約四年ぶりと言う久しぶりの親友の再会に胸躍らせている龍音と響と奏は喜んでいたのであった。
「あれから四年くらいも経ってるんだよね」
「そうよね。しかし、初めに見た時、龍音って気づかなかったわ。それにしても、龍音って昔から背が高ったけど、今何センチ?」
「165㎝かな?」
「中学二年生で165㎝って結構高い方だね」
響と奏は四年前に初めて出会ったあの時の事を覚えてくれていたようでその頃から龍音は二人より身長が頭一つ抜けていたというらしく、今でもそれは変わらないのであった。
どうやら、二人とも、龍音が数日前助けてくれた龍の兜の侍と同一人物と言うことに気づいてないどころか龍音が女の子であることにも気づいていなかったのであった。
「‼」
「ごめん‼ 折角再会したのに、わたしの家のケーキ屋で待ってて‼」
「あ、うん!(さてと、ボクも行かないと)」
再会の余韻に浸っていたのだが、響と奏は何かを察知した可能に突然、アイコンタクトをした後、奏から実家が経営しているケーキ屋で待っていてくれと告げて響と同時に調べの館を出て行ったのであった。
龍音は二人がプリキュアであることは再会した際に感づいていたのであった。
二人が出て行ったを見届けた龍音はアイテムパックにバイオリンケースを締まって、調べの館から外へ出て行ったのであった。
「此処なら、セットアップ‼ さてと、助太刀に向かうとするか」
外に出た龍音はペンダント型インテリジェントデバイス「玄武」を手に持ち、人の気配がないことを確認して、天に掲げて、黒紫が印象に残る東洋の龍を模った兜を被った神姫姿に変身して空を高速で飛んで行ったのであった。
「なんだ? 時計塔にキノコがあるんだ? 考えるのは後だな」
「許せない・・・」
「?」
バリアジャケットで音速飛行で現場の時計塔前に到着した神姫化した龍音は思わず一旦二度見してしまったのであった。
なぜなら、時計塔の前には巨大なキノコが出現しており、そこにはオーケストラらしき集団がおり、歌い手であろう自分と同じ年頃らしき女の子が舞台に立っていたのであった。
幕が上がりそこに現れた楽譜を見て響と奏の表情が一変して二人が変身アイテムを取り出した瞬間、龍音は時計塔の方を見た瞬間、二人の側にいた白い猫が捕らえられているのを見つけて光速飛行で接近して、
「おまえは‼」
「ふん‼」
「ギャァァっァァ~(゚д゚)!」
「助けてくれてありがとうニャ‼ あ‼」
「遠慮するな。気軽に喋れ」
見張りであろうよくアニメで出てきそうな三バカトリオを反撃を許すことなく徒手空拳で気絶させて人間の言葉を話す白猫を助け出したのであった。