神姫化した龍音と天龍の助太刀により優位に戦いを進めることになったプリキュアの二人に、黒猫だったセイレーンがプリキュアに変身したことでメフィストは驚きを隠せないまま、龍音から治癒術で回復したメロディとリズムはこの機を逃さないために、
「メイル。おまえも手伝ってやれ(その人は操られてる)」
「勿論‼ よっしゃ‼」
「この前もその光を放ってなかったなニャ?」
「溢れるメロディの、ミラクルセッション‼」
「魔神連牙斬‼」
龍音は天龍を仕事上の「メイル」と呼んでメフィストは自分の意思での行動ではないことに気付いたことを念話で話して、プリキュアに加勢するように言い、天龍はオーバーリミッツLv3を発動したのであった。
メロディも持っていた音撃棒・烈火ではなくベルティエを二本振るい桃色と橙色の炎を飛ばして、それに合わせる形でリズムもベルティエを振るい、フォローに入り、天龍も斬撃を連続で放ってネガトーンをのけ反らせたのであった。
そして、
メロディ&リズム「三拍子‼ 1‼2‼3‼ フィナーレ‼」
「負けられない‼ 皇凰天翔翼‼」
プリキュアとの合体秘奥義が決まりネガトーンになっていた時計塔は元に戻ったのであった。
音符が元に戻ったのであった。
「だが、伝説の楽譜はこの中にあるからな‼ 次こそはおまえらを倒してすべての音符を取り返してやる‼」
「やった‼」
「あれ? セイレーンは何所ニャ?」
「それに、あの二人もいない」
時計塔ネガトーンを浄化して元の時計塔に戻して喜んでいたメロディとリズムだったがハミィがセイレーンがいないことに気が付いて辺りを見回して見つけたがもう姿が見ないところまで走り去ってしまったのであった。
もちろん、龍音達も姿を晦ましたのであった。
「雨‼」
「急ぎましょ‼」
しばらくすると雨が降ってきたので二人と一匹は急いで退散したのであった。
一方で、
「わたしが・・・プリキュア・・・。」
「どこへ行くの? 風邪ひくよ」
「誰よ‼ どこだっていいじゃない‼ 退いて‼」
「そうしたいのは山々なんだけど、ほっとけなくて」
「ほっといて‼」
「許すこと、許されなくても償う心を忘れないこと・・・それは強さ・・・ってある人が教えてくれた言葉」
「許されなくても、償う心が強さ・・・」
自分が犯した罪と自分自身がプリキュアになってしまったことを受け入れられないセイレーンは雨の中一人傘も差さないで佇んでいたところを元の姿に戻った龍音が傘を差しながらもう一本の傘をセイレーンに渡したのであった。
セイレーンは龍音から傘を受け取って走り去ろうとしたが、龍音がそれを良しとしなかったので、償う心があるならばそれは強さだと説いたのであった。