自分は天使様です。
だからなんだよとしょうぷー。です
遂に主人公の名前が決まりました!
「リオン」
名前は3文字が良かったのでこれでいいかなと
誤字、脱字などがあれば教えてください。
『デススティール』
彼がやって来てから一年という月日が経った。
彼は王城に住み日夜アイリスの為に戦っている。
「…もう……ダメ…だ…」
「そんな!いっちゃ嫌です!かえってきてください」
彼はベッドの上で横たわっていた、そんな彼と話しているのはこの国の王女様、アイリスだ。
「………」
「そんな、返事をして下さい!クレア、丁度いい時に来ました彼を助け……何をしているのですか!?そんな四角い物をぶつければ彼が死んでしまいす!」
そう彼は日夜アイリスの為に戦っているのだ。
そんな彼の今日の相手は、
「いい加減に起きろ!!!」
「いってぇぇぇ!!!!」
睡魔だ
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「何もそんな物で殴る事はないだろ、なぁアイリス」
「そうですよクレア、こんな事に付き合っている私の身にもなってください」
「ああ、結構辛辣なのね」
時刻はまだ太陽が昇り始めた頃だろう。彼女達の朝は早い
まずここ最近恒例となっている彼を起こす事から始まる
普通こんな事を王女自らする事はないのだが、彼が
「朝1番にアイリスを見れば1日頑張れる」とアイリスに遠回しに起こしてくれと伝えここ最近は彼女が彼を起こす役割を任されている。クレアも本来ならそんな事を受けなくていいとアイリスに伝えるのだがしかし本当に彼はアイリスに起こして貰わないと1日中布団の中にいる全く役に立たないカタツムリ状態となるので自分も一緒に起こしに行くという事で目を瞑っている。
「よし、それじゃあ朝ごはんを食べに行くか!」
「そうですね」 「そうだな」
そんな3人にも1年間一緒にいた事でしっかりと信頼関係は築けている。
長ったらしい机に一般家庭じゃ目にする事もないほどの高級な料理、器が並べられている。
「っげ、これ俺が嫌いな奴じゃん、アイリス食うか?」
「いりませんよ。自分が嫌いな物を押し付けないでください、そんな好き嫌いしては大きくなりませんよ」
「……そうだな、俺しっかり食べるよ」
「今私の胸を見て言いましたよね!?私はまだ成長段階なのでまだまだこれからなんですよ!」
「そうだよな、アイリスはこれからだよな…俺は信じてるからな」
「なんで哀れんでるんですか!失礼にも程があります!
もう怒りました、罰として私のドラゴンテールを食べてください」
「結局お前も好き嫌いしてんじゃねぇか、まぁ食うけど」
そんなやりとりを見たクレアは改めて自分の不甲斐なさを呪ってしまう。完全に2人で言い合いになっているがここにいるのは彼と彼女とクレアは含めて10人は超えている。
そこでは朝の報告会といい昨日伝えられなかった事、新たに入って来たニュースを伝える場だった。彼が来るまでは
彼はこの朝食と報告会を兼ね備えている場に出るとすぐにアイリスと喋り出す。アイリスが話しているのに自分が喋っていいんだろうかと困惑している最中に大抵あの時間は終わってしまう。今日も例外など起こらず朝食の時間は終わった。
「ごちそうさん、アイリス遊びに行こうぜ」
流石にその発言は見逃せないとクレアが口を挟む。
「何をいっているんだ、アイリス様はこれから歴史についての勉強をされるのだし第一お前はこれから仕事だろうが」
「クソ、そうやってお前らはアイリスを縛るんだ。アイリスの身にもなってやれ毎日毎日勉強ばっかりで疲れてるんだよ、たまの息抜きが必要なんだよ。って事でアイリス俺と一緒に庭の砂場でパーティしないか今日は腕によりをかけて砂のドレスをつくるぞ」
「砂のドレスを着たら身体中砂まみれになりますし勉強のことだって私が進んでやらして貰っていることなのでお気持ちだけもらっておきます」
「そうかそれは残念だな、今日はこの前倒したスクリュードラゴンと戦った時の事を話そうかと思っていたのにな」
「それは本当ですか!クレア、今日の歴史の勉強は休みです!やっとリオンがこの前から秘密にしてきたスクリュードラゴンの事を話してくれるんです、クレアも一緒に聞きませんか?」
「なにおおっしゃているのですか!?おい貴様、アイリス様に余計な事を吹き込むんじゃない」
「これが余計なことだと!?じゃあ俺が今まで教えてきた屋台で値切ってもらう方法、男を落とす一撃必殺の技も余計なことだというのか…」
「おおおお前は本当に何を余計な事をアイリス様に教えてくれてるんだ!もうだめですアイリス様、この男の近くにいる事は悪影響です、はやく部屋を移動しましょう」
そう言い残しクレアとアイリスはその部屋から出ていった
アイリスはスクリュードラゴンについて教えてもらえない事に残念そうな顔を浮かべていたので覚えていたら今日教えてあげようと思った彼だった。
因みに彼がアイリスに教えた男を落とす一撃必殺の技は練習の時に彼が受けたのだが可愛いさが限界値を振り切ってしまったのでこのままじゃアイリスハーレムができる事を予想しこの技の禁止を呼びかけた。
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彼の仕事はアイリスの護衛だが基本それはクレアで事足りている。なので彼は副業として色んな町に周りギルドの中の最強クエストを制覇するという事をやっている。
そしてその中で得た経験をアイリスに話している。
スクリュードラゴンはその中で受けたクエストにいたやつで尾ひれがスクリューのようになっている事からその名が付けられたとされている。
そして彼は今日も山2つ超えた僻地の村に訪れていた。
