その道の先は幻想郷   作:ソラ2000

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作者「更新遅れてすいませんでしたあああああ!!
リアルが忙しくて……主にテストとか、テストとか、テストとか……。代わりに湧が何でもしてくれるらしいので許してつかーさい。」

湧「おいコラ待て!勝手に決めるんじゃねぇ!!」


3話 俺がここに来た理由

「なぁ、湧。お前何だってこんなところに来たんだ?」

 

それは唐突だった。いや、聞かれたら話そうとは思ってた。けど、最初に聞かれるのが魔理沙だとは思ってなかった。霊夢とか紫辺りが聞いてくると思ったんだけどなぁ……。それにしても箒に乗って空を飛ぶとか魔法ってすげぇな。

 

「ああ、やっぱり気になるか。別にそんな大した理由じゃないぞ。

まぁ人里まで暇だし話そうか。俺がここに来た理由を。」

 

そう言って俺は話し出した。俺がここに来た理由。そして俺の過去を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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とりあえず改めて自己紹介をしよう。俺は不知火 湧。年齢は魔理沙や霊夢より少し上だ。敬語とかは使わなくて良いよ。まぁ使わないだろうな、特に魔理沙は。俺は外の世界では学生だった。人里に寺子屋ってあるんじゃないか?分かりやすく言うとそこに通ってたんだ。

だがな俺はイジメられてたんだよ……。そんな暗い顔するな。俺に力が無かったのが悪かったんだ。ゴホン!話を戻そう。まぁ俺は外の世界では平凡な……強いて言うなら特に秀でた才能もない普通の人間だったんだ。だが俺は人よりゲームが好きだった。ゲームってのは娯楽の1つだ。そして知ったんだ。幻想郷(ここ)の存在を。俺はこの幻想郷をモチーフにしたゲームをやり込んだんだ。睡眠時間を削ったりなんかはざらだ。そしていつしか俺は思った。

 

 

 

------------()()()()()()()と。

 

 

 

理由の1つに学校に行くのが嫌になったってのもある。だが、1番の理由としては平凡な生活から抜けたかったんだ。平凡な人生を送り、そのまま何事も無くこの世を去る……つまらないだろ?だから俺はどうすれば幻想入り出来るかを必死に探した。そして幻想入り出来る方法を見つけた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

だがな、そんなことは出来なかったんだ。たとえ家出をしようとも行方不明になって自殺しようとも。俺を産んだ親の記憶には俺の事が残る。写真とかの記憶媒体にも残る。そんなわけで幻想入りが出来ないことを目に前に突きつけられたよ。所詮、ゲームはゲーム。フィクションに過ぎなかったんだってな。

 

そんな時だ。あの胡散臭いスキマ妖怪が出てきたのは。

 

最初はびっくりしたさ。鍵も開けずに俺の部屋に入ってきたんだからな。だが一目見てわかった。こいつは幻想郷の妖怪、『八雲 紫』だって事がな。そしてあいつはこう言ったんだ。

 

 

 

「あなた、幻想入りを望んでるらしいけど本気かしら?」

 

 

あの言葉が俺を救った。この平凡な生活から救ってくれたんだ。

だから俺は懇願した。「幻想郷に行かせてくれ!!」ってな。そしてらあいつはこう言ったんだ。

 

 

「幻想郷に連れて行くのは簡単。だけど条件があるわ。」

 

紫が出してきた条件はシンプルかつとんでもないものだった。

 

「貴方に関する全ての物をこの世界から抹消する。この条件を飲むなら連れて行きましょう。」

 

だがその時の俺は幻想入りしたい一心だったからすぐに返答したさ。

 

「そんな簡単な条件、飲むに決まってるじゃねえか。こんな世界から脱出出来るならな!!」

 

そうして俺は紫の作った道を通って幻想郷にやって来たわけだ。

 

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話を聞き終わった魔理沙からは「あの紫が……。」などと言う言葉が口から漏れていた。そして魔理沙からもう1つ質問された。

 

「湧さ、今の話だとお前、こっちの世界に来る前から紫の事を知ってたんだよな。もしかして私の事も知ってるのか?」

 

やっべえええ!!余計な事言い過ぎた!!どうする俺。どうしたら良いんだ。ここで知ってるって返せば良いのか知らないと返せば良いのかどっちなんだ……?返答次第ではマスタースパークが飛んで来るかもしれん。そんなことされたら有無を言わさず冥界行きだ。魔理沙はさっきからこっちをずっと見てるし……。参ったなぁ、やっちまったよ……。

 

「で、どうなんだよ。知ってるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー「ああ、知ってる。」

 

「そうか。じゃあ私の紹介は要らないな!」

 

一瞬顔が曇った気がしたが、俺の命の危険は無くなった。これからは考えて物を言わないとなぁ……。無知は罪なりと言うが知り過ぎてるのも考えものだな。

 

「そろそろだぜ。ほら、見えて来た。」

 

「あれが人里かー江戸時代みたいだな。」

 

そんな事を言いつつ人里に向かった魔理沙と俺だった。

 

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「へぇ〜ここが人里か〜」

 

確か設定では江戸末期から明治初期ぐらいだった気がするが、まさか世界史で見たような長屋が本当に続いているとは思ってなかった。

結構賑わってるし、ぱっと見た感じそれなりに店もあるようだ。これなら食材は簡単に揃うだろう。

 

「結構賑わってるだろ?まぁ、人がここにしか住んでないってのもあるけどな。」

 

「ありがとう魔理沙。魔理沙も一緒に見ていこうぜ。神社に来るぐらいだから暇だろ?」

 

「暇じゃなくても神社まで送り返さないと霊夢に怒られるしな。付き合ってやるよ。」

 

こうして俺は昼食の食材を買う事が出来た。ただ、毎回誰かが付いてないと人里に来れないってのもなぁ……。早くスペルカードルールが採用されてほしい。て言うか紅霧異変まだか。咲夜に会いたい。

帰りも魔理沙の箒に乗って帰った。魔理沙の黒歴史を掘り返しながら。可愛いんだもの、仕方ない。

 

「おーい帰って来たぞー」

 

「あんたその食材どうしたの?どこにそんだけ買えるお金があったのよ。」

 

「金はなんかあった。多分紫が用意してくれたんだろ。今から昼飯作るからキッチ……じゃなくて台所借りるぞ。」

 

「あんた料理出来るの?出来るならな私の分も宜しくね〜」

 

「私の分もよろしくだぜー」

 

「そう言うと思って多めに買って来ておいて正解だったよ。」

 

そして俺は昼食を作り始めた。とりあえず日持ちするカレーを作ろうと思う。だが待てよ、そもそも冷蔵庫とかあるのか?俺は神社の中を探したが見つからなかった。衝撃だった。いや、普通に考えたら当たり前か。まだ明治初期だもんな……。かと言って材料も切り終えたしなぁ。日陰にでも置いておけばなんとかなるか。

初めての調理方法に悪戦苦闘しながらカレーが完成した。辛さは中辛だ。さすがに甘口では物足りないだろう、俺も、霊夢も、魔理沙も。

作りながら思ったんだが明治初期にカレーのルーなんかあったっけ。紫が仕入れてるのだろうか。今度紫にあったら聞いてみよう。そしてあわよくばいろんなものを仕入れてもらおう。

 

「おーい、出来たぞー」

 

「「おお〜」」

 

「なんだその目は。料理が出来ないとでも思ってたのか?」

 

「うん」

「そうだぜ」

 

「悲しくなるわ。まぁ食べればその目も変わるか。ほら、食べてみろ。」

 

「「いただきまーす!」」

 

「モグモグ……美味しい。普通に美味しい……」

 

「湧、お前料理人か何かか?普通に美味しいのぜ!!」

 

料理人……?そこまで美味しいのか?普通に作っただけなんだが、霊夢達はいっつもどんな料理を食べてるんだ。あと泣きながら食べないでくれ霊夢。こっちが悲しくなるから。

 

「「ごちそうさま!!」」

 

「お粗末様。皿は自分で持って行ってくれよ。」

 

「はいはい。わかってるわよ。ところで湧、あんた調理にすごく時間がかかってたけど、何かあったの?

 

「なにぶん薪使ってお湯沸かしたり、初めてのことが多すぎてな。予想以上に時間が掛かっちまっただけさ。」

 

()()()()()()使()()()、薪なんか使わずに済んだんじゃないの?」

 

--------そうだった。

 

俺の能力はわかすことが出来るんだった……なんで忘れてたんだよ俺。でも能力の使い方わからんしな。

 

「なぁ、1つ聞きたかったんだけど能力ってどうやれば使えるんだ?」

 

「うーん、そうねぇ。なんかこう……想像する感じかしらね、あたまになかに思い浮かべると言うか……」

 

「霊夢、コップに水を入れて持って来てくれ。」

 

「……?わかったわ〜」

 

コトン、と俺の目の前に水入りコップが置かれた。そして俺はイメージする。目の前のコップに入った水が沸騰するのを。すると……

 

ボコボコボコ……

 

沸騰した。目の前で。

 

「霊夢!霊夢!!能力が使えたぞ!!わかすことに成功したぞ!!」

 

「本当!?これで薪割りする必要がなくなったわ!!でかしたわよ湧!!」

 

「喜ぶところそこかよ……。」

 

そんなこんなで能力が使えるようになった俺であった。

 

 




湧「やっと能力が使えるようになったぜ!!見てるか皆!!」
作者「はいはい、よかったねー(棒)」
湧「心が篭ってないぞ!」
作者「次回、弾幕ごっこを学ぶ湧。ことごとく敗北する湧!!」
湧「やめろぉーーーーー!!」


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感想やアドバイスなどはどんどんください!誤字脱字があれば直したあとドゲザーしますんで。

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