加音町に次姉こと紫龍天神と言う異名を持つ鳴流神龍姫達より一足先にやってきた龍音達だったが、まさか町総出で、ハロウィンイベントを開催しているとは思ってなかったらしく、仕方なく、龍音達は用意周到なのか、前もって半ば強引に持たされていたコスプレ衣裳を着て待ち合わせ場所へやってきたのであった。
「お待たせ」
「流石、何着せても似合う男は違うわね(^_-)-☆」
「姉ちゃん、龍音兄ちゃんなんだし」
「あんたが、その衣装来てると、どこかの剣士ね」
「ま、いいじゃない‼」
「なんで、剣士系ばっかりなの?」
「言われても・・・(流石に、武偵にして、この前の剣士って言えないからね)」
合流した龍音達のコスプレ衣裳を見た響達は目を輝かせていたのであった。
特に龍音の軍服にマントに日本刀型摸造刀と言う姿を見て南野奏の実弟の吸血鬼のコスプレをしている奏太は憧れの眼差しを向けていたのであった。
それ以外はどこかで見覚えがあると言った感じで見ていたのだが、響は全くその雰囲気に気づいていなかったのであった。
そんなこんなでハロウィンイベントを楽しむことにしたのであった。
「タツキー‼ この街は、イベントをしているのか?」
「そうだよ、だから、今日は誘ったんだよ‼」
「動きづらい‼」
「リタ、楽しみましょうね(^_-)-☆」
「別に、この街の祭りごとが楽しみじゃなくて、エステルが心配でついて来ただけなんだから‼」
「そう言いながら、ノリノリに白猫のコスプレ衣裳に着替えたのはなんで」
どうやら、この加音町のハロウィンイベントを楽しむべくやってきたのは、麗しき鮮やかな腰まで伸ばしている黒髪をポニーテールに束ね、普段は黒を基調にしたパーカーなどのボーイッシュな格好でいることが多いが今は加音町のハロウィンイベントの仮装の為に、本来なら胸元が露出している衣装なのだが、敢てそれを失くしてある白いラインの入ったスリットが入っている黒いドレスにそれと同じ、長手袋に愛刀は白と青なのだが、コスプレ用の白い摸造刀を帯刀している少女にして、龍音の次姉にしてフラクシナス並びに異世界各地では英雄若しくは本名を文字って「戦場をかき乱す猫の龍姫(りゅうひめ)」と評される若干16歳でその称号を手に入れている鳴流神龍姫が仲間と共に加音町のハロウィンイベントにやってきたのであった。
この出会いが、後に、プリキュア達の運命を変えるかもしれないことに今だ加音町にやってきたメンバーは知る由もなかったのであった。