トリオ・ザ・マイナーの襲撃をカモフラージュにして、メロディ達が披露した瞬間に何かしらの理由をでっちあげて連れて行く気満々だった時空管理局の魔導士部隊は神姫化した龍姫達によって壊滅並びに天界の拘置所へ送られたのであった。
ネガトーンにされたジャック・オー・ランタンは元のカボチャに戻って街の人々も悲しみから解放されて無事に加音町のハロウィンイベントを楽しむことが出来たのであった。
それから数週間の時が流れたのであった。
と言っても龍音達はさほど時間が流れていない理由があるのだが。
「「ノイズ」が動き出した(゚д゚)!‼」
「言っておきますけど、そちらの知っている「ノイズ」ではないですよ‼ オルフェノクのような灰にする能力は有りませんから‼」
「そうか」
「では、さて、行きますか」
龍音達は別件の仕事を片付けて拠点の戦艦であるフラクシナスで調辺音吉が昔封印したとされる「ノイズ」と呼ばれる存在が封印が解けてしまったというのだが、そこに空前居合わせた、「風鳴翼」と「立花響」が「ノイズ」と聞いて表情を変えたのだが、龍音が「ノイズ」でも「そっちの世界のノイズではないと」説明して解散して、龍音は加音町へ向かったのであった。
「これと言って変わった所はないね」
『お嬢様、気を付けてください』
「わかってる」
加音町に到着した龍音は街を見下ろせる丘にやってきたのであった。
その丘から街を見下ろした龍音は何も異変が感じられないと言ったことを呟くと龍の手に握られているように作られたペンダント型インテリジェントデバイス「玄武」が何かに気付いているが、もちろん、龍音も気が付いていたのであった。
様子を見て、街へ向かおうとしたところで、
「どこへ行くんですか?」
「街へ、渡さんもですか?」
「いいえ。ちょっとした、散歩です」
「そうですか」
「どうやら、キミに会っても「カード」が生み出されるようですね」
「そうですね。また、会いましょう‼」
「あいつ、きっと無茶する気だぜ、良いのか渡?」
「大丈夫、あの子はこれから起きる出来事を解決することが出来るはずだ」
龍音より少し背が高い青年と金色の蝙蝠のような生き物に出くわしたのであった。
龍音はどうやら以前に会ったことがあるようで、その青年こそ、仮面ライダーキバである紅渡だったのだ。
二人は一言二言言葉を交わした瞬間、龍音の目の前に「キバ」のカードが現れたので、龍音が預かる形で加音町へ向かったのであった。
その後ろ姿を紅渡とキバット三世は見届けていたのであった。