『テレポート』は一度行った場所にしか使えない。しかもストックがあるのでむやみにに登録できない。そのような事が原因で彼が仕事に出かける際は2、3日は帰ってこない。
彼の今の年齢は7歳だ。7歳ではお酒も飲まなければエッチなお店にも行けない。というか歳のせいなのか余り性欲がわかないのだ。
今回ついた村での最高ナインドのクエストは《エンシェントドラゴンの討伐》だった。
「ヤバい、きたぞ、あれが噂"ギルド狩り”だ」
「アレが"ギルド狩り"なのか?俺は40歳のオッさんだと聞いたぞ」
「私は8つの腕が生えた化け物ってきいたわ」
「俺んとこは女だと言われてたぜ」
それを含めると8つの腕が生えた40歳のおかまになってしまうのだが…
彼が訪れたギルドで最高ランクのクエストをクリアし颯爽と出ていく事から“ギルド狩り“なんて呼ばれている。
そうしてそれが近くの村に広がり、更にその村から町に広がり噂に尾ひれがつきまくって各地で彼の本当の姿を知る者はいない。
ただこれだけは言われている。
奴が現れたギルドではもう、しばらくの間クエストが行われる事は無い。
まぁそれも彼の見た目が7歳という事もありそんな子供が自分たちが倒せなかったモンスターを倒したときいてプライドがへし折られやる気を無くすだけなのだが。それも大概の冒険者が2、3日もしないうちに「まぁ、そんな事もあるよな」と考えまたギルドに活気が溢れる。
『デススティール』
その魔法も今はなき魔法だ。もう寿命を迎えそうになった魔法使いが、どうせ死ぬんだし最後にヤバい魔法つくってやろ、と考えた魔法である。しかしその魔法使いはその魔法を作り終えると誰にも教えないまま息を引き取った。
本来それは古の魔法だ。その魔法使いも、流石にこれ教えるのやばーわ、と思い誰にも教えなかった魔法です。
ではなぜその魔法を誰にも教えなかったのか。
それはひとえに対象への殺傷能力の高さが故だろう。
『スティール』という魔法がある。それは対象者が持っている物をランダム奪うそしてそれは運によって左右されるという【盗賊】が使う魔法だ。
そして『デススティール』は対象者の体の中の物を奪うというものだ。そしてそれは相手の、骨だったり、内臓だったり、そして心臓さえもランダムに奪うという極めて危険性が高い魔法だ。
しかしそんな魔法にも当然弱点がある。まずそういう物に耐性を持っているものはそれの強弱に関わらず絶対に効かない。あと、その『デススティール』を唱える時は大きな声で「デススティール!!!!」と叫ばなければいけない。まぁこれは作った魔法使いのセンスに問題があっただけだと思うが。
そしてそんな『デススティール』の1番厄介な事は運に左右されない事だろう。では何に左右されるというのか、それはレベル差である。30レベルぐらいはなれていれば相手の関節を1つ外すくらいは出来るかもしれない。
そんな『デススティール』を使う彼は絶賛《エンシェントドラゴン》との戦いの真っ最中だった。
『デススティール』は完全な初見殺しである。
それを始めて見る物はどんな魔法か警戒はするがくらってしまった時にはもう遅い。《エンシェントドラゴン》もその中の一匹になってしまった。
彼が奪ったものは《エンシェントドラゴン》の内臓の一部だ。そのまま弱ってしまった所を上級魔法で仕留める。
『爆裂魔法』ならそんな事をしなくても済むのだが、あまりにも地形を変えすぎてしまうのでアイリスやクレアに止めらてしまった。
そうして彼は『エンシェントドラゴン》の死骸を後にその場を去った。
彼は《エンシェントドラゴン》を倒した事の報告をしてその後に報酬を貰って帰ろうした時、恐らく彼と同い年ぐらいの女の子に話かけられた。その子は自己紹介で自分が紅魔族である事を明かし、彼のサインが欲しいと迫ってきた。何でも小さい頃に彼が魔王軍にはなった『爆裂魔法』
を見てからというもの彼のファンになってしまったらしい。彼はその事に気分を良くし彼女に『爆裂魔法』に語り
『爆裂魔法』とはなんたるかを彼女に説いていた。
補足だが彼は『爆裂魔法』とはなんたるかもよく知らないししかも使っている理由が「一発で終わって楽だから」とのことだ。
そして彼女はある程度話を聞いた後、とても人見知りしそうな女の子と一緒に帰っていった。
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「ただいまー、帰ったぞ!誰か返事してくれー」
そうして最初に出て来てくれたのはアイリスだった。
「お帰りなさいリオン。ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも…」
「それとも……っごく」
「お・は・な・しにしますか?」
「しねぇよ!ちょっと期待した俺がバカだったわ!」
「何でですか!私にあなたの冒険譚を教えてくれなかったったらリオンはいったい何のために冒険しているのですか?」
「あれ!?俺がクエストを制覇しているのってお前に話をするためだったの!?初耳だわ、初耳すぎて耳が新しくできちゃったよ!」
「何を言っているのかいまいちよく分かりませんが先にご飯を食べてはいかがですか?今日はとびきり新鮮なキャベツが入ったそうですよ」
「わかったよ、そうする」
「何を拗ねてるんですか、しょうがないですね、今日のドラゴンテールはリオンにあげますから機嫌を直してください」
「俺、明日からもう冒険に出ない!決めた、明日から1中ゴロゴロする!」
「だ、だめですよ、分かりました。ドラゴンテールは自分で食べますから」
「そいう事を言ってるんじゃないけどね、っともう着いたぞ遅すぎてクレアが怒ってないといいけどな」
アイリスはきっとクレアは怒ってないと伝えると2人でそれから先に続く扉を開けた。
日常回に移ったから更新頻度が落ちるかもしれません。
ごめんなさい。