あなたが手を引いてくれるなら。   作:コンブ伯爵

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【注意】
・この回は五章全体の後書きとなっています。
・五章を読み終えてない方は御遠慮願います。
・メタ発言...というより、もはやメタ回です。
・この回を読まなくても、本編には一切支障はありません。

・それでもよろしければ、お楽しみください。


座談会(五章解説)

コンブ伯爵(以下“作”)

「第五章完結、お疲れさまでした!」

 

翔・電「「お疲れさまでした(なのです!)」」

 

翔「いや〜、終わったな...」

 

電「なかなかの長丁場だったのです!」

 

作「さて...今回は第七鎮守府提督・翔くんと艦娘さんを代表して電たんに集まって頂いたんですが...」

 

翔「座談会、って聞いたぞ?」

 

作「はい。今回はお二人さんと、天の声君と一緒に第五章の解説をしようと思ってます。

 どうぞよろしくお願いしまーす。」

 

翔・電「「よろしく頼む(のです)!」」

 

 ────よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────五章タイトルについて、どういう経緯で決まったんでしょうか。

 

作「“災厄は光とともに”...これは五章の主軸となった深海棲艦の過去に由来していますね。」

 

電「新型爆弾...なのです?」

 

作「そうです。タイトルを見て、九割の人が『なんじゃこれ』ってなって、“異形”さんが出てきて更に混乱して...最後に(艦これを知る読者さんなら恐らく)誰もが知る彼女の過去を持ってきまして、『なるほどなぁ〜!』っていう感じを狙ってみました。」

 

翔「感想を見る限り、いい感じに楽しめてもらえたみたいだな。」

 

電「感想ありがとうなのです!」

 

 

 

 

 

 ────では五章を振り返っていきましょうか。

 

 ────34話“一通の手紙”について。

 

電「冒頭から謎の文章で始まっているのです!」

 

作「このお話はある戦艦と漁船の語りから始まっていますね。」

 

翔「深海異形姫が何故生まれたのかに繋がっているってことか...」

 

作「そうですね。でもこの語り文、実はかなり頭をひねって書いたんですよ??」

 

電「適当にそんな感じの言葉を並べたんじゃないのです?」

 

作「い、電たん手厳しいなぁ...

 ともかく、見てもらったら早い。

 

 ...天の声さん、お願いします。」パチン

 

 

 

 あいうえおかきくけこ────

 

 あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと────

 

 

 

電「...!!

 “────”に変な改行が入ってるのです!」

 

作「よく気づきましたね。

 ハーメルンさんに投稿するに限らず、ほとんどのサイトやSNSで文頭やら文末、変な位置に記号を置くと勝手に改行されるんですよね。」

 

翔「ある程度伏線を織り込みたいが、文字数がかなり限られている...板挟みだな。」

  

電「なるほどなのです...」

 

作「さて内容に触れますと、いつものように過ごしていた第七鎮守府に、元帥から直々にお手紙が届いて、内容が何やら怪しい...という流れですね。」

 

翔「見事なまでに“起”だな。」

 

作「やはり初めての対深海棲艦なお話ですし、展開をきっちり進めることを意識した結果...せめて“起”だけでもハッキリさせようと思いまして(笑)」

 

電「“ジョンプ”、“マガズン”、“ペノ”、“雪聴だいふく”...

 どっっかで聞いたことあるような────」

 

作「あああああああああああ!!!!」

 

翔「電...それは言っちゃダメなヤツだ。」

 

電「むぅ...日本語は難しいのですー(棒)」

 

翔「コンブ、電が失礼────」

 

作「そうだよね日本語難しいよねこの失敗を次に活かそうね電たん!」

 

電「わかったのです!(計画通り...!)

 

 

翔「(ダメだこの作者...)」

 

 

 

 ────話を戻しまして、35話“ある男の過去”。

 

翔「ここでようやく“無駄”に気になる伏線が回収されたな。」

  

電「こんな所で回収してしまうなんて、勿体なさすぎるのです。折角のドキドキが“無駄”なのです。」

 

作「うぅ...確かにもう少しあっためるべきでしたね...当時の自分が如何に勢いだけで書いていたのかがわかる一話ですね...今章最大の反省点です。ハイ。」

 

翔「まぁでもここの憲兵さんの身体の描写で、ある程度慣らしておかないと...」

 

電「“異形”さんは...あまり思い出したくないのです」

 

 

 

 ────36話“異形撃滅作戦”。

 

作「35話から少し時間が飛んで、いきなり前線基地から始まったこのお話。」

 

翔「この話で元帥の本当の目的...そして正式な作戦名が明かされたな。」

 

作「このお話に限らず五章全体に言えることなんですが、実は“ビキニ環礁”というワードを絶対に出さないようにしてたんですよね。」

 

電「言ってしまうと...“異形”さんの正体に勘づいてしまう読者さんがいるかもしれないのです。」

 

翔「マーシャル諸島沖...で気づかれてしまったかもしれないが、気づける読者は少ないはずだ。それはそれでいい感じに難しいヒント...ある意味伏線、とも言えるな。

 ...よくラストまで持っていけたな。」

 

作「面白いお話を書くには伏線を使いこなせないと、ね?」

 

翔・電「「憲兵さんの過去」」

 

作「ごめんなさい調子に乗りました」

 

 

 ────この回の加賀さんの発艦描写について。

 

作「あー、空中で炎のような光とともに艦載機へと形を変えるシーンですね。

 これは完全な私の独自解釈です。」

 

翔「アニメだかアーケード(以下“AC”)だか、そんな感じだったはずだな。」

 

電「少し抽象的ですが、想像補完お願いするのです...」

 

 

 ────電さんの戦闘について。

 

電「“艦娘の力”のくだり...あれっているのですか?」

 

作「あれは必要です。」キッパリ

 

翔「あれも伏線なのか?」

 

作「いや...伏線って言ったら伏線の意味無くなりますよ?

 あと伏線ではないです。ちょい後の“異形”さんがどうやって何を砲撃しているのかの描写で、“黒い力...溢れ出る負の感情の力で〜”みたいな所とぼんやり繋がっているんです。」

 

翔「確かに艦これアーケード(以下AC)で姫・鬼級深海棲艦が砲撃すると、黒い曳光線が見えるぞ!」

 

電「この黒い光を“負の感情の力”と解釈したってこと...なのです?」

 

作「そういうことです。」

 

電「(あれ...?だとしたら────)」

 

 

 

 

 ────37話“瓦落多の死闘”。

 

翔「ここに戦闘描写を詰め込んだな。」

 

作「あまり内容が伝わりにくかった部分もあると思いますが、もとよりあまり得意ではないのでなにとぞ...」

 

電「...それにしても、山城さんがパンチで薙刀を飛ばすなんて...」

 

作「あっ、それなんですがギリギリのタイミングで薙刀のくだり、この小説書き始めた時からいつか入れたいな〜って思ってたんですよ!」

 

翔「少し無茶かもしれないが、まぁそこは突っ込まないでくれ。」

 

 

 ────電さん視点と加賀さん視点について

 

作「やっぱ電たんだけ...って訳にはいかないですよね(笑)」

 

翔「連合艦隊全員をバランスよく書くのは流石に難しいからな...」

 

電「仕方の無いことなのです...

 

 と、私からひとつ。36話といい37話といい...ものすごく良いところで切られてるのです。」

 

作「そのぶん投稿ペースはかなり早めたつもりですよ(笑)」

 

翔「思えば今まで散々だったからな...」

 

電「確かに、あのどっきどきの展開で“続く...”からの一ヶ月空きなんてやったら、感想炎上間違いなしなのです...」

 

 

 

 ────38話“救済の光”とともに、今回の深海異形姫について語ってもらいましょう。

 

作「深海異形姫...彼女は私の完全なオリジナルの深海棲艦となっていますね。

 

 ...と、突然お二人には申し訳ないですが、今までの記憶とともにここで消えていただきます。」

 

翔・電「「────え?」」

 

作「お疲れさまでした。」パチン

 

翔・電「「ぁ────」」ポワン

 

 

作「失礼しました。ここからはほとんど私の一人語りになります。

 ...二人がいると色々と困りますからね(笑)」 

 

 

 ────さて、お願いします。

 

作「はい。まずは冒頭の電が剣を刺すシーン。

 やはり“異形”の記憶を覗くとなると、直接触れ合うか何かしらの媒体を通して...って感じですよね?」

 

 ────そこで心臓貫き、ってことですね?

 

作「はい。電は刀を持っていますし、やっぱこれしかないかなって(笑)。

 過去を出すなりしないとただ『ポッと出の敵キャラ』で終わってしまうんですが、それじゃあ面白くないですよね。

 

 それに...いや、これはまだ言えませんね。」

 

 

 

 ────戦闘描写についてお願いします。

 

作「基本戦闘描写は艦これACを参考にさせていただいてます。

 かなり前にも説明したと思いますが、龍田さんが薙刀で空を斬ると刃の軌道から弾が撃てる...な部分とか。

 

 そして“異形”の攻撃。

 両腕の巨大大砲は戦艦特有の砲を元に、春雨ちゃんや電たんも捕まった網発射は漁船を元に考えつきました。

 

 大砲からはガラクタや部品を無理やり力だけでぶっ飛ばして攻撃、という感じですね。

 多くの弾(?)を発射するぶん、対空能力は計り知れないですね。」

 

 ────そういえば、なぜ異形の周りには多くの深海棲艦が?

 

作「これは史実と関係しているのですが...

 新型爆弾の被害となった艦は漁船だけでも数百にも上ると言われています。

 そんな艦船たちに深海の力が加わったのですが...」

 

 

 ────不完全なものであった、と。

 

 

 

 

 

 ────短い間でしたが、そろそろお時間ですね。

 

作「あぁ、あまり語りすぎても良くないですね。

 

 えー、最後に。

 この五章の描写は全て私の祖父からの話、そして8月6日を知る被爆者の方から“直接”お聞きした話を元に書いています。

 

 この小説を機に少しでも戦争の恐ろしさ、そして我々が平和を享受している事のありがたさを感じていただきたく思っています。

 

 

 

 ...これにて、座談会をお開きとさせていただきます。」

 

 

 ────ありがとうございました。

 


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