iron whale   作:セメント工房

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久しぶり(?)の投稿です


25話 見られてはいけないものを見られた時の反応って一番難しいよね・・・

午前0時頃、静まり返った港町の一角。

海辺に面した土地に一人の男が潮風に煽られながら佇んでいた。

(・・・さてそろそろ始めるかのぅ)

そう言うと男は地面に手を置いた。

(完成図をイメージ・・・こんな感じかのぅ)

男は目を閉じて何かを念じるように手に力を入れた。

 

すると手をかざした所を中心に、青い光の線が伸びていった。

やがてその線は地面に大きな長方形を画いた。

横幅18m、奥行き130mの大きな長方形だ。

(イメージはこんな感じかな?・・・よし!これで行こう!)

男は目を瞑り手に力を入れた。

すると地面が青白く光り、変形した。

 

 

やがて、地面に深さ8mのドックが出来上がった。

(あとは建屋じゃな・・・)

そう言って再び地面に手を置いた。

すると今度はドックを覆うようにレンガ造りの建屋が完成した。

「・・・よし・・・これで404の整備がで・・・きる・・ぞ・・・バタッ」

そう呟きながらその男、春樹はそのまま建屋に寄りかかって眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー伊404---

朝日が顔を出し始めた午前4:30.

昨日春樹を除いた4人は王城から帰ってきた後、伊404で過ごしていた。

そして4人は甲板で朝の風を浴びていた。

「やっぱり朝はいいなぁ」

「そうだな・・・」

「春樹は嫌いだって言ってたな・・・」

「そう言えばそんな事言ってたね・・・・あれ?」

「「「「そう言えばあいつ(春樹)どこに行ったんだろう?」

彼らは春樹を置いて帰ってきたことに今更気づいたのであった。

「あとなんか景色少し変わった気がするんだけど・・・」

卓也は周りを見渡してある建物を指さした。

そこには昨日まで無かったレンガ造り建物を指さした。

「・・・無駄に大きいな・・・」

「・・・あんなに大きな建物一晩で作れるのかな?」

「「どう考えてもできないだろ」」

「取り敢えず行ってみない?」

「そうだな」

「決まり!」

4人はその大きな建物に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人は建物の真下に着いて、あるものを目撃した。

「・・・あれ春樹だよな?」

卓也は壁にもたれて寝ている春樹を指さした。

「間違いない・・・はず」

タカは不思議そうに言った。

「なんであんな所で寝てるんだろう?」

「さぁ?」

こうきとベレッタも不思議そうに言った。

「まさか死んで無いだろうな?」

そう言って卓也は春樹に近づき揺さぶって起こした。

「おい。起きろ~」

「・・・んぅ?」

春樹は眠たそうに眼を開けた。

そして状況を判断し跳ね上がった。

「お前達、いつからいた!?」

「今来たところだが?そしたらお前が寝てたんだ」

卓也が説明した。

「それで一体これはなんだ?」

タカが春樹に聞いた。

「よくぞ聞いてくれた!これは伊404の整備用のドックじゃ!外部からは中が見えないようにレンガ造りの壁で覆ったのじゃ!」

はるきは 自慢げに言った。

しかし4人の興味はそこではなかった。

「「「「一晩でこれを作ったの(か)?」」」」

「・・・え?」

春樹は気づかれてはいけない事に気づかれてしまったと焦っていた。

「さてこれはどう言う事かな?」

こうきにすごい笑顔で迫ってきた。

「えぇっと・・・これはじゃな・・・」

そう言って春樹は説明し始めた。

 

 

 

「・・・という訳なんじゃ・・」

「つまり・・・」

「ただ能力を使って作ったという事か?」

春樹はうなずいた。

すると4人ははぁっと溜息をついた。

「そうならそうと言ってくれれば良かったのに・・・」

「隠す必要ねぇじゃん」

卓也とこうきは口々に言った。

「・・・え?」

春樹はきょとんとしていた。

「誰もわしを怖がったりせんのか?」

「何故そう思う?」

タカが不思議そうに聞いた。

「だって一晩でこんなのを作ってしまうような奴じゃぞ?」

「それだけだろ?じゃぁ怖がる理由ねぇじゃん!」

そう言ってタカは春樹に微笑んだ。

「うぅ・・・さすがわが助手よおぉぉぉぉぉ!」

そう言って4人に抱き着いた。

「「「「いつからお前(春樹)の助手になった!?」」」」

「この世界に来てからじゃあぁぁぁ!」

 

 

 

 

こうして5人はこの世界で新たな一歩を踏み出したのだった

 




うーん終わり方が微妙です・・・"(-""-)"
それにまだまだ文才が・・・


意見感想があればどしどし書いてください!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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