気づいたらしい。

 

「いや、姿が変わってもお前はお前だと思ってな」

「は?何言ってんの」

 

俺の言葉に本当の疑問符を浮かべているパトラと、意味はわかってるのにわからないふりをする紅華。

 

「いや、お前の実力なら俺を相手にしながらでもキンジがイ・ウーに行くのを止めれたはずだ。でもそれをしなかった」

「……」

「甘いのは変わらないというところか」

 

紅華は銀華と同じくキンジに甘い。

それは火を見るより明らかなことで、実際にそうだった。やはり能力を除けば普通の少女ということか。

 

「一つ勘違いしてるから訂正するけど、キンジが父さんと戦うのを止めないわけではないよ」

「!?」

 

なんだ…!?

俺と紅華の2人を囲むようにして荊の壁が展開される。

 

「今のあなたのHSSはたぶんHSSの派生系。状況を鑑みるに瀕死の重傷を負うと発現するというものかしら?じゃあ瀕死の重傷が治ったらどうなるんでしょうね?」

 

それでもHSSは解けない。そう簡単にHSSは解けるものじゃない。だが…

 

「どう、驚いたでしょ?」

 

なんでだ!?どうしてHSSが解けている?

この空間にいることでいつの間にか胸の傷は治っていた。しかしそれだけでHSSは解けるものではないぞ。

 

「HSSを持つ私がHSSを対策してないわけないでしょ。この荊の壁はHSSの元になるβエンドルフィンを抑制する結界。私なりのアンチHSSフィールド」

「くっ…」

 

やつもHSSを持つ1人。対策していないわけないということか。傷を負った体を無理して動かしたのもあり、傷が治ったとはいえHSSが解けた俺の体は動かない。ここらへんが潮時か。

 

「キンイチの看護はパトラ、お願い。私は()()()を止めに行く。父さんと戦わせはしない」

 

そう言ってアンベリール号を飛び出し颱風のセーラの魔法を使い、空中を滑空する紅華。

 

「キンイチ…」

 

俺は紅華を止めることができなかった。

しかし、これは()()()だ。

ヤツを実力で止められるのは『教授』だけだ。

だが、キンジ。

お前なら…

お前なら彼女に勝つ…いやそれ以上のことができるかもしれない。

俺はその『第二の可能性』にかけた。

 

頼んだぞキンジ…。

 

 

 




あと4話ぐらいで終わる予定です

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