アリア学園の屋上でお昼休みを取っていた北条響は幼馴染の南野奏に太刀筋に見覚えがあると言ったのであった。
だが、
「キ~ン~コ~ンカ~ンコ~ン~♪」
「話は放課後にしよう」
「そうね」
チャイムが鳴ったので二人は急いで次の授業へ向かったのであった。
数時間後の放課後。
「こんにちは‼ って久しぶりに来たけどほとんど無人なんだよね」
どうやら響達よりも龍音が一足先に加音町にある建物で中にはピアノなどの楽器などを演奏するホールになっている通称「調べの館」と呼ばれる場所で龍音は一声かけて中に入ったがどうやらほとんど無人らしいので、龍音はホールのステージに立ってアイテムパックからある物を取り出したのであった。
それは、バイオリンケースだったのである。
大和撫子を地で行く鳴流神家の面々には似つかないが、こう見えても独学であらゆる洋楽器を演奏する腕前を持っているのである。
それと、龍音が今ケースから取り出したバイオリンは武偵所の報酬で超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌで一番安いと評判な楽器店で購入した安価なバイオリンだがそれでも龍音には十分なのであった。
そして、
「♪~♪~♪~」
【マスターのバイオリンは初めて聴きますけど、心地いいです】
龍音は慣れた手付きでバイオリンを目を閉じて無心で知ってる曲の中から「SUPERNOVA」を演奏し始めたのであった。
ペンダント型インテリジェントデバイス「玄武」も主のばいおバイオリンの演奏に酔い痴れていたのであった。
これが何も人から教わらずにして独学で覚えたバイオリンの演奏なのかというほどらしいのであった。
「今日もピアノの練習を・・・」
「響ったら、急に立ち止まっ・・・」
「綺麗な音色ニャ~♪」
龍音がバイオリンの演奏をし始めて数分後に私服姿の響達がやってきたのだが、あまりの綺麗な音色を奏でる龍音が演奏するバイオリンに酔い痴れていたのであった。
「パチパチパチパチ 」
「もしかして、龍音なの?」
「うん。正真正銘の鳴流神家 末妹。鳴流神龍音。参上‼」
響&奏「久しぶり‼」
「久しぶり。響、奏」
龍音がキリがいいところでバイオリンの演奏を辞めると響と奏が思わず拍手をして、久しぶりの親友の再会に響達は驚いたのであった。
龍音が加音町に初めて来たのが遡ること四年前なので、三人は四年ぶりに再会したことになるのであった。
響達と龍音は久しぶりの再会に華を咲かせていたのであった。
「あれから、もう四年も経つのか」
「それにしても、龍音ってバイオリン弾けたんだ」
「弾けるけど、弾き始めたの、一週間前くらいだよ」
響と奏「ウソ~(゚д゚)!‼」
龍音がバイオリンをケースに片付けて、響がバイオリンを弾ける龍音を褒めたのだが、龍音がバイオリンを始めたのは一週間前だと言うと二人は大声で叫んだのであった